
レースラベンダーは5月下旬~6月初旬に切り戻しという剪定で、3分の1ほどの長さに切ります。湿気に弱いレースラベンダーは茎がこみ入っていると、梅雨の時期に蒸れて枯れてしまうためです。
本コラムでは、レースラベンダーの剪定方法を解説します。肥料や鉢の植え替えなどの方法もあわせてご紹介しておりますので、ぜひ栽培にお役立てください。
目次
レースラベンダーの剪定方法
湿気に弱いレースラベンダーは茎がこみ入らないように、こまめに剪定をして風通しをよくする必要があります。ここではレースラベンダーの剪定時期や方法をくわしくご紹介します。
梅雨前の剪定は必須
レースラベンダーの剪定は3月、6月、9月、12月ごろと、こまめにおこないましょう。基本的には増えすぎた茎を数本切る程度の軽い剪定でかまいません。こまめに茎の数を調整することで、株元の風通しをよくしてあげられます。
とくに、5月下旬~6月初旬ごろの剪定は必ずおこないましょう。梅雨の時期になるととくに株元に湿気がたまり、蒸れて枯れやすくなるからです。梅雨前の剪定では、普段よりも大きく切り戻す強めの剪定をするのがポイントです。
収穫もかねてバッサリと切り戻し剪定
レースラベンダーは切り戻しという方法で剪定をおこないます。切り戻し剪定とは、伸びすぎた茎を切り落として短くする方法です。梅雨前の剪定では、切り戻しをする前にくらべて、株を3分の1のボリュームに切り落としましょう。
切り落とすときは、できる限り根元で切ってください。中途半端に茎が残っていると、木質化してしまい見栄えが悪くなります。また、茎を残さないことで、新しい茎に養分を集中させられます。
剪定する茎は枯れているものはもちろん、きれいな花を咲かせている茎でもかまいません。まだきれいな花を切ってしまうのはもったいないような気もしますが、収穫をかねて思い切ってバッサリと切り落としましょう。きれいな花は室内での鑑賞や、ドライフラワーづくりに使うのもよいでしょう。
湿気は大敵!レースラベンダー栽培のコツ
剪定以外でも、レースラベンダーの株元に湿気がたまらないようにする方法があります。ここでは、レースラベンダーを元気に育てるための水やりや植え替えなどの栽培のコツをご説明します。
水のやりすぎに注意
湿気に弱いレースラベンダーは、乾燥気味に育てます。成長期にあたる春から夏の時期でも、水やりは土の表面が乾いたタイミングで十分です。秋と冬は表面が乾いてから、さらに3日たったあとに水やりする程度でよいでしょう。鉢皿をおいている場合は、水をためないでください。鉢の中に水がたまる原因になります。
植え替えをして根づまりを防ぐ
鉢の中が根でいっぱいになってしまうと、根腐れを起こしやすくなります。鉢の底から根が飛び出すようになったら、植え替えをしましょう。
植え替える鉢の大きさは、レースラベンダーの株よりも少し大きい程度でかまいません。あまりに大きすぎると、水がたまりやすく湿気がこもってしまうためです。鉢はプラスチック製よりも、素焼きの陶器がおすすめです。陶器は通気性がよいので、土の中が蒸れにくくなります。
植え替えに使う土は、ラベンダー専用の土を用意してください。水はけがよく、弱アルカリ性の土が配合されており、インターネット通販で購入が可能です。また、鉢底石を3センチメートル程度の深さで入れると、水はけがよくなります。
【レースラベンダーの植え替え方法】
1.植木鉢がいっぱいになるほど長い根は、はさみで切り落として半分の長さにします。
2.植木鉢の底に鉢底石をしきます。
3.ラベンダー専用の土を、植木鉢の3分の1まで入れましょう。
4.植木鉢にラベンダーを入れて、まわりに土をかぶせます。
5.植木鉢の底から水が流れるまで水やりをしてください。
鉢植えは風通しのよい場所へ
基本的にレースラベンダーの鉢植えは、風通しがよい場所に置いてください。風通しが悪いと鉢の中に湿気がたまって、根や株が枯れてしまう原因になります。鉢に雨が当たる場所も避けてください。鉢の中に水がたまってしまうためです。
また、寒さにも弱く、霜にあたって凍ると枯れる原因になります。梅雨の時期や冬は、雨が降りこまない軒下やベランダに鉢を移動させるとよいでしょう。
レースラベンダーをもっと楽しもう
レースラベンダーはその名の通り、花も葉もレースのような繊細な美しさが人気です。剪定した茎は挿し木に使えて、株を増やせますので、ぜひチャレンジしてみてください。
挿し木をするとボリュームアップ!
剪定で収穫をしたレースラベンダーは、挿し木をしてみてはいかがでしょうか。挿し木は成長期の4~6月ごろにおこなうと、発根しやすくなります。
【レースラベンダーの挿し木方法】
1.挿し木用の茎は、まだ元気でしっかりとしたものを選びます。茎が木質化したものは、より発根しやすくなります。
2.茎の切り口をななめに切って、30分以上水につけておいてください。
3.ラベンダー専用の土が入った鉢に、茎を挿します。
4.鉢は毎日水やりをして乾燥させないようにし、発根させます。
寄せ植えでお庭をはなやかに
レースラベンダーはふわふわとした葉が特徴的で、寄せ植えのアクセントになります。ほかの植物を植えている鉢にもう少しボリュームがほしいと思ったときは、レースラベンダーを寄せ植えしてみてはいかがでしょうか。
このように、レースラベンダーがある素敵なお庭にしたいと思うこともあるでしょう。センスのよいお庭のデザインは、造園業者におまかせすることもご検討ください。
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まとめ
レースラベンダーは梅雨がはじまる前の5月下旬~6月初旬に切り戻しをおこない、全体を3分の1の量まで減らします。こうすると、株元に湿気がたまりにくくなり、蒸れて枯れてしまうことがないでしょう。
剪定以外にも、水やりや植え替えを正しくおこなうことで湿気を防げます。水やりをし過ぎないで少し乾燥気味に育てること、鉢に水がたまらないようにすることが大切です。
レースラベンダーが丈夫で元気に育ってくれたら、挿し木や寄せ植えにチャレンジしてみましょう。お庭がはなやかになって、毎日眺めるのが楽しくなりますよ。
一方で、「レースラベンダーの元気がない」「株が蒸れている原因がわからない」といったお悩みがある方もいらっしゃるかもしれません。このようなときは、造園業者に相談するとよいでしょう。
弊社は全国に多くの提携業者がありますので、レースラベンダー栽培の知識がある業者をご紹介することが可能です。まずは弊社のコールセンタースタッフが、レースラベンダーの栽培に関するお悩みを丁寧におうかがいします。
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