
ナツハゼという樹木はキレイに色づく紅葉や小さく咲く花を観賞して楽しむだけではなく、熟した実を食べて楽しむこともできます。しかし、意外と栽培は意外に簡単な植物なのです。
この記事ではナツハゼという木の基本から、育て方や手入れ方法、収穫した木の実のおすすめの食べ方までご紹介いたします。ぜひ、実際にご家庭で栽培されるときの参考にしてみてくだい。
ナツハゼってどんな木?どんな実?
ナツハゼはブルーベリーの仲間で、赤い小さな花や濃紫の実を付けます。実は観賞する以外にも、熟せば生食や調理することでジャムにすることもできる植物です。気候の変化に強く背丈も成長しても成人男性と同程度なので、比較的育てるのが簡単で園芸初心者にもおすすめできます。
またナツハゼは落葉樹のため、秋ごろには葉が紅く染まっていく模様も楽しめるでしょう。さらには、春先にも葉が赤く鮮やかに染まる性質を持っています。
春先に赤くなった葉が夏に差し掛かるにつれて、ふたたび緑に変わっていきます。この頃になると、いれかわるように枝に連なるようにぶら下がった花がだんだんと赤く色づいてきます。
秋になれば、薄紫だった木の実が濃紺色に熟してきます。収穫はこの色合いを見ながら大体10月から11月にかけておこないます。染め物の染料になるくらい色素の濃い木の実なので、収穫のときは衣服に色がついてしまわないように注意しながらおこなうようにしましょう。
収穫した実の調理が終われば、あとは紅葉した葉が落ちるのを待ちながら、来年の色づきと実りを楽しめるよう手入れの時期になります。全体的な見た目を整えたりといった剪定はこの時期におこなうようにしましょう。苗木を植えつけも、この冬場の時期になります。
そしてふたたび春に戻り……といった具合にナツハゼの1年間はまわっていきます。葉の色合いの移り変わりや花の開花、木の実の成熟と合わせて、1年を通して楽しませてくれる樹木といえるでしょう。
ナツハゼを育てるときは乾燥に注意!
ナツハゼはもともと日本に自生している種なので、よほどのことがなければ育ちが悪くなることはありません。しかし、そんなナツハゼでも注意しなければならない点があります。
ナツハゼは基本的に山林に自生するので水やりは自然に降る雨にまかせてよいのですが、樹木の根が浅い場所に広がる性質があります。そのため、夏場の気温の高い時期に雨が降らないような日が続くと、根から水が吸収できなくなってしまいます。
夏場の乾燥に対しては特に気をつけましょう。もし土が乾くようであれば、しっかり水がしみこむまであげるようにします。また、冬場に乾燥の気になる方もいるかとおもいます。しかし、冬は葉を落とし休眠期という活動の穏やかな状態に入っているので、水やりは降雨にまかせてかまいません。
ナツハゼの剪定方法は生育段階によって変わる
剪定は植え付けてからおよそ2年目までのまだナツハゼが小さい期間は、冬の休眠期から春前の時期に枝先から10センチから15センチ程度を目安に剪定します。この時期の剪定は、切断した部分から新しく強い枝の生育をうながすためのものです。
そうしてどんどん新しく強い枝を増やし、3年目にもなれば背丈は一般的な成人男性の目線と同じか、少し低いくらいにまで育っている頃でしょう。ここまで育てば、剪定は背丈や枝の広がりを抑える目的でおこなっていくことになります。
枯れた枝葉を落としたり密度の偏ったりしている枝葉を剪定して手入れをしてあげましょう。3年目以降、樹木が大きくなってきても剪定の時期は冬場の休眠期のまま変わりありません。樹木の形は、休眠期に整えるようにしましょう。
また、夏に太陽の日差しを浴びて枝が伸びてくるタイミングで剪定したくなるかもしれませんが、このとき伸びた新しい枝に来年の花芽がつくので切らないようにしましょう。どうしても増えた枝葉が気になるときは古い枝から剪定するようにします。
ナツハゼはジャムがおすすめ
普段の枝葉の手入れや注意しておきたいことをおさえておけば、きっと秋には濃紺色に熟した木の実が枝になっていることでしょう。もちろんそのままでも食べることもできますが、ナツハゼの実は皮が厚いので調理したほうがおいしく食べることができます。
ナツハゼをどう調理するか悩んでいるなら、ジャムにしてみるのはどうでしょうか。ナツハゼはブルーベリーの仲間だけあって、ポリフェノールをはじめとした体にいい成分を豊富に含んでいます。そのため、家庭で作っておけば食パンやヨーグルトなどと合わせて手軽に楽しみながら、健康に役立てることもできます。
もし「ジャム以外にもなにかいい調理法はないだろうか?」とおもったなら、ウォッカやリキュールなどのお酒に漬け込む方法もあります。ワインのような赤紫色になるので見た目も大人っぽく、ジャムよりもお酒のほうが好きな人にはこちらもいいかもしれません。
まとめ
ナツハゼは気候の変化にも強くかかる手間も少ないので、はじめて園芸に手を出してみようという方にもおすすめの植物です。葉や花だけでなく、枝になる実まで年間を通して楽しむことができるのも魅力の一つです。また、実に多くの栄養素を含むので、鑑賞以外にも食用として楽しむことができるところも、ナツハゼがおすすめできるポイントです。
背丈自体はそこまで大きくならないため手入れも比較的優しく、楽しみ方も様々なナツハゼですが、苦手な環境や弱点が全くないわけではありません。注意すべき点に十分気を配っていても、剪定したときの切り口から樹形が歪んでしまったり、悪い場合は病気になったりすることもあります。
日々の手入れや水やりとは違い、剪定は樹木を直接切ることになります。剪定したのにかえって樹木の見栄えが悪くなったり、実がつかなくなってしまうことも考えられるため、業者に依頼して剪定してもらうこともよい手段でしょう。
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