梅の盆栽の剪定!開花のために切る時期や肥料など正しく知っておこう

2023.11.20

梅の盆栽の剪定!開花のために切る時期や肥料など正しく知っておこう

梅の盆栽を剪定するときには、時期と枝を切る位置に気をつける必要があります。剪定の仕方によっては木が弱ったり、花芽を切り落としてしまって翌年に花が咲かなくなったりするからです。

本コラムでは、梅の盆栽の剪定方法をくわしくご紹介します。あわせて、肥料の与え方や植え替えなどのお手入れもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

初心者向け!梅の盆栽の剪定方法

梅は成長力が大変旺盛のため、放っておくと枝が伸び放題になってしまいます。そのため剪定が必要ですが、好きなように枝を切ってよいというわけではありません。

ここでは、正しい梅の盆栽の剪定方法をご説明します。いつまでもきれいな梅を観賞するために剪定をして樹形を整えていきましょう。

剪定時期は初春と秋

剪定時期は初春と秋
梅の盆栽の剪定は、花が咲き終わった後の2月~3月と、秋の9月の年2回におこないます。

2月~3月にかけては花の芽がついた枝を剪定します。成長力が分散されないように、花芽の数をしぼって養分を集中させるためです。成長期の4月以降になってしまうと花芽と葉の芽の区別がむずかしくなるので、花が咲き終わったらなるべく早くおこないましょう。

秋には古い枝の剪定をおこないます。今後花芽がつかない古い枝を切り落としておき、新しい枝に養分を集中させるためです。

秋や冬の休眠期に若い枝を剪定すると、木に負担がかかり成長力が弱まる原因になります。この時期の剪定は、古い枝だけにとどめておきましょう。

初春の時期は花芽の剪定

盆栽の樹形をきれいにするためにも、梅の花芽をすべて咲かせるのではなく、枝元から2~3個の花芽を残して、残りの枝先は切り落とします。2~3個を枝に残しておく理由は、芽吹かない芽があるおそれがあるためです。花芽と葉芽の違いは、花芽は丸い形で、葉芽は先がとがっています。

枝の切り口には癒合材という薬剤を塗っておき、雑菌が入らないようにします。癒合材はホームセンターやインターネット通販にて千円前後で入手できます。梅の盆栽の枝は細いので、注入口がスポイト状になっているものが塗りやすく便利です。

花芽がついた枝の剪定をおこなうと、全体のサイズがひとまわり小さくなります。しかし、4月になるとどんどん枝が伸びますので、心配せずに思い切って剪定をしてください。

秋は古い枝を剪定

9月には花芽がついていない枝、徒長枝(極端に伸びている枝)、傷んだ枝などを切り落とします。この切り口にも、癒合材を塗って雑菌が入らないようにしておきます。

この時期の剪定は、3月におこなったときのように全体のサイズが小さくなるほどおこなってはいけません。盆栽の見た目を損ねている枝だけを最小限に剪定するようにしてください。

きれいな梅の花を咲かせるためのお手入れをご紹介

梅の盆栽の剪定は樹形を整えるためにおこないますが、翌年も花を咲かせるためには、肥料や植え替えなどが必要になります。そこでここでは、おもなお手入れ方法をご紹介します。毎日の成長を観察しながら、実践してみてください。

芽摘みや葉すかしでスッキリと

芽摘みや葉すかしでスッキリと
2~3月に剪定を終えた後も、4月~5月にかけての成長期には枝先に葉芽がたくさんつきます。枝を伸ばしたくないときは、こまめに葉芽を摘んでおいてください。

また、葉が多すぎると、湿気がこもって病害虫が発生しやすくなります。葉がまだ芽のうちに、混み入っている部分を摘みましょう。葉の量を減らす葉すかしも、成長を見ながらおこなってください。

こまめに花がらを摘む

花がら(咲き終わった後も散らずに残っている花)が残っていると、養分をとられてしまい梅の成長力が弱まってしまいます。花がらを見つけたら、こまめに摘んでおきましょう。ただし、将来枝へと成長する葉芽をふくむ萼(がく)の部分はとらずに残しておいてください。

開花後には肥料をあたえる

花を咲かせるときにはたくさんのエネルギーを消耗します。成長期に入る前の4月に、油かすなどの有機肥料、または液体肥料を与えましょう。

2年に1回植え替えを

梅は成長力が旺盛で、根の張りも早いです。根が混み入っていると、中が蒸れてしまい枯れる原因になります。盆栽鉢の中の根づまりを防ぐために、2年に1回、2月~3月上旬におこなってください。

梅の盆栽の植え替え方法

1.土は水はけのよい赤玉土を中心に、通気性の高い腐葉土を混ぜて作ります。
2.真下に長い根は半分の長さに切り落とします。
3.盆栽鉢に植え替えてください。
4.盆栽はなるべく日当たりと風通しがよい屋外に置いてください。

まとめ

梅は成長が旺盛なため、花が咲き終わったら枝を剪定して樹形を整えます。ただし、来年に花を咲かせる花芽を切ってしまわないようにしてください。枝元から2~3個の花芽を残して、その先の枝は切り落としてください。

梅は花をたくさん咲かせますが、同時に葉や枝もよく成長します。4~5月の成長期にも芽摘みや葉すかしをして、盆栽としての樹形が崩れないようにお手入れをしてください。根もよく成長をしますので、2年に1回程度植え替えをおこなってください。

また、梅が花を咲かせるときはたくさんのエネルギーを使います。来年もきれいに花を咲かせるためにも、花が咲いた後は肥料をあげましょう。



迅速・丁寧に受付対応!

庭木1本からお任せください!

※対応エリアや加盟店によって変わります

庭木が健康に成長するためにかかせないのが剪定です。剪定のプロがお庭や植木の状態を詳しくお調べし、プロの目から見て一番効率の良い最高の剪定方法をご提案します。

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

お庭・樹園、どんな木でも対応。落ち葉、枝、雑草など剪定後の処理もいたします!

剪定 1本 2,100円~
剪定のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

剪定の記事アクセスランキング

剪定の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧