
お部屋のインテリアとして植えられることが多いゴールドクレストは、ミニクリスマスツリーなどにも利用されています。そんなゴールドクレストですが、最初はきれいな緑色だったのに葉先が赤茶色に変色してしまっていたり、枝がしなだれてしまっているということはありませんか?
そのような症状がみられたら、枯れはじめているかもしれません。そこで今回は、ゴールドクレストが枯れる原因や枯れてしまった葉の対処法をご紹介します。
目次
ゴールドクレストが枯れる原因は?
ゴールドクレストが枯れる原因は、いくつか存在します。ささいな原因が多いので、下記を参考に原因を考えてみましょう。
蒸れ
ゴールドクレストは蒸し暑さに弱いです。蒸れてしまうと内側から熱を持ち始めて、湿り気を感じてしまいます。ゴールドクレストは暑さに弱いため、蒸れることにより、熱がこもり枯れてしまうおそれがあります。特に夏は、蒸し暑いためゴールドクレストが枯れやすい環境といえるでしょう。
鉢植えで育てているのであれば、夏場のみ室内管理するとよいでしょう。枯れさせないためにも、枝や葉を剪定しておくことで防ぐことができます。蒸れで枯れてしまった葉は、残念ながら再生不可能なため、摘み取ってください。
乾燥
この品種は根を深く張らないため、水分不足になりやすいです。潤いが足らずに乾燥して、枯れてしまうことがあります。夏場は特に気をつける必要があります。
寒さ
原産地はメキシコやカリフォルニアといった、1年間を通しても8度以下に下がることが滅多にありません。しかし、日本の冬は8度以下どころか、0度以下に下回ることがあるため、ゴールドクレストにとっては過酷な環境といえます。
根のダメージ
根にダメージを与える原因は、水の与えすぎにより枯れてしまうことがあります。大切に育てていると、どうしても水を多く与えてあげたくなってしまうものです。しかし与えすぎてしまうと、水分過多で根が腐ってしまいます。
ほかにも植え替えの際に、根が傷つけてしまうと、枯れてしまうおそれがあります。そのため傷つけずに作業をおこなうことが大切です。
病気・病害虫
大事に育てていても、木に病害虫がついてしまうことや病気に発症してしまうおそれがあります。ゴールドクレストによくみられる病気は、「赤錆病」というものです。
赤錆病は、4~6月にかけて発症することが多く、葉が破れて、裏にカビができてしまうことがあります。ひどい症状であれば、葉の表面に黒や茶色のまだら模様ができてしまうこともあるのです。
病害虫は、ハダニとガイガラムシが原因で、木が弱ってしまうことがあります。どちらの害虫も枝が密集していると、出現しやすく、高温多湿の場所を好みます。そのため、夏場は特に注意が必要です。
泥はね
ゴールドクレストはとても繊細な植物のため、泥がついてしまうだけでも枯れてしまうおそれがあります。泥には、多くの病原体が潜んでいるため、葉についてしまうと被害が拡大してしまうのです。
ゴールドクレストが枯れるのは仕方がない
ゴールドクレストという種類は、蒸し暑い気候が苦手という点で日本での栽培は向いてないといわれています。日本は蒸し暑い時期に台風に襲われるなど、ゴールドクレストが枯れる原因が多い環境です。
しかし、枯れさせないように日々お手入れすることで、長く健やかに育てることができるでしょう。ただし、葉が枯れてしまっても早めの対処をおこなうことで、被害を最小限に抑えることができます
ゴールドクレストをあわない気候で育てることは大変難しいですが、こまめな管理をすることによって、長く健やかな状態を保ってくれるでしょう。そのため、「日本だから育てられない……」とあきらめる必要はありません。
育てることを諦めずに「前向きに育てよう」という気持ちが大切です。そして、枯れさせないようにと気を張らず、楽しんで育てることも重要ではないでしょうか。
ゴールドクレストが枯れないようにするには
ゴールドクレストを枯れさせないための対策方法は、いくつもあります。以下の対策を試して、元気なゴールドクレストを育てましょう。
小まめに剪定する
ゴールドクレストは剪定が必要不可欠です。育っていくうちに、古い枝が伸びて、量が多くなれば葉が増えていってしまいます。不要な枝や葉を取りのぞくことで、病害虫やゴールドクレストが枯れる原因の蒸れから木を守ることができるでしょう。
夏と冬の水やり
夏は土が乾いたら、たっぷりと水分を与えましょう。冬は低気温のため、水によって土が冷えすぎてしまわないように、比較的気温の高い日中におこなってください。また、毎日水を与えずに、土が乾いたときだけ水分をあげるようにしてください。
病気の対策
赤錆病から木を守るためには、殺菌剤を使用することがもっとも有効的です。総合殺菌剤を購入して事前に散布しておくことで、対策ができます。病気に掛かってしまったあとに対処をしても、再生が不可能になってしまうおそれがあります。そのため、あらかじめ対策をおこなうことでそのようなリスクを無くすことができるでしょう。
泥はね対策
木のお手入れなどをしている最中に、泥が葉についてしまうことがあります。泥がつかないようにするためには、ウッドチップやバークチップを敷くとよいでしょう。ウッドチップとバークチップは、木を粉々にしたもので、大きさが違うだけで役目は2つとも同じです。
これらを敷くことによって、泥に紛れている病原体から木を守ることができるでしょう。ホームセンターなどで購入できるため、すぐに手に入れることができます。
乾燥対策
乾燥で枯れさせないようにするには、水やりが対策方法になります。土が乾いたらたっぷりと水分を与えることが大切です。ほかには、不要な葉をハサミで取り除かないようにしましょう。
ゴールドクレストは、金属が苦手なため刃先が触れてしまうと、枯れてしまうことがあります。葉を取るときには、はさみを使わずに手で摘み取ってあげてください。
まとめ
ゴールドクレストが枯れる原因は、乾燥や、水の与えすぎなど気温の問題と数多くありました。水分は適量に与えて、季節に応じてさまざまな対応が求められます。しかし、気候だけどうしようもできないので、部屋で管理するなどの対策が必要不可欠です。
日本の気候でゴールドクレストを育てるには難しいとされていますが、対策や対処をしっかりとおこなうことで健やかに成長してくれるでしょう。
ゴールドクレストを育てることは大変ですが、諦めずに育てることが成長の第一歩です。
育て方がわからない、病気に掛かってしまった、対策方法に悩んだときには業者に相談・依頼することをおすすめします。
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