
お家で育てているバラが満開になると、苦労して育てたかいがあったと感じるでしょう。美しいバラをみていると、自然と心もいやされますよね。そんな魅力のあるバラですが、突然原因不明のまま、枯れてしまうことがあるのではないでしょうか。
手間をかけて育てたバラが枯れると、なんともいえない悲しい気持ちになってしまいます。それでは、バラを枯らさないためには、どうしたらよいのでしょうか。この記事では、二度とバラを枯らさないように、その原因や対策などをご紹介していきます。
目次
バラが枯れるおもな原因と予防策
大切に育てていたはずのバラも、ときに枯れてしまうことがあります。それは、さまざまな病気や害虫によるものが多いです。それでは、バラが枯れる原因となるおもな病気や害虫はどんなものがあるのでしょうか。予防策とともに、みていきましょう。
黒星病
黒星病とは、その名の通り葉に黒色の星のような斑点が発生してしまう病気です。発生時期は6月から9月ごろが多く、植物全体へ感染するスピードが驚異的に速いという特徴があります。
黒星病にかかってしまうと、葉だけでなく、枝までも枯れてしまうのです。感染は水からのカビが原因となることが多いため、あらかじめ薬剤などの予防剤を使用しておくことをおすすめします。
べと病
べと病とは、紫色になった葉が枯れ落ちてしまうだけでなく、そのまま処置をおこなわなければ枝ごと枯れてしまう恐ろしい病気です。発生時期は春や秋ごろが多く、湿度が高いとその発症の危険性は高まります。
予防策としては、できるだけ日当たりや風通しをよくすることが有効です。そのため、こまめに葉や枝の量を整える剪定をおこなうことをおすすめします。
うどんこ病
うどんこ病とは、植物にカビが発生してしまう病気です。うどんこ病にかかってしまった葉は、表面が白っぽくなります。
うどんこ病に感染する原因は、おもに土や落ち葉に付着しているカビの菌です。予防策としては、バラの日当たりをよくし、地面の水はけをよくしておくことが有効になります。うどんこ病が発生しやすい梅雨から秋にかけては、十分注意しましょう。
根頭がん腫病
根頭がん腫病とは、バラの根元に腫瘍のような大きな膨らみができてしまう病気です。発生しやすい時期などはとくにないですが、根頭がん腫病にかかると、バラ自体が枯れてしまうことがあります。
根頭がん腫病にかかり、根本に膨らみがでてきたら、取り除ける場合はその部分を取り除いてしまいます。また、感染力が強いため、根本を取り除く際に使用したスコップなどは消毒をおこなうなど、感染を広げないような対策が必要です。
根腐れ
根腐れとは、バラの根元が腐ってしまうことをいいます。根腐れのおもな原因は、水をあげすぎてしまうことです。バラを育てる際は、枯らしてしまわないように、水をたっぷりと与えることが多いでしょう。もちろん適度な水やりは、ほかの病気や害虫予防には効果的です。
しかし、水の与えすぎは、土の中に常時水分が溜まった状態となり、根の通気性が悪くなってしまいます。そして、根に水がある状態が続いてしまうと、やがて根は腐ってしまうのです。
根腐れの予防には、与える水の量を適切に保つ必要があります。植木鉢にバラを植えている場合は、水はけのよい土を使用するとよいでしょう。
ハダニ
ハダニとは、葉の裏側に住みつき、養分などを吸い取ってしまう害虫です。名前に「ダニ」とついているため、ダニと思われるかもしれませんが、じつはクモの仲間になります。
ハダニは乾燥していて、暖かい時期を好むため、夏に発生することが多いです。ハダニによる被害が進むと、光合成がしづらくなり、結果としてバラ自体が枯れてしまうことにもつながります。ハダニ対策としては、バラが乾燥してしまう状態を避け、予防のための殺虫剤を使用しておくとよいでしょう。
二度とバラを枯らさない!病気への対策
ここまでご説明したように、バラが枯れる原因には、さまざまな病気や害虫が関係しています。また、病気や害虫の発生には、日当たりや風通しの悪さなどが原因となっていることが多いです。
そのため、バラを枯らさないためには、しっかりと手入れをしっかりとおこなう必要があります。日当たりや風通しを確保するためには、剪定が欠かせないでしょう。剪定とは、植物の枝や葉を整えることを指します。
植物は、剪定をおこなわないと、葉や枝が増えすぎてしまう場合があります。増えすぎた葉や枝のせいで植物の風通しが悪くなると、害虫が隠れる場所ができてしまうのです。さらには、日光を浴びることができなくなり、植物自体が弱ってしまうでしょう。
そのような事態を防ぐためにも、適切な時期に、増えすぎた枝や葉を切り取る剪定をおこなうことが大切です。また、剪定をおこなうことで、バラの健康状態を確認する機会が増えます。剪定の際にバラの異常や病気をみつけることができれば、早めに薬剤散布をする、その部分を切り取るなどの処置をおこなうことができるでしょう。
早めに処置をおこなうことが、被害拡大を防ぎ、結果としてバラを枯らしてしまうことを回避できるのです。バラを元気な状態で保っていくためにも、こまめな剪定や健康状態の確認、異常があれば薬剤散布などの対処をおこないましょう。
バラを美しく育てるために重要なもの
手間をかけて育てているバラには、できれば長生きするだけでなく、ずっと美しくいてもらいたいものです。バラが枯れるという事態は、だれもが避けたいことでしょう。それでは、バラを美しく育てるためにはなにが必要になるのでしょうか。おもなふたつのポイントをみていきましょう。
肥料
バラを美しく育てるうえで、肥料を与えることはとても効果的です。市販でも多くのバラ専用の肥料が販売されているため、手に入れることも難しくないでしょう。
バラに与える肥料にはさまざまな種類があり、それぞれ効果が異なります。バラ自体の抵抗力を高めるものや光合成を促進させ成長をうながすものなど、多種多様です。また、花の色を鮮やかにする肥料もあるため、目的にあったものを選ぶことをおすすめします。
剪定
前述したように、バラが枯れることを防ぐために有効な剪定ですが、じつは美しい花を咲かせるためにも欠かせない作業なのです。バラは、剪定をおこなわないと、古い枝や葉が残ったままになってしまいます。そして、それらが残ったままであると、バラにとって新たな花の芽をつける環境として適していません。
新しい花の芽をつけて、美しくバラの花を咲かせるためにも、剪定は欠かせないのです。剪定をおこなう際は、バラの種類にあわせて、適切な時期におこないましょう。
バラの剪定はプロに依頼することもできる
バラが枯れるのを防ぐだけでなく、美しく保つためにも重要な作業である剪定は、自分でもおこなうことが可能です。しかし、お庭に植えているバラの量が多い場合は、剪定をおこなうのに時間がかかってしまうでしょう。
さらに、バラはトゲをもっている種類もあるため、剪定をおこなう際にケガをしてしまう危険性もあります。このように、自分で剪定作業をおこなうことに不安や心配があるかたは、業者に相談してみることをおすすめします。
業者であれば、時間や手間をかけることなく、理想通りにバラの剪定をおこなってくれるでしょう。剪定はバラにとっても非常に重要な作業です。できれば、知識のある業者に依頼をし、美しく長生きしてくれるバラにしてもらいましょう。
まとめ
バラが枯れる原因には、さまざまな病気や害虫が関係しています。しかし、早期の対策や薬剤などの使用をおこなえば、バラが枯れてしまうのを防ぐことができるでしょう。また、バラの健康を保っておくためには、肥料を与えたり、剪定をおこなったりすることが重要です。
バラの剪定は、自分でおこなうこともできます。しかし、剪定が必要なバラの量が多い場合や作業に不安があるかたは、業者に任せるとよいかもしれません。知識が豊富な業者であれば、健康なバラになるよう、剪定をおこなってくれるでしょう。
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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。
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