
「最近シマトネリコの様子がおかしい、枯れてしまったのでは?」と、お悩みの方もいるかと思います。シマトネリコが枯れるのには理由があります。この記事では、気候や病害虫をはじめとした枯れの原因と対策を紹介しています。
シマトネリコは強い生命力をもつ樹木です。一見しただけでは枯れているように思えても、本当は枯れていないかもしれません。原因と対処法をおぼえておけば、また復活させることもできます。この記事を参考にシマトネリコの状態をしっかり把握し、管理に役立てていただければと思います。
目次
じつは枯れていないかも!?シマトネリコの状態を確認しよう
生命力の強いシマトネリコは、枯れるまでに猶予があります。そのため、完全に枯れていなければ、正しい処置をすることで回復できるかもしれません。まずは落ち着いて思い当たる原因を探り、状態を確認してみましょう。
シマトネリコは暖かい地域の植物
シマトネリコは日本では沖縄に、海外では台湾や中国南部などアジア圏を中心に、インド辺りまでの温暖な地域に自生しています。そのため寒さはあまり得意ではなく、日本でも北陸や東北など関東より上の地域では、冬場の寒さにさらされると枯れてしまうことがあるのです。
特に、植えてから1年目のまだ根付いて間もないようなときには、冬の寒さで葉を落としてしまうことが多いです。半常緑の樹木ですが、ほぼすべての葉が落ちてしまうようなこともあります。しかし、ここからでも幹が生きていて、回復可能な場合もあります。
春先なら葉が入れ替わるだけかも
シマトネリコは半常緑の樹木なので、春先に新しい葉をつけるために古い葉を落とすことがあります。これは樹木の代謝の一環ですので、枯れているわけではありません。新芽が生えてくる春先の時期の落葉は、大体がこの葉の生え変わりに当たるといってよいでしょう。
年によっては心配になるくらい葉を落とすこともありますが、代謝による落葉と枯れによる落葉にも見分け方があるので安心してください。
チェック方法は?
冬の寒さが原因で枯れているのかを確認するには、葉が落ちた枝を手折ってみましょう。このとき抵抗が強く、断面が黄緑に近く水分を含んでいれば、その枝はまだ枯れていません。
反対に「ぽきんっ」と簡単に折れてしまい、断面も茶色っぽく乾燥していたなら、その枝は枯れてしまっています。枯れた枝はもう復活することはないので、付け根から切り落としてしまいましょう。
シマトネリコが枯れる原因①:病気・病害虫の被害
気候のほかに考えられるシマトネリコが枯れる原因としては、病害虫の影響が考えられます。シマトネリコの葉につく害虫で主なものは、ハマキムシ、カイガラムシ、アブラムシ等があげられます。
どの害虫も葉に隠れてしまう大きさで見つけるのが難しい場合がありますが、かじられた跡があったり、蜘蛛の糸のようなものが巻き付いていたりという兆候があります。これらの兆候を見つけた場合、樹木のどこかに害虫が潜んでいるおそれがあります。
シマトネリコは病害虫に強い樹木ですが、これらの害虫は他の樹木から渡ってくる場合もあります。成虫になると薬剤の効き目が悪くなりますので、もしこれらの害虫が発生してしまった場合は、割り箸や歯ブラシなどで直接駆除するようにしましょう。
シマトネリコにつく害虫は、他の樹木や花にも被害をあたえる種として一般的な害虫です。いずれの害虫も食害や病気の媒体となる危険がありますので、被害が出る前に予防することが大切です。
発生予防のためには、市販の薬剤をつかうだけでも十分な効果を得られます。また、近くの樹木から渡ってきているおそれがある場合は枝葉の重なっている部分を剪定するなど対策をしましょう。
害虫が媒介する病気ではありませんが、シマトネリコがよくかかる病気として、すす病といわれるものがあります。葉に黒い点々がついてみえる病気で、日当たりや風通しが悪いことが原因となって発生します。この病気は市販の消毒薬で治療することができるものなので、発見したらすぐに治療するようにしましょう。
シマトネリコが枯れる原因②:育て方が間違っている
また、シマトネリコが枯れる原因は育て方にもある場合があります。シマトネリコは生命力の強い樹木ではありますが、苦手な環境には弱い樹木です。育て方が原因と考えられる場合も、いくつか確認していきましょう。
置き場所が間違っている
置き場所とはつまり、日照時間による問題です。日差しの強い7月から9月ごろや、西日の強く当たる場所で育てていると「葉焼け」といわれる葉が赤茶色に変色し縮れてしまう症状が現れることがあります。葉焼けが現れた場合は、鉢植えなら場所を半日陰に移しましょう。地植えの場合は、朝と晩にたっぷりと水をあたえるようにしましょう。
反対に、日照時間が短すぎても問題があります。シマトネリコは湿気にも弱いので、日照時間があまりに短いようだと、水が蒸発せず、病害虫の原因になります。この場合はよく日が当たり、風通しのいい場所に移すようにしましょう。
剪定方法が間違っている
シマトネリコが枯れる原因として、日々の剪定作業が原因となる場合もあります。剪定によって樹形を小さくしすぎると、葉で光合成していた分の栄養が減少したことを自身で察知し、自ら末端を枯らして活動を維持しようとする場合があるのです。
土や水・肥料が間違っている
シマトネリコはもともと生命力が強く成長も早いため、肥料はなくても十分育ちます。しかし、冬場に葉が落ちて枯れたように見えたときに慌てて肥料をあたえてしまうと、これが逆効果になってしまいます。冬は活動が弱まる時期なので栄養はそこまで必要ではありません。肥料をあたえたことで根腐れをおこす可能性があるので、注意しましょう。
また、水やりの仕方も重要です。基本は土が乾燥したらあげるようにすればいいのですが、夏場の気温が高くなる時期は朝夕二回たっぷりとあたえるようにします。シマトネリコの葉は薄いので、すぐに水分が失われてしまいます。近年では猛暑日が続くこともありますので、霧吹きなどで葉にも水をやるようにすると、より効果的です。
まとめ
シマトネリコが枯れるのには土壌や日当たりなど、いろいろな原因が考えられます。しかし対処法をおさえておけば、シマトネリコがもつ生命力の強さと相まって復活させることも難しくはないでしょう。見た目は枯れているように見えても、確認してみたらまだ枯れていなかったということもありますので、心配になってもあせらずに対処することが重要です。
また、もっとも大切なことは枯れの原因となるものを事前に取り除くこと、つまりは予防といえます。原因に対処をすることも大切ですが、日々の水やりなど、手入れのときから予防を意識することもまた重要でしょう。
シマトネリコが枯れているかどうか、自分では判断がつかない状態なこともあるかと思います。そういったときには、いちど業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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