ニワウメってどんな樹木?ちょっとしたコツできれいな花を楽しもう!

2023.11.20

ニワウメってどんな樹木?ちょっとしたコツできれいな花を楽しもう!

ニワウメという樹木をご存じでしょうか。名前からすると、庭に植えるための梅の品種かなと、想像した方が多いはずです。しかし、一般的に想像する梅とは少し違うのです。

ここではニワウメがどんな樹木か、あわせて育て方についてもご紹介していきます。ちょっとしたコツで、きれいな花をたくさん楽しむことができますよ。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

ニワウメは万葉集でも詠まれたとされる花

ニワウメは中国北部原産の植物です。学名には「japonica」とつくほど、日本でも古くから親しまれています。「コウメ」「リンショウバイ」などの名で呼ばれることもあります。

高さは人間の背丈と同じくらいの落葉低木です。大きくなりすぎず育てやすいことから、昔から庭植えの植物として選ばれてきました。そのため名前に「ニワ」とつけて、呼ばれるようになったようです。

春には梅に似た花を咲かせます。色は濃いピンク色で鮮やかです。すずなりに枝を覆い隠してしまいそうなほど花を咲かせるため、開花の時期は大変見事でしょう。

花が終わると、小さな実をつけます。花と違い実は梅とは似ていません。鮮やかな赤色でつやがあります。この実をジャムにしたり、果実酒にしたりして楽しむことが多いようです。また、そのまま生で食べることもできます。

実の中には種がひとつ入っていて、漢方としても用いられています。「郁李仁」という便秘に効く漢方だそうです。

万葉集では「はねず」という名で登場します。はねず自体を詠ったものは一首だけですが、「はねず色」という言葉で詠われているものが三首あります。はねず色の服は変色しやすいことから、心変わりすることという意味を込めて「はねず色」が使われています。

ニワウメは万葉集でも詠まれたとされる花

ニワウメは少ない手間で育てられる

ニワウメはとても丈夫な木です。日当たりさえよければ、たいていの場所で育成できるようです。手入れも少なく育てやすいため、園芸初心者やあまり手間をかけたくない人にもおすすめできます。

日当たり

ニワウメは少ない手間で育てられる
ニワウメは日当たりが一番重要です。日当たりが悪いと花も実もつきにくくなってしまいます。日当たりのいい場所で、たっぷりと日光を浴びせてあげましょう。

土質

水はけさえよければ、どんな土でもいいようです。成長力が強いので、たいていの土から栄養を十分吸収することができます。

水やり

日当たりがいい場所を好むぶん、とくに夏場などは土が乾きやすいです。乾き過ぎに注意して、水を与えてください。

肥料

肥料は開花前と、秋に与えます。成長力が強いぶん、たくさんの花と実をつけるので、消費するエネルギーも大きいです。その消費してしまったエネルギーを補うために、肥料を与えると考えるとよいでしょう。

病害虫

病害虫の対策はほとんど必要ありません。まれに虫がつくことがありますが、みつけたら駆除する程度で大丈夫です。耐寒性、耐熱性にも優れています。

ニワウメを剪定して内側まで日光を届けよう

ニワウメはもともと、そこまで剪定が必要な木ではありません。そのため、間引き程度に考えていただければよいでしょう。

間引く剪定

ニワウメを剪定して内側まで日光を届けよう
剪定するのであれば、落葉期か冬におこないます。古い枝や弱っている枝などを切り落としていく程度です。そうすることで、若くて元気な枝に栄養が集中していくようになります。

また、日当たりが重要なことは先ほどもお話しましたが、成長しすぎて自身の枝で内側の枝に日陰をつくってしまうことがあるのです。そうなると内側の枝の花付きが悪くなってしまいます。内側の枝までしっかりと日光が当たるように意識して剪定するといいでしょう。

全体を小さくするための剪定

ニワウメは成長力が強いぶん、枝が伸びすぎてしまうこともあるでしょう。そういったときは、樹木全体を小さくしたいですよね。その際は、通常の剪定とはおすすめの時期が変わります。

花が終わったあとから、初夏までの間におこなうといいでしょう。そうすることで、晩夏の花芽がつくられるころに間に合い、翌年も花を楽しむことができるでしょう。

ただ、樹木全体を小さくするとなると、樹形も変わってきます。慣れていないと不自然な形になってしまう可能性があるので、注意が必要です。

ニワウメは株分けで増やせる

ニワウメは株分けで増やせる

ニワウメは地下茎を伸ばして枝を出します。株の周りを確認してみてください。もし地面から枝が出ていれば、簡単に株分けができます。

①まずは地面を掘り起こします。このとき根や枝を傷つけないように気をつけましょう。

②根元から株と枝を切り離します。枝から出ている根は必ず残してください。

③植え付けします。根がまとまっていると絡み合ったり、栄養を十分吸収できなくなってしまったりします。根がそれぞれわかれるように、植えてやるとよいでしょう。

株分けは新しい株を増やせるだけではありません。古くなった株を活性化させることもできるのです。花つきが悪くなったなと感じたり、あまり枝が伸びなくなったと感じたりしたら、一度株分けしてみるといいかもしれません。

また、株のまわりに出た枝を増えたままにしておくと、見た目がごちゃごちゃとして悪くなるだけでなく、日陰ができてしまいます。そのため、株分けして離れたところに植え付けてやるとよいでしょう。

まとめ

ニワウメは梅に似た花を咲かせる落葉低木です。春に鮮やかなピンク色の花をたくさんつけて、楽しませてくれます。育てやすさから庭によく植えられ、昔から親しまれてきました。いろんな呼び名があることからも、それがわかるでしょう。

とても丈夫で成長力も強いため、育てやすい樹木です。日当たりのよさにさえ気をつければ、あとは水やりなどの基本的な世話をするくらいで、ほとんど手間がかかりません。

剪定も基本的に必要ありませんが、古い枝や弱った枝を切り落とすと若い枝に栄養を集中させることができます。また、内側まで日光を届かせることを意識して、間引く程度のつもりで剪定をおこなうとよいでしょう。

ニワウメを増やしたいときは、株分けがおすすめです。地下茎を伸ばして近くの地面から枝を出すため、簡単に株分けができます。枝や根を傷つけないように気をつけて掘り起こし、株を根と一緒に切り離して別の場所に植え付けます。株分けは古くなった株を元気にする効果もあるので、一度挑戦してみるのもよいでしょう。

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