
コニファーと呼ばれる針葉樹種の樹木は、成長が早いという特徴をもっています。成長スピードが早いため、「これ以上は高く育てたくない」とお考えになった方もいらっしゃるでしょう。
コニファーの成長を止めるためには、適切な剪定によって高さを調節する必要があります。こちらの記事ではコニファーの成長を調節するための剪定について、注意点やポイントを説明していきます。
目次
コニファーの成長を止めるには剪定が有効
コニファーは手入れもそれほど必要としなくても、よく育つ性質をもっています。そのため庭木で育てる場合には、適度な高さで樹高を整えつつ、それ以上高く成長しないようにすることが大切です。コニファーの成長を止めるには、剪定を活用して樹木バランスを保ちながら高さも調整していくとよいでしょう。
高さを調整するときの剪定は、切りたい高さを目安に「芯止めライン」を決めて全体を整えていくのがポイントです。この「芯止めライン」により、幹自体をそこで切ってしまうため、上側の成長については、それ以上はおさえることが可能になります。
ただし枝の成長は全方位におよぶため、枝葉の成長や広がりもバランスよくおさえる必要があるでしょう。高さについては、一度調整すればもう伸びてくることはありませんが、脇芽はどんどん成長してくるので、定期的に剪定や手入れをおこなうのがおすすめです。
理想の形にするために他の剪定のやり方もおぼえよう
剪定は、高さの調整だけが目的ではありません。他にも枝葉を整えるなど、樹木全体を整えるために、いくつかの剪定方法があります。
それぞれの部位や目的に合わせて、状況にあった剪定をしていくことが、美しいコニファーの成長につながる大切なポイントといえるでしょう。こちらでは、おすすめの剪定方法をいくつかご紹介します。
葉先を摘む
葉の手入れをすることによって樹形を整えることができます。おもに樹木の育成期におこなうことによって、葉の再生がみこめるため、葉を摘んだあとはさらに新芽の成長が促進する効果もあるのです。
コニファーの樹木全体において、表面の葉の先端部分を、摘み取っていくことがポイントです。手やセラミック製のハサミを使用しておこなうとよいでしょう。
刈り込む
樹形をきれいにするために、おもに枝の集中している部分をすっきりと整えていく方法です。刈り込みバサミや電動バリカンを使用しておこなわれることが多いといえるでしょう。そのさいに、コツとして柔らかいイメージで刈り込むことが理想的です。ハサミやバリカンを縦にして切っていくと手入れしやすいでしょう。
枝を抜く
不要な枝を除去していくことも、有効な手入れの一つといえるでしょう。樹木の上部あたりに不規則に伸びた枝たちは、やがて樹形バランスをくずす元となることがあります。そのため見つけたらきちんと剪定しておくことがおすすめです。
コニファーの剪定をする時期
樹木を剪定するには、種別によって適切な剪定時期があります。コニファーの場合も同様に剪定に適した時期があるので、作業前にきちんと確認しておくことがおすすめです。適切な時期に剪定をおこなうことは、コニファーの成長にも直接関係してきます。
コニファーを剪定する場合は時期によって、整えるだけが適している場合と、大幅に切って整えるのに適した時期があります。育成期とされる初夏6月~10月あたりは、樹木も常に活動しているため、枝や葉を手入れする「弱剪定」に適しているといえるでしょう。
とくにコニファーは暑さにそれほど強くないため、真夏中の期間においては、剪定をひかえるようにするのがおすすめです。無理に剪定をおこなうと、逆に樹形を乱してしまうおそれもでてきます。
樹木の休息期間にあたる3月や4月では、コニファーの活動も弱いため、大幅に刈り込んで枝の量を減らすなどの「強剪定」もおこなうのに適している時期となります。
コニファーを剪定するときのポイント
コニファーの剪定は、整える部位に応じた剪定方法を選び、適切な時期におこなうことがとても大切です。コニファーを剪定するために、全般的にとくに気をつけるポイントとして、枝葉の切りすぎや金属性のハサミを使うことへの注意などがあげられるでしょう。
とくに枝を切る場合には、葉をすべて落としてしまうと葉の再生機能もそいでしまいます。そのため、切り落とした部分からは、新たなる葉がとても生えにくくなるのです。樹木の休息期間に、枝の量を減らすなどの、強剪定をする場合は、とくに注意してください。コニファーの成長を調整するばかりか、枯らしてしまうことにもつながります。
もうひとつの注意点として、コニファーなどの針葉樹は金属を嫌う性質をもっているという点があげられるでしょう。とくに刈り込みに使用するハサミで金属仕様のもので剪定したときには、枝葉を傷めてしまうことがあげられます。
金属製のハサミを使用して剪定した場合には、枝の切り口から茶色に変色していくという症状が発生します。弱剪定などで、樹木の表面の葉を整える場合においても、整えた樹木の表面部分の葉が茶色く変色してしまうでしょう。
そのため、樹木を傷めるだけでなく、せっかくの外観もそこねてしまうことが考えられます。コニファーを剪定する場合は、針葉樹の性質をきちんとおさえておくことが非常に重要なポイントになるでしょう。
コニファーの剪定をおこなうときには、剪定目的や整える樹木の手入れポイントを、きちんとおさえてからおこなうことが大切です。とくに強剪定で大幅に刈り込むとき、何も知らずにコニファーの剪定をおこなった場合には、樹木を傷めて枯らしてしまうこともあるかもしれません。
そのため、あつかいにデリケートな側面をもつ、コニファーの剪定をおこなう場合は、業者に依頼するのも有効な方法になります。見積りもかねて、コニファーの状態や、手入れをすすめる相談などをしてみるのもよいかもしれません。
まとめ
コニファーと呼ばれる針葉樹は、とてもよく育つ性質をもっています。育てやすい高さまで育ってきたのなら、コニファーの成長を調整するために、剪定で樹高をおさえる必要があります。
樹木の頂点から、コニファーの成長を止める高さで、芯ラインを決めて、剪定するのがよいでしょう。他にも枝葉など整える部位によって、剪定方法を変えてコニファーを手入れしていくのがおすすめです。
コニファーはあつかいにデリケートな側面ももっているため、剪定するときには注意が必要です。葉を切りすぎて、枝からすべて切ってしまう場合や金属による道具で、樹木を傷めてしまうおそれがあります。
とくに強剪定によって、大幅に刈り込みをする場合などは、刈り込みすぎてコニファーを枯らしてしまうことも考えられるでしょう。デリケートなコニファーなど針葉樹の剪定をおこなう場合は、業者に一度相談してみるのも、とても有効です。コニファーの状態や必要な手入れをすすめるために最適な対応をしてもらえるでしょう。
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