みかんを剪定して美味しく収穫!剪定方法から手入れのコツまでご紹介

2021.4.30

みかんを剪定して美味しく収穫!剪定方法から手入れのコツまでご紹介

ビタミン豊富でおいしい果物として親しまれているみかん。冬にこたつでみかんを食べる光景は、もはや日本人の原風景といっても過言ではありません。みかんは比較的木の背丈が低く手入れもしやすいため、ご家庭でみかんの木を育てている方も少なくないのではないでしょうか。

そのみかん、剪定次第でもっとおいしくできるかもしれません。また剪定をうまくおこなうことで、大きく育ちすぎてしまったみかんの木を、小さくコンパクトに整えることも可能です。

本コラムでは、みかんをよりおいしく多く収穫するために、失敗しないみかん剪定の方法をご紹介します。次のみかんシーズンには大きくて甘いみかんを食べましょう!

美味しいみかんの栽培に剪定は欠かせない

みかんのおいしさを決定づけるのは、ひとえに「糖度」と「酸味」のバランスといってよいでしょう。また果肉がみずみずしいかどうかも大切です。いずれの要素も、みかんの木の栄養状態に大きく左右されます。

剪定の役目は栄養や水分の巡りのコントロール!

「剪定」の役目は、余分な枝や葉を切り落とすことで、日光や栄養、水分の巡りをコントロールすることです。適切な剪定をおこなうことで、果実にしっかりと栄養や水分が行きわたり、大ぶりでみずみずしい美味しいみかんの実が出来上がります。

とくに果物の糖分は光合成によって作られるため、十分に日光が当たらないとみかんは酸っぱくなりがちです。なるべく他の枝に邪魔されないよう光の通り道を確保して、葉にたっぷりと日光を当ててやるのがみかんを甘くするコツといえるでしょう。

風通しをよくして病害虫を予防するだけでなく、実の味も向上させられるみかんの剪定を、試してみませんか。

みかんを剪定する前のポイント

春の直前がおすすめ!みかんの剪定時期

一般的に、みかんには年間を通じて3回の成長期があるといわれています。みかんがよく伸び育つ時期は、春・夏・秋です。なかでも春はとくに、新しい枝が芽を出して伸び始める時期のため、春先にはもっとも多くの栄養が必要になるのです。

みかんの剪定をおこなうなら、枝が増え始める春先(2~3月ごろ)を狙いましょう。枝の生え始めの時期は、枝がどこにどの方向へ生えるのかがわかりやすく、芽を取り除くことで枝の成長を抑制できます。

枝が密集してしまうと……
枝が密集してしまうと風通しが悪くなり、日光が射し込まなくなって光合成不足や病害虫の発生につながりやすくなります。剪定によって枝の数や密度をコントロールすることが大切になるわけですね。

また成長期にさしかかると枝が急速に増えて邪魔になり、単純に剪定作業がやりづらくなるため、成長期の前にみかんの剪定を済ませておきたいというのも大きな理由のひとつです。

やってみよう!みかんの剪定方法

他の落葉果樹と異なり、みかんの木の剪定は枝をばっさり切り落とすことはありません。3年から5年程度の時間をかけて小規模な剪定を繰り返し、ゆっくりと木全体の形を整えていくことになります。

みかんの木の理想形は、背が低く横に枝葉の広がった「開心自然形」と呼ばれる樹形です。背丈が低ければ収穫やお手入れがしやすくなり、枝葉が横方向に広がることで日当たりと風通しがよくなります。

みかんの剪定をおこなう場合は、この開心自然形を目指していくようにしましょう。以下に早速、樹形を開心自然形へ整えるための手順をご紹介します。

やってみよう!みかんの剪定手順

①主幹を切り詰める

主幹(しゅかん)とは、根から直接生えている一番太い幹のことです。ほとんどの木は主幹からさらに枝分かれして葉や花をつけていきます。みかんを新しく植える場合は、1年目にこの主幹を地上から50cm程度の長さになるよう切り詰めましょう。

主幹を切り詰めれば、切り口から枝が分化して横方向に広がっていきます。主幹の剪定は木の背丈を低く抑え、木のおおまかな全体像をつくる作業です。1年目に主幹を切り詰めておけば、以降数年は主幹に手を入れる必要はなくなります。

また1年目と2年目のみかんの剪定では、太い枝を3~4本だけ残して他をすべて切り落としてしまいます。残った枝は木の骨格である「主枝(しゅし)」となり、主枝がどの方向に何本伸びているかは樹形を決定づける重要な要素です。

②不要な枝を間引いていく

三年目以降のみかんの剪定では、年々増えていく枝葉のなかから不要なものを選んで切り落としていく作業をおこないます。実へ優先的に栄養と水分を供給するために、要らない枝は取り除いでしまいましょう。

間引いていい枝・いけない枝について、以下にまとめておきます。参考にしてみてください。

<間引く対象となる枝の種類>

・枯れている枝
・害虫や病気に侵されている枝

これらの枝は、残しておくと木全体に病気を蔓延させるおそれがあるため、最優先で切り落とす必要があります。

・前年に実をつけた枝
みかんの枝は毎年実をつけるわけではなく、一度実をつけると翌年は実が成りません。そのため、これから実をつける枝に栄養を与えるためにも実をつけ終えた枝は間引いてしまいましょう。

・木の内側へ向かって伸びている枝
・上向き、下向きに伸びている枝

これらの枝は日光に当たりづらく、実をつけたとしても大きな実にはなりません。

・極端に長く強い枝
徒長枝(とちょうし)、暴れ枝とも呼ばれる極端に長い枝は、栄養を大量に消費するため切り落としておくのが無難です。

・細く弱い枝
・混みあって生えている枝

細くて弱い枝や一カ所から大量に生えている枝は、風通しと日当たりを悪くする原因なので間引き対象になります。

<残しておきたい枝>

・春先に伸び始めた枝
・花芽(つぼみの元となる芽)のついた枝

こうした若い枝は強く育ち、実をつける可能性の高い枝です。おいしいみかんを収穫するためにも、これらの枝に優先的に栄養が供給されるよう他の枝を間引きましょう。

③葉を全体の1割程度刈り取る

葉は光合成をおこなう重要な部位ですが、生い茂りすぎれば日当たりと風通しを悪くする原因になります。葉の数がざっくりと全体の9割程度になるように、1割の葉は切り落としておくのがおすすめです。

④枝の切り口をケアする

枝を切り落としたあとの切り口は、雑菌や害虫が侵入しやすい「傷」です。そのままにしておくと、病気や寄生虫が発生してしまうかもしれません。人間がケガしたときの処置とおなじように、みかんの剪定も傷のケアをほどこしておきましょう。

切り口のケアには、ホームセンターなどで市販されている「癒合剤(ゆごうざい)」がおすすめです。癒合剤は傷に塗る軟膏のようなもので、切り口を乾燥や雑菌から保護するはたらきがあります。

剪定直後のみかんは傷つき消耗した状態です。とくに太い枝を切り落としたあとは、忘れずに癒合剤を塗ってあげてください。

みかんの苗木の剪定方法

庭のみかんの木を小さくする方法

前項でもかるく触れたとおり、みかんの剪定はお手入れしやすいよう木の背丈を低く、横幅を広くしていくのが理想の形です。もしもみかんの木が大きくなりすぎてしまった場合は、剪定をおこなって木を縮める方向に形をととのえてみましょう。

樹形をコンパクトに縮める場合は、枝の数が全体の3分の1程度になるまで切り落としていきます。前項で解説した間引いてもいい枝を中心に、思い切ってばっさり刈り取ってしまいましょう。

枝の数が3分の1になったら、最後に残った枝のなかで30cm以上のものを短くととのえて、切り口に癒合剤を塗れば作業完了です。花芽のついた枝を残しておけば、その年の収穫を確保しつつ樹形を小さくすることができます。

みかんの木の管理について

美味しいみかんの栽培に必要な手入れ

美味しいみかん作りは剪定によって枝を間引くだけでなく、日ごろのお手入れも重要になります。みかんの木を管理するうえで気を付けておきたいポイントを以下にまとめました。

枝だけじゃなく実も間引く!「摘果」について

摘果(てきか)とは、収穫とは別に果実を摘み取る作業のことをいいます。せっかくつけた実を減らしてしまうなんて……を思われるかもしれません。しかし、実の甘さは葉の光合成によって作られた糖分を実同士が奪い合うことによって決まります。

実に対する葉の数が多いほどみかんは甘くなります

葉と実の割合は葉20~30枚に対して実1個がベストとされています。葉に対して実が多すぎる場合は、夏のうちに適切な割合になるよう実も間引いておきましょう。

みかんはたくさんの栄養を必要!「施肥」について

施肥(せひ)とは植物に肥料を与える作業のことを指します。みかんはたくさんの栄養を必要とする木なので、肥料もたっぷりとあげましょう。

みかんの木に適した肥料は、鶏糞や魚粉といった有機系のものです。また即効性のある液体肥料もおすすめです。年3回の成長期の直前に施肥をおこなっておくのがよいでしょう。

また、みかんを剪定した直後は傷を回復させるために栄養が必要なので、即効性のある肥料を撒いておくとベターです。

水やりも大切!

みかんの実はたっぷり果汁を含んでいますよね。これはつまり木が吸い上げる水分の大半は実に集まっていくということでもあります。みずみずしくおいしいみかんを育てるには、たっぷり水をあげる必要があるのです。

とくに鉢植えでみかんを育てている場合は、水分が不足しがちなので、鉢植えから水があふれるくらい大量に水をあげましょう。みかんに限っては、水分は取りすぎるということはないと考えてください。

地面に直接植えて栽培している場合はそこまで水分量を気にする必要はありませんが、夏場など土が乾きがちな時期は水やりをしておくのがよいです。

ちなみに、実が成熟し始める10月以降は水やりを控えたほうがよいといわれています。乾燥気味に育てると、糖分がギュっと濃縮されて甘いみかんが出来るそうです。鉢植えの場合は、土が乾くまで水やりは待ったほうがよいかもしれません。

みかんにつく主な害虫と対策方法!

甘酸っぱい芳香を漂わせるみかんの木には、匂いにさそわれて害虫が寄ってきます。みかんにつきやすい害虫と、対処方法を以下にまとめました。

エカキムシ
みかんの葉に筆で絵具を塗りつけたような白い跡を残す虫です。白い跡はエカキムシの潜伏している場所を示しているため、跡の先端に浸透系の薬剤を使うことで殺虫できます。葉の先端をつぶすことも有効です。

ゴマダラカミキリムシ
幼虫が木の表面に穴をあけて、内部を食い荒らします。幹の奥深くに入り込まれると対処が難しくなるので、薬剤を事前に撒いて予防をしましょう。

カイガラムシ
カイガラムシはスス病と呼ばれる黒カビが生える病気の原因になります。スス病になった木は枯れてしまうため、カイガラムシは最優先で排除しなければならない害虫です。5月から7月の間に2回から3回程度、「オルトラン水和剤」を撒いて殺虫と予防をしましょう。

まとめ

みかんは剪定することで実を大きく、みずみずしく、甘く育てることができます。風通しと日当たりをよくすることは病害虫の予防にもなるので、剪定はとても大切な作業です。

みかんを剪定する場合は、春の成長期を前にした2~3月がおすすめです。みかんの樹形の理想である「開心自然形」を目指して、余分な枝を間引いていきましょう。

みかんの糖分は葉っぱがおこなう光合成によってつくられるため、葉っぱと実のバランスをとることも重要です。葉に対して実が多くなりすぎないよう、枝だけでなく実も間引いておきましょう。

みかんの剪定は複雑な作業ではありませんが、おいしいみかんを作るには根気と手間がかかります。個人での剪定に負担がある場合は、剪定の専門業者に依頼するのもひとつの手段です。

甘くみずみずしいみかんを収穫するためにも、みかんの剪定と管理を一度見直してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
編集者:たかし
過去に引越し経験が多く、手伝いをお願いされることもしばしば。これまでの経験をもとに、引越しの料金節約法や庭づくりといった分野が得意。

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