
ジャスミンの香りが好きで育ててみたいけど、寒さによわいので育てきれるか心配だなと感じ、購入するのをあきらめてしまうことがあります。しかし、ジャスミンと同じような香りがするニオイバンマツリという植物は、育てやすく花もきれいに咲きます。
ニオイバンマツリを聞いたことない人は、この機会に育ててみてください。きっと香りに癒されると思います。それでは、ニオイバンマツリの育て方や、剪定方法などについて紹介していきます。
目次
バンマツリ属の栽培種であるニオイバンマツリってどんな木?
ニオイバンマツリとは、バンマツリ属の種類の中のひとつの木です。ブラジルなど、あたたかい地域が発祥のナス科の植物です。開花時期は、4月~7月の春から初夏あたりとされています。ニオイバンマツリの花は、最初は紫色の花を咲かせます。
徐々に花の色は薄くなっていき、最終的には白色になるのが特徴です。紫と白のグラデーションはとてもきれいで、みるたびにさまざまな色合いを感じられるでしょう。
ジャスミンのような優しく柔らかい香りをしていて、日があたる場所を好みます。鉢に植えてあるのをよくみるニオイバンマツリの姿ですが、あたたかい地域では地植えをしているところもあるようです。地植えをすると、どんどん大きく広がっていくのでスペースがない場合は、鉢植えをおすすめします。
ニオイバンマツリは成長すると樹高が約3~4mとなります。さらに、栽培方法も比較的簡単とされているので、あまり手をかけずに育てることができるでしょう。
ニオイバンマツリを育ててみよう!
ニオイバンマツリがどんな植物かわかってきたところで、育て方をみていきましょう。大切に育てて、大きくきれいな紫と白の花を咲かせましょう。
土は水はけ重視のものを
ニオイバンマツリを購入したときに、最初から植木鉢に植えてあるものなら問題ないのですが、植え替えをしないといけないものもあります。また、大きくなると植え替えをしなければなりません。そのときに大切なのが、土の種類です。土は、水はけのよいものをえらぶとよいでしょう。
そこでオススメなのが、赤玉土と腐葉土という土です。赤玉土に対して腐葉土は3割程度いれて混ぜたものがおすすめです。腐葉土は、植物などが発酵しているものなので栄養分が含まれています。水はけもよいので、根腐れする心配もありません。また、川砂を鉢の下に1割ひくと、さらに水はけをよくしてくれます。
水やりは季節ごとに量を変えて
ニオイバンマツリは、あたたかい地域を好むので乾燥には気をつけましょう。とくに開花時期や夏場は、植木鉢の下から水があふれるほどあげたほうがよいです。また、開花時期は、花に栄養がとられやすいので、1週間に1度ほど液体肥料を一緒にあげましょう。日当たりがよい場所に置いている場合は、表面の土が乾きやすくなるので1日2回以上あげてもよいみたいです。
寒い時期は、表面の土が乾いたら水をあげてみてください。3~4日に1回が目安になります。寒い時期はとくに、夜ではなくあたたかい日中から夕方がベストです。
剪定をしないと不格好に……
ニオイバンマツリは、花が咲き終わる7月下旬ごろに剪定をおこないましょう。咲き終わった花を放置していると、葉や株に栄養がうまく伝わらず、枯れてしまうおそれがあります。また、葉がおおすぎると風とおしが悪くなり、日光不足や害虫被害にあう危険性が高くなります。
剪定の方法は、ハサミなどでのびて邪魔になっている枝をきっていきましょう。全体をみてきっていくことで、きれいに形をととのえることができます。また、細くなっている枝は、栄養が届いていない証拠なのできってしまっても問題ありません。
枝をきるときは、優しく枝元からきってあげましょう。しかし、たくさん枝を切りすぎると咲く花の量もへり、貧相な見た目になってしまうので、気をつけてきりましょう。
危険!ニオイバンマツリ育成の注意点
ニオイバンマツリの育て方を紹介しましたが、とても育てやすく扱いやすい植物だと思ったのではないでしょうか。しかし、ニオイバンマツリを育てるうえで、注意点があります。気をつけていないと周りに、危害を及ばしかねないので注意して育成することが大切です。それでは、2点の注意点を紹介します。
・毒性がある
ニオイバンマツリには、アルカロイドという毒をもっており、まちがえて口にいれてしまうと、気分が悪くなり、嘔吐やめまいなどをひきおこします。最悪の場合、死に至る危険性もあるので注意しましょう。とくに、咲いた花や葉よりも、開花まえの実に多く毒があります。
気をつけてほしいのは、自宅で飼っているペットなどが食べてしまうケースです。犬や猫などの場合、体も小さいので毒の回りも早くなります。ペットを飼っている場合は、外でニオイバンマツリを育てるとよいでしょう。また、ペットを近づけないようにすることが対策になります。
・害虫に気をつける
ニオイバンマツリにとって害虫がついてしまうことは、命取りになります。ニオイバンマツリにつきやすい害虫は「ハダニ」です。ハダニが寄生してしまうと、栄養をとられてしまいうまく育ちきらなかったり、最悪の場合腐ってしまうことがあります。
ハダニは、あたたかく乾燥している場所に寄生しやすいので乾燥に注意しましょう。薬剤などを振りかけて駆除・対策をすることもよいですが、葉水がおすすめです。霧吹きなどで、葉に向かって水をかけてあげると乾燥も防げるので、ハダニ予防になります。
まとめ
ニオイバンマツリは、あたたかい地域が発祥なので、日があたる場所を好みます。4月ごろから花を咲かせ、紫色から徐々に白色に変化するかわいらしい植物です。育て方は、水はけのよい土をえらび、寒さによわいので水のあげかたに注意してください。
ニオイバンマツリは、7月下旬に剪定をおこないます。のびて邪魔になっている枝を根元から優しくきりましょう。ニオイバンマツリは、毒性があるのでペットなどを飼っている場合は、近づけないようにしましょう。また、害虫がついてしまうと枯れてしまう危険性があるので注意してください。
注意点はありますが、栽培方法は簡単なので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。もし、自分自身で剪定をおこなうことに、不安や抵抗があるときは業者に相談してみてください。
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