
ベンジャミンの剪定において、葉や枝を軽く整えたり、混んだ葉を透いたりする基本的な剪定は4~9月の生育期におこなうのがおすすめです。一方で広い範囲を大きく剪定したいときは、新芽が出る前の4~5月におこなうのがよいでしょう。
生育期の間にベンジャミンはぐんぐん生長し、樹形が崩れやすくなるためです。また、広い範囲を大きく剪定する場合は、新芽が出る前に剪定することで、ベンジャミンへの負担を減らすことができます。
さらに、ベンジャミンの剪定では切り口から出る樹液にも注意しましょう。当記事ではベンジャミンの剪定に関する基本的な知識や育て方についてまとめます。ぜひ参考にしてください。
目次
ベンジャミンの剪定方法と注意点
まずは、ベンジャミンの剪定で必要なものと注意点を確認していきましょう。
〇必要なもの
- 剪定ばさみ
- 手袋
- 新聞紙
〇剪定時の注意点
- 剪定ばさみは事前に火であぶって熱消毒をしておきましょう。汚れた剪定ばさみで剪定すると、切り口から菌やウイルスなどが入って病気にかかってしまうおそれがあるからです。
- ベンジャミンの切り口から出る樹液は素手で触らないようにしましょう。とくに肌の弱い方が触れてしまうとかぶれるおそれがあります。また、床が汚れないように新聞紙を敷いておくと安心です。
以下では、具体的なベンジャミンの剪定方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
1.透かし剪定
透かし剪定は、混みあった葉や枝を適度に透いたり切り落としたりして整える方法です。これをおこなうことで風通しや日当たりがよくなるので、病気や害虫を予防することができます。また、枝の長さが揃って樹形も美しくなるでしょう。ベンジャミンでは、4~9月の生育期にこまめにおこなってあげるとよいです。
2.切り戻し剪定
切り戻し剪定は、枝を半分~3分の1あたりで切り落として短くし、樹形を整える方法です。不要な枝を減らした分、その栄養がベンジャミン全体に行き渡るので、生長の促進にもつながります。ただし、透かし剪定よりも負担がかかりやすいので、新芽が出る前の4~5月におこなうとよいでしょう。
剪定後は切り口のケアを忘れずに!
剪定が終わったら、切り口に「癒合剤」とよばれる切り口を保護する薬剤を塗ってケアしてあげましょう。癒合剤には切り口から樹液が出るのを止める役割もあります。そして、癒合剤を塗ったらベンジャミンを日の当たる場所に移動させてください。太陽の光を浴びることで切り口の再生が早くなります。
ベンジャミンを健康的に育てるコツ
手間暇かけて剪定したベンジャミンを長く健康的に育てるためには、いくつかのコツがあります。ここではベンジャミンを健康的に育てるコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
〇置き場所
ベンジャミンは日当たりのよい場所に置いてあげましょう。ただし、長時間直射日光に当たると葉が焼けて色が変わってしまうおそれがあるので、レースやカーテンなどで日当たりを調節してください。
〇水やり
育成期である4~9月はたくさん水を吸ってぐんぐん生長します。そのため、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。とくに夏場は毎日水をあげるくらいのペースでも構いません。そのさい、水受け皿にたまった水は根腐れの原因になるので、こまめに捨てるようにしてください。
〇肥料
育成期の4~9月の間は肥料も適度に与えましょう。夏場は2週に1度のペースで肥料を与えてあげるとよく育ちます。
〇土
ベンジャミンには水はけのよい土が適しています。市販されている観葉植物用の培養土を使用するのがお手軽でおすすめです。
さらに、ベンジャミンにはかかりやすい病気やつきやすい害虫がいます。健康的に育てるためにはこれらについても知っておくとよいでしょう。
気をつけたい病気・害虫
ベンジャミンを育てるうえで気をつけたい病気や害虫は、以下のようなものがあります。
〇気をつけたい病気
・うどんこ病
葉の表面がうどんこをまぶしたように白っぽくなる病気です。放置していると葉が枯れてしまいます。病気にかかった部分は回復しないので、早い段階で見つけて取り除くことが大切です。
・炭そ病
炭そ病菌というカビによって発生する病気です。葉の表面に黒っぽい斑点が現れる症状から始まり、最終的には葉に穴が開いて枯れてしまいます。病気にかかった部分は回復しないので、早めに見つけて取り除くことが大切です。
〇気をつけたい害虫
- カイガラムシ
- アブラムシ
- ハダニ
など
このような病気や害虫の予防のためには、正しい剪定がとても大切になります。もし自分でやってみてうまくいかなかったり、初めてで不安を感じたりしたときは、剪定業者に相談してみてはいかがでしょうか。弊社ではさまざまな剪定業者をご紹介しておりますので、お電話いただければ、ご希望に沿った業者をご紹介させていただきます。
ベンジャミンは挿し木で増やせる!
ベンジャミンを増やしたいなと思ったとき、新しく苗を購入して育てる方法もありますが、剪定で出た枝を使って増やす「挿し木」という方法もあります。まずは適した時期と必要なものを確認しましょう。
〇挿し木をおこなう時期
- 4~9月頃
〇準備するもの
- 剪定した枝(挿し穂)
- 挿し木用の土を入れた鉢
- 水を入れたバケツ
- 水を入れたジョウロ
- 発根剤
では、以下で挿し木の手順をご紹介しますので、興味のある方はぜひご覧ください。
ベンジャミンの挿し木の手順
ベンジャミンの挿し木の手順は以下のとおりです。
1.刺し穂を水が入ったバケツにつけておく(1~2時間)
2.切り口に発根剤をつける
3.刺し穂を挿し木用の土を入れた鉢にさす
4.刺し穂が倒れないように土を押し固めて水やりをする
5.半日陰に移動させて発根を待つ(目安は2~3週間)
発根から約1~2週間で苗が完成します。完成したら苗を新しい鉢やプランターに植え替えて育ててみましょう。
まとめ
ベンジャミンの剪定時期は目的によって異なります。葉や枝を軽く整えたり、混んだ葉を透いたりする基本的な剪定は4~9月の生育期におこなうのがおすすめです。一方で樹形を整えるために広い範囲を大きく剪定する場合は、新芽が出る前の4~5月におこなうのがよいでしょう。剪定後、切り口に癒合剤を塗ることも忘れずにおこなってください。
もし剪定で困ったことがあったら、剪定業者に相談してみるのも選択肢のひとつです。剪定業者をご紹介している弊社では、24時間365日ご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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