ハクチョウゲは、可憐な小さい花がたくさん咲くことが最大の魅力です。萌芽力が旺盛で、丈夫な性質を持っているため、庭木や生垣としても多く使われています。家の屋根を超えるほど大きく成長しないこともあり、生垣づくりを検討している園芸初心者の方にもおすすめです。
ここでは、ハクチョウゲの育て方や手入れの方法、株の増やし方などをご紹介していきます。日々の管理もしやすいので、ハクチョウゲの花がたくさん咲く生垣づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。
目次
ハクチョウゲの育て方
ハクチョウゲは、育てるうえでの手間はそれほどかかりません。適した環境で適切な手入れさえすれば、健康な株としてすくすく育ちます。
適した場所と肥料
ハクチョウゲは、基本的に日当たりと風通しが良い場所で育てるのが適しています。日陰や半日陰でも育ちますが、生育が悪くなり株も弱ってしまうおそれがあります。逆に、夏の強い日差しにさらされると、葉焼けをひき起こすおそれもあるので、鉢植えならば移動することや、遮光ネットで未然に防ぐことも大切です。
また、春の成長期に備えるための肥料を2月ごろに与えます。この時期は木にとって休眠期になるので、即効性の肥料は避けておきましょう。根元周辺に溝を作り、ゆっくりと効果の出る緩効性肥料や有機質肥料などを与えます。このとき、少し根を切っておくと、新しい根が出やすくなり花つきも良くなります。ただ、あまり根を切りすぎると、株自体が弱まってしまうので注意しましょう。
適した土質と水やりのポイント
ハクチョウゲは、生垣など庭植えでは、土質にこだわらなくても育てることはできます。また根の枝分かれは多くないものの、しっかりと根付くことができれば、自然の降雨だけでも育っていきます。しかし、雨が降らず晴天が続いたときや気温の高い夏には、土が乾燥しやすくなります。このことによって枯れてしまうこともあるので、水切れには気をつけましょう。
また、水やりに関して気温が高すぎる時間帯におこなうことは、蒸れが起こり根を腐らせてしまうおそれがあります。そのため、夏の水やりは朝方と夕方の涼しい時間帯におこなうなど、工夫が必要なときもあります。
ハクチョウゲの特徴
ハクチョウゲは、漢字では白丁花と書き、鳥の白鳥ではなく丁字型に咲く白い花というところに由来しているそうです。そして、その白く美しい花には、品種改良によって二重咲きや八重咲きのものなど、さまざまな種類があることが特徴です。
また、葉に白い縁の入った品種があることも特徴といえるでしょう。このことから、花をつけない時期でも庭に映えるため、生垣としても活用しやすいのです。さらに、花色の違う品種を交互に生垣として植えるのも、庭のアクセントとして面白いかもしれません。和風にも洋風にも合いやすいので、庭の雰囲気によってお好みを選んでみると良いでしょう。
もし、花を多く咲かせたいということであれば、日陰よりも花つきが良くなる日なたで育てることをおすすめします。耐寒性のある常緑樹ではありますが、株が小さいうちや寒冷地での栽培は、冬場にたくさんの葉を落とすこともあります。これは株が大きく育っていけば、自然と落葉の量も少なくなるでしょう。
しかし、大きく育つハクチョウゲも寿命は10年前後と短く、枝葉が枯れるとともに、株自体も衰退していきます。このため、ハクチョウゲを生垣として長い期間植えている場合には、株を増やして植え替えの準備をしておきましょう。また、ハクチョウゲは小さな花を生かして、盆栽としても人気のある樹種のひとつです。株を増やして盆栽に挑戦してみるのも良いかもしれません。
ハクチョウゲの増やし方は?
ハクチョウゲの萌芽力は強いものの、生垣といえる大きさまで育てるのには、時間がかかります。このため、寿命が近くなった株が枯れてしまう前に、新しい株を育てておく必要があります。
増やすには株分け?さし木?
ハクチョウゲは、根付きやすい性質を持つため、さし木がおすすめです。そこで、剪定したときの切り枝を使うと良いでしょう。先端の枝を使うよりも、ある程度成長した枝を使うのが発根しやすくするためのコツです。10センチほどに切った枝を、水に数時間つけておきます。その後、さし木用に作られた培養土などにさしておきます。
このとき、発根促進剤などを使うと成功しやすくなります。あとは小さな葉が出て根付くまで、さし木を抜かないよう注意しながら明るい日陰に置いておきましょう。
植え替えや植え付けの際のポイント
ハクチョウゲを鉢植えにしている場合は、2年に1度くらいの割合で、ひと回り大きな鉢に植え替えることがポイントになります。植え替えのタイミングは、鉢底から根がはみ出してきているときです。これは、根詰まりが起きている合図かもしれません。この状態が続くと、根が栄養を吸収できなくなり、やがて株も腐ってしまうのです。
植え付けは、冬の休眠期を除けば、とくに時期は選びません。しかし植え付けてすぐにおこなう場合には、堆肥や腐葉土などを多めに混ぜ込み、栄養豊富な土壌を作りましょう。また根付きやすくするコツとして、植え込む前の土に水をたっぷり与えておくことや、植え込む株の枝葉を強めに剪定をしておくことがおすすめです。
ハクチョウゲは生垣に最適
ハクチョウゲは、枝葉が密集しており、刈り込みにも耐える強い性質を持ちます。また、樹高が1メートルほどで落ち着く低木の仲間なので、生垣として使いやすい木になります。しかし、枝葉が混みやすいので、風通しを良くして健康な株にするには、定期的に剪定をする必要があるのです。
剪定の時期は?
ハクチョウゲの剪定は、春から秋の間であれば、いつでも剪定することはできます。ただし、剪定するタイミングには注意が必要です。なぜなら、春と夏の年2回の成長期に剪定してしまうと、すぐに枝葉が伸びてしまい手入れする回数が増えてしまうためです。
また春の剪定は、花芽を切ってしまうおそれがあります。そして冬の休眠期の剪定も、木を弱らせてしまうおそれがあるので、避けることをおすすめします。これらのことから、もし花をたくさん咲かせたいならば、剪定は7月ごろの花が咲いた後か、10月ごろにおこなうのが良いでしょう。
刈り込みでいろんな形に
ハクチョウゲは刈り込むほどに、その枝葉が密集していきます。その特性を生かして、庭木として自然樹形を楽しむことはもちろん、丸型や円筒状などに仕立てる楽しみ方も良いでしょう。しかし、こうした手入れを自分でおこなうとなれば、労力や時間がとてもかかるものです。
そのときは、業者に剪定などの手入れを依頼するのも方法のひとつです。迅速な作業できれいに仕上げてもらえるので、きっと満足できることでしょう。
まとめ
ハクチョウゲは、日当たりや風通しの良い場所など、育てるうえでは環境が重要です。また、育てやすい木ではありますが、寿命が短いため、さし木で株を増やしていくことがおすすめです。
ハクチョウゲでシンプルな生垣を作るのであれば、それほど難しくないかもしれませんが、円筒状などに仕立てるには技術が必要となります。そうしたときは、業者に依頼をして好みの形に剪定してもらいましょう。そして健康なハクチョウゲの株を育てながら、可憐な白い花をたくさん咲かせましょう。
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