『冬青』とも書く、冬でも美しい葉を持つソヨゴ…剪定の方法とは?

2023.11.20

『冬青』とも書く、冬でも美しい葉を持つソヨゴ…剪定の方法とは?

ソヨゴはモチノキ科の常緑性高木で、庭のシンボルツリーとして人気があります。鮮やかな緑色の葉っぱが風にそよぐ姿が美しく、その姿はさわやかで、秋になると赤い実を付けてくれます。それだけにソヨゴは人気があるようです。
今回はソヨゴの剪定方法とともに育栽培方法などもご紹介していきます。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

シンボルツリーにおすすめのソヨゴ

ソヨゴはつやのある濃い緑色の葉っぱが美しい樹木です。波打つ葉が風なでに揺れる姿は、見ている人に穏やかなでゆったりした気持ちを提供してくれます。
また、生長もゆっくりで手間がかからないソヨゴは庭のシンボルツリーとして人気になっています。強風にさえ気を付けていれば長く育つことができ、雨が降らない地面が乾燥したやせ地でも育つようにぶ厚く丈夫な葉っぱをもっています。
ソヨゴは剪定もこまめにする必要がないことも人気の理由の一つになっています。

ソヨゴの育て方

ソヨゴは剪定の必要があまりないですが、どのように育てていけばよいのか。土づくりから見ていきます。

土づくり

  
水はけさえよければ土質を選びません。鉢植えは、中粒の赤玉土5:腐葉土か堆肥5の割合で混ぜた土がおすすめとなっています。地植えの場合は、植え穴を掘った土に腐葉土や堆肥を2~3割混ぜ込んでおくのがおすすめです。

水やり

  
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしていきます。
地植えの場合は、植え付けから2年間は土が乾いたら水を与えて根張りをよくしていきますが、その後の水やりは特に必要ありません。

肥料

  
植え付けるときに、植え穴の底に有機質肥料あるいはゆっくりと効く緩効性化成肥料をまいておきます。その後は、地植えの場合は毎年2月頃に有機質肥料を株元に埋めます。鉢植えの場合は3月に緩効性化成肥料を追加で株元に毎年まいていきます。

手間がかからないソヨゴは育てるのも簡単です。
ソヨゴを育てるときには、日向や明るい日陰に植え、風で倒れないよう注意することもポイントの一つです。ソヨゴは地面の浅いところに根を貼るので、台風など強い風に吹かれると倒れてしまいます。まだ木が若いときなどは、支柱で支えてあげるのがおすすめです。
他にも、強い日光で葉っぱが焼けることもあるので、西日の当たらない場所に植えるようにすることも重要なポイントです。

ソヨゴの剪定時期と方法

ソヨゴに剪定には注意しておかないといけないポイントがあります。

時期

  
剪定に適した時期は、冬の12月から2月頃です。ソヨゴの樹形は自然に整うため、定期的な剪定は必要がないのです。そのため年に一度、込み合ってきた不要な枝を間引き、透かすように剪定するだけで十分なのです。

剪定の仕方

  
ソヨゴは生育が遅い木のため、枝葉を勢いよくスカスカに剪定してしまうと、なかなか樹形が元に戻ることがありません。元々ソヨゴは葉を楽しむのに適した木です。花はごく小さなものが咲きますが、花よりも葉がメインの木になっています。せっかく一年中青々とした葉をつけるので、それを落とし過ぎないよう、剪定し過ぎないように注意しましょう。

残し方

  
ソヨゴはやわらかな優しい感じが持ち味の木になります。そのため剪定後は樹冠線上に軽く、枝先が残るようにするのがポイントです。

全体のバランスを考えながら、太い枝があればつけ根から切り落としてしまいましょう。細い枝を残しながら剪定すると、やわらかで軽い感じに仕上げることができます。また、木の頂点を切れば、生長を止めてサイズを維持させることができます。

ソヨゴは生長すると、10mを超えるような高木になります。しかし生育が大変遅く、ヒノキやスギのように放っておくとぐんぐん伸びるタイプの木とは違うため、こまめな剪定は必要ありませが、定期的な剪定は見た目も変わります。
      ソヨゴの剪定時期と方法

ソヨゴの栽培で注意すること

ソヨゴの剪定はあまり必要ありませんが、栽培するにあたって注意しなければいけないのが、病害虫です。ではどんな病害虫にかかりやすいのかいくつか紹介していきます。

すす病

  
カビが原因の病気です。かかってしまうと葉っぱや幹、枝葉がすすで覆われたように黒くなってしまいます。そうすると光合成が阻害されてしまい、株の生育が悪くなってしまいます。

そのため、すす病にかかったら部分は早めに取り除く必要があります。すす病菌は、カイガラムシやアブラムシなどの害虫からでる排泄物を栄養としているため、害虫を駆除していくことで発生を抑えることができるのです。

カイガラムシ

  
葉っぱや枝に寄生する害虫です。株の栄養を吸い取って弱らせてしまいます。また、上記のように排泄物がすす病を誘発するおそれもあります。

幼虫を見つけたら薬剤を散布して駆除しましょう。しかし、成虫は硬い殻で覆われているため、薬剤が効きづらくなっています。ブラシや竹べらなどで株からこすり落とす必要があります。

ソヨゴは病害虫に気をつけなければいけません。殺虫剤を散布するなど害虫の駆除と予防が大切です。冬に剪定を行った後に殺虫剤を全体に散布するのがおすすめです。

ソヨゴの植え付けの適期

ソヨゴの剪定時期に合わせるためには、どのタイミングで植え付けするとよいのでしょうか。

ソヨゴは実から採取できる種をまいて育てることが可能です。適期は3~4月ですが、生育がゆっくりで、花が咲くまでに7~8年かかります。そのため、主に接ぎ木の台木を育てるときにのみ種まきをするのが一般的となっています。

1. 実から種を取り出し、果肉を洗い流していきます。
2.湿らせた水苔などに包んで乾燥させないようにします。適期でない場合はビニール袋で密封し、冷蔵庫で保存していきます。
3. 適期を迎えたら、育苗ポットに小粒の赤玉土など種まき用の土を入れていき、1粒ずつ種をまいていきます。
4.樹高が10~15cmに大きくなったら、地面に植え替えていきます。
      ソヨゴの植え付けの適期

苗植え

  
植え付けは、4~5月か8~9月が適期となっています。鉢植えは、苗よりも1回り大きな鉢に植え付けていきます。地植えの場合は、日当たりのよい場所を選び、苗よりも1回り大きな植え穴を掘って植えていきます。風で倒れないように、支柱を立てることが重要です。

ソヨゴは成長がゆっくりであるため、子供の誕生とともに植える方も少なくありません。ソヨゴの成長とともに子供も成長していくため、楽しみがより増えるかもしれません。

まとめ

ソヨゴはシンボルツリーとして人気が高い樹木です。しかしいくらこまめ剪定が必要ないからといっても、しっかりとメンテナンスは必要です。ソヨゴの剪定を放置してしまうと、病害虫の危険もあります。

しかし剪定は素人では難しく、高所作業は危険を伴います。少しでも不安があるかたは、一度業者に相談してみてはいかがでしょうか。相談することで、いつまでも美しいソヨゴを楽しむことができるかもしれません。

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