ウンベラータは大きな葉が印象的な、インテリアにぴったりな植物です。しかし、そんなウンベラータを理想の形に育てるためには、定期的に剪定をおこなう必要があります。
ただ、ウンベラータの剪定方法がわからないという方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ここではウンベラータの剪定について詳しくご紹介します。ほかにも、切った枝でできることや、育て方の注意点などもご紹介していきます。ウンベラータを理想の形に育てるためにも、以下の内容をぜひ参考にしてみてください。
目次
ウンベラータはどう育つ?
まずはウンベラータの特徴について見ていきましょう。以下の内容を理解して、ウンベラータの剪定の参考にしてください。
切ったところからぐんぐん伸びる
ウンベラータは切った枝から新芽を出し、ぐんぐん育っていきます。とくに成長期である春から秋には、よく育つでしょう。
そのため、剪定する時期は春~秋(4月~9月)におこなうのがよいとされています。成長期に剪定をおこなうことで、ウンベラータがダメージを受けにくいのです。また、春~秋のなかでも、とくに気温が15度以上のときにおこなうとよいとされています。
ちなみに、ウンベラータは寒さに弱いので、冬に剪定するとなかなか剪定のダメージを修復することができず、弱ってしまいます。そのため冬に剪定をおこなうのは絶対に避けましょう。
枝を切ると樹液が出てくる
ウンベラータは枝を切ると白い樹液が出てきます。この樹液は、服につくとなかなか落とすことができません。また、触れるとかぶれることもあります。そのため、剪定の際は樹液が服や皮膚につかないように注意を払っておこないましょう。
ウンベラータの剪定に必要な道具と前準備
剪定をおこなう前に、必要な道具を準備したり、下準備をおこなったりしておく必要があります。ここからは、ウンベラータの剪定に必要な道具や準備をご説明します。
必要な道具
ウンベラータの剪定で必要な道具は、「ゴム手袋」「エプロン」「新聞紙」「剪定ばさみ」「癒合剤」です。
先ほどもご説明したとおり、ウンベラータは切り口から白い樹液が出てくるので、手や衣服を汚さないために、ゴム手袋・エプロンをつけておこないましょう。また、樹液が床に垂れてしまうおそれもあるので、新聞紙を敷いて作業することをおすすめします。
さらに、剪定をおこなうための剪定ばさみと癒合剤も用意してください。癒合剤とは、切り口を保護するための薬剤のことです。癒合剤については、後ほどご説明します。
前準備
ウンベラータを剪定する前に、どういう樹形にするかあらかじめ決めておきましょう。ウンベラータは切ったところからぐんぐん伸びる性質があります。
そのため、計画を立てずに剪定をおこなうと、「上に伸びすぎて天井ギリギリになってしまった」「上に伸ばしたかったのに、横に伸びてしまった」というように、思うとおりに生長しないおそれがあります。こういったことを防止するためにも、お部屋の状況やお好みの樹形を考慮して、あらかじめ完成形を決めておいてください。
また、ウンベラータから出る白い樹液で皮膚や服、床などが汚れないよう、ゴム手袋やエプロンをつけ、床には新聞紙を敷いておこないましょう。
ウンベラータを剪定しよう
ここからは、ウンベラータの剪定方法をご紹介します。間違った方法で剪定をおこなうとウンベラータが弱ってしまう原因にもなるので、以下の内容を読んで正しい剪定方法を理解しましょう。
まっすぐ高く育てたいときの剪定
ウンベラータは伸ばしたい方向にある枝を切り落とすと、そこからぐんぐん伸びてくるという性質があります。そのため、上へ伸ばしたいときはそのような性質を考慮して上向きの枝の先端部分を剪定していきましょう。樹形を意識しつつ剪定するのがポイントです。
ボリュームを持たせたいときの剪定
ウンベラータを左右に伸ばしてボリュームをつけたいときには、枝の最先端部分を切り落とすとよいでしょう。ウンベラータは切り落とした部分からY字に伸びていくという性質があるので、先端の枝を切り落とすことで枝が左右に伸びてボリュームをつけることができます。
また、ウンベラータを健康に育てるために、下向きの枝・交差している枝・内側に伸びている枝・混みあっている枝も剪定しておきましょう。
これらの枝を切ることで、樹木全体の風通しや日当たりをよくすることができます。その結果、害虫の発生を抑制したり光合成を促したりすることができるので、元気に育てることが可能です。
ウンベラータを剪定した後の始末
ウンベラータを剪定した後は、癒合剤を塗っておきましょう。「癒合剤って塗る必要あるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、切り口を放置すると、雑菌が侵入したり水分や栄養が出ていったりします。
その結果、樹木が弱って枯れてしまうこともあるのです。このような事態を防ぐためにも、癒合剤を使って切り口を保護することは重要なのです。
癒合剤は種類によって色や粘度などの特徴が異なるので、比較検討して自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。癒合剤はハケを使うとうまく塗ることができるので、試してみてください。
また、枝の切り口から出た樹液は、放置しておくとポタポタと落ちて床が汚れたり皮膚についてかぶれたりするおそれがあるので、必ずふき取っておきましょう。
ウンベラータを剪定した枝でできること
ウンベラータの剪定で切り落とした枝は、挿し木に使ったりインテリアとして飾ったりと、活用することができます。そこで、ここからは剪定で切り落とした枝の活用方法について、詳しくご説明します。
挿し木でウンベラータを増やす
剪定した枝を使って、挿し木(切り取った枝を発根させて増やす方法)でウンベラータを増やすことができます。
挿し木に使う枝は天芽(枝の先端にある枝)を選び、1~2節残して10~15cmに切りましょう。このとき、斜めに切り落とすことで水を吸いやすくなり、切った枝が生長しやすくなります。枝を切り落としたら、切り口から出てくる白い樹液を水で洗い流してください。
次に、枝を土に挿していきます。このとき使用する土は、雑菌が繁殖しにくい赤玉土を選びましょう。赤玉土に水を与えた後、枝を5cm程度差し込めば挿し木は完了です。挿し木をした後は、根付くまではたっぷりと水をあげましょう。根付いた後は水のやりすぎに注意してください。
インテリアとして飾る
大きな葉を持つウンベラータは、部屋に置くことでアクセントとなります。また、鮮やかな緑の葉を持つウンベラータは、爽快感がある雰囲気にしてくれるのではないでしょうか。
また、水挿ししたものをインテリアにすれば、その後土に入れ替えることが可能です。ウンベラータの剪定をおこなった後は、水挿しをしてインテリアとして楽しみつつ、ウンベラータを増やしてみてはいかがでしょうか。
育てるときの注意点
ここからは、ウンベラータを育てるときの注意点をご紹介します。正しい方法でウンベラータの剪定をおこなっても、育て方が間違っていると枯れてしまうおそれがあるので、育てるときの注意点もしっかり理解しておきましょう。
水のやりすぎに注意
ウンベラータには、水をやりすぎないよう注意を払ってください。なぜなら、ウンベラータは水のやりすぎで「根腐れ」を起こして枯れてしまうことがあるからです。根腐れとは、地中の酸素が不足し、植物が呼吸できなくなってしまう状態のことです。
とくに冬は休眠期に入っているので、水分を吸い上げる力が弱まっているのです。そのため、根腐れが起きやすくなっています。冬には、だいたい乾燥してから2日~3日経ったら水やりをおこなってください。
また、春~秋は土が乾いたら、乾燥しやすい夏は乾かないうちに水をあげるとよいでしょう。
病害虫に注意
ウンベラータは、悪い環境で育てると、害虫が発生したり病気になったりします。ウンベラータでとくに気をつけたい害虫や病気は以下のようなものがあります。
- ハダニ:体長0.3~0.5mmほどの害虫。葉の裏から植物の栄養を奪う。
- うどん粉病:白い斑点が発生する病気。斑点部分は光合成ができなくなる。
- すす病:ウンベラータに発生する害虫であるカイガラムシやアブラムシの排泄物を食べるすす病菌が原因でかかる病気。枝や葉、幹がすすで黒くなり、光合成ができなくなる。
このような病害虫の被害にあうと、ウンベラータの生育が阻害され、最悪の場合枯れてしまいます。そうなることを防ぐためには、乾燥した状態で放置しないことが重要です。ウンベラータに発生する害虫は、乾燥した状態を好む傾向にあるからです。具体的には、霧吹きで葉の表面に水をかけて乾燥を予防してください。
また、病害虫の被害にあうことを防ぐためには、日当たりや風通しをよくすることが重要です。そのためには、日当たりや風通しのよい場所に置いたり、ウンベラータを剪定したりする必要があります。
とくに、剪定は間違った方法でおこなうと、病害虫の発生を防ぐことができないおそれがあり、逆にウンベラータを弱らせてしまうかもしれません。そのため、正しい方法を理解しておこなうようにしましょう。
もし、「自分で剪定をおこなうことができるか不安」という方がいれば、剪定業者に依頼することをおすすめします。そうすることで、剪定の本来の効果を期待することができます。また、剪定の手間を省くこともできます。そのため、自分での剪定に自信がない方は、ぜひ剪定業者への依頼も検討してみてください。
まとめ
ウンベラータの剪定は、4月~9月の、気温が15度以上あるときにおこないましょう。まっすぐ伸ばしたい場合は不要な枝を取り除き、ボリュームをもたせたい場合は枝の先端を切り落としてください。剪定が終わったら、切り口を保護するために癒合剤を塗っておきましょう。
また、ウンベラータを元気に育てるためには、剪定だけではなく日ごろのお手入れも重要です。お手入れをおこなう際は水のあげすぎや病害虫に注意しておこないましょう。
また、もし剪定を自分でおこなうのが難しければ、業者に依頼することも選択肢のひとつです。業者に依頼することで、正しい方法で剪定してもらうことが可能です。そのため、自分で剪定をおこなう自信のない方は、剪定業者への依頼もぜひ検討してみてください。
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