
ビバーナムは、園芸や庭木に詳しい方ならご存知かと思われますが、そうでないかたにはピンとこないかもしれません。しかし、いたるところで見ることができるポピュラーな庭木です。
和名ではガマズミと呼ばれ、野山にも自生している花木です。ここではビバーナムの特徴やその手入れ方法などについてご紹介します。
目次
ビバーナムってどんな花?
ビバーナムはむずかしい分類ですと「スイカズラ科ガマズミ属」の植物です。日本では古くからガマズミと呼ばれています。ビブルナムと表記されることも多く、さまざまな種類があります。
ビバーナムにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。そのため、ビバーナムとひとくくりにしてしまうのはむずかしいのです。ビバーナムは花の雰囲気がアジサイに似ていることから、アジサイの仲間と思われる方が多いようですが、じつはスイカズラ科の低木です。
ビバーナムは人気の庭木
人気の理由は、なんといってもその花の美しさです。また、ビバーナムは非常に強く、育てやすく手間がかかりません。低木で非常に育てやすい品種といえます。種類によっては高さが1メートルに満たないようなものもあります。全体的に比較的低木であり、手入れがしやすい花木といえます。
ビバーナムにはどんな種類があるの?
ダビディ
常緑で中国が原産です。淡いピンク色のつぼみからあざやかな白い花を咲かせ、その後にコバルトブルーの美しい実をつけるのが特徴です。その実はまるで宝石のような美しさで花も実も観賞用などに重宝されています。
つぼみから実まで楽しませてくれるのがビバーナムの特徴です。なかでもこのダビディの実はとくにあざやかで美しいと人気です。ダビディは高さ80センチほどの低い種類です。
常緑樹のため、冬の間も一定の緑の景観を保てます。また、土がむき出しになっている部分を埋めたいときにいわゆる「グランドカバー」の役目を果たしてくれることも人気の理由のひとつです。ダビディを植えることで雑草を防ぐこともできます。
ティヌス
ダビディと並び人気の高い品種です、日本ではビバーナムというとこのティヌスをさしていることが多いようです。ティヌスは原産が南ヨーロッパなどで2メートルほどの高さになり生垣として植えられることもあります。
白い花を咲かせた後にメタリックブルーの実をつけます。花はもちろん実も美しいので、切り花として用いられる非常に人気の高い種類です。
ティヌスは育てやすく、日影でも成長してくれます。よほど日照りが続かないかぎりは水やりの必要がありません。なおかつ病害虫に対しても非常に強くその点も育てやすいポイントですね。
園芸ファンの間ではダビディとティヌスの2種類が人気です。そのほかにもビバーナムの仲間がいます
カールセファーラム
カールセファーラムはダビディなどと同じくピンクのつぼみから白い花を咲かせます。小さな花が集まって咲きます。その様子はさながら大輪の白い花が咲いているかのようで、ひときわ目をひきます。
別名はニオイガマズミといわれ、その名のとおり甘い花の芳香がカールセファーラムの特徴です。春の終わりにカールセファーラムのまわりはいい香りに包まれます。
秋になると美しく紅葉し、落葉します。花から実そして紅葉まで楽しめるのがカールセファーラムのいいところです。同じビバーナムの仲間でも常緑の種類と落葉する種類があるのが興味深いところです。
カーレシー・オーロラ
カーレシー・オーロラは薄いピンクの手まりのような花を咲かせ、花が開くにつれ白さをましていきます。その香りが実にすばらしく、花が咲いているそばを通るとなんともすてきな香りに包まれます。
ヤブデマリ
字のごとく手まりのような花を咲かせる木です。本州や九州に多く分布し野山や水辺などに自生しています。
オオデマリ
オオデマリはその名のとおり大きな花を咲かせます。比較的育てるのが楽であまり剪定などの手入れをしなくても整った形に成長してくれます。とはいえ高さが3~4mに達する木ですからある程度余裕のある庭が必要になります。
ビバーナムを育てるときのポイント
ビバーナムはとても育てやすい木です。ビバーナムの育て方のポイントを紹介します。
日当たり
ビバーナムは大変育てやすく、日影でも十分に育ちますが、それでもやはり植物です。場所が確保できるのであれば日当たりのいい場所に植えてください。日光が行き届くように葉の密集をさける工夫が必要になります。
水分の補給
ビバーナムは、よほど乾いた土壌であったり、雨が長い間降らなかったりしないかぎりはほとんど水をあげる必要がありません。ビバーナムが育てやすいポイントのひとつです。
とはいえ夏の暑いときに水不足になることもありますから、注意が必要です。朝夕の気温の下がったときに水をあげるのがいいです。朝に水やりを忘れてあわてて日中に水やりをしてしまうと、根腐りの原因になってしまうこともありますから注意が必要です。
ビバーナムを剪定する方法
ビバーナムは手入れがあまり必要でないといわれていますが、やはり剪定は必要です。ここでは人気の高いビバーナムティヌスの剪定について解説します。
ビバーナムティヌスは発芽力が高くそのままにしていても、しっかりと成長してくれる長所があります。しかし、放置したままよりは不要な枝や葉を剪定をして整えたほうが、日あたりがよくなり、栄養分が花にまわるので、花や枝の成長がよくなります。低木とはいえティヌスも2メートルくらいの高さにはなりますので剪定には注意が必要です。
ビバーナムティヌスの剪定はいわゆる「刈り込み」という方法で、伸びたところから刈り込んでいく方法も可能です。開花した後に新しい花芽が生えてくる5月ごろに剪定をするのがいいです。
しかし剪定を始める時期が遅くなってしまったり、むやみやたらと剪定をしてしまったりすると翌年咲く花芽を刈り込んでしまうおそれもあります。
まとめ
ビバーナムは比較的手のかからない花木として人気がありますが、きれいな花を咲かせるためには手入れは必要です。正しい知識がないままやたらと剪定すると、木にダメージを与えてしまったり花がつかなくなってしまったりすることもあります。低木とはいえダビディ以外は2メートル以上になります。
業者はビバーナムに剪定について正しい知識も経験もあります。大切な木のために手入れは業者に頼んだほうがいいかもしれません。
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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。
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