カポックの剪定時期や植え替え手順|観葉植物として綺麗に育てるコツ

2023.11.20

カポックの剪定時期や植え替え手順|観葉植物として綺麗に育てるコツ

カポックは「シェフレラ」ともよばれる観葉植物で、丈夫で生長も早いためガーデニング初心者でも剪定をすることができます。しかし、インテリアとして観葉植物を楽しみたいのであれば、コツを押さえたカポックの剪定が必要です。

枝や葉を切るべき場所もわからず適当に剪定すると、自身のイメージとは違った形の樹形になってしまうことがあるからです。今回記事では、カポックを剪定するコツについてご紹介。また、インテリアとして楽しむために必要な、カポックのお手入れ方法についても同時にご紹介しています。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

カポックの剪定方法

カポックは比較的丈夫な観葉植物であるため、やりすぎない程度であれば自由に剪定することができます。ただ、カポックを健康的に育てたいのであれば、正しい方法を知ったうえで剪定作業にとりかかるほうがよいでしょう。ここで、カポックの剪定について詳しくご紹介しますので、参考にしてみてください。

カポックの剪定時期と頻度

カポックの剪定時期と頻度
カポックの剪定に最適な時期は「5~7月」の間です。この時期はカポックの枝や葉などが生長する「生長期」とよばれるシーズンであり、剪定をおこなうことで新しく生えてくる芽(新芽)の生長がよくなります。

基本的には上記の時期におこなうのがベストですが、カポックは丈夫な植物のため、必要であればそれ以外の時期に剪定をおこなっても問題ありません。また、カポックの剪定頻度はとくに決まっていませんが、やりすぎると株が弱ってしまうため頻繁な剪定は控えておくとよいでしょう。

剪定手順とコツ

カポックの剪定で必要なものは「剪定用のハサミ」です。不必要に枝の切り口を傷つけないように、切れ味がよくて扱いやすいものを選ぶとよいでしょう。剪定用のハサミを用意したら、以下の枝を中心としてカポックの剪定をしていきます。

【カポックの剪定で切りたい枝】

  • 伸びすぎ、または混みあった枝
  • 加齢や病気などにより弱っている状態の枝
  • 見た目のバランスが悪い枝

まず、これらに該当する枝がないかを確認してマーキング用のペンなどがあれば、それを使用して印をつけておくと分かりやすいですね。切るべき枝の場所を決めるときは、なるべく「生長点」とよばれる場所のすぐ上の部分を選ぶのがベスト。

生長点とは木の幹にある出っ張りのような部分のことで、これを残すことで生長点から新芽が勢いよく生えやすくなります。剪定する場所を決めたら、剪定用のハサミを使ってカポックの剪定をしていきましょう。雑に切ってしまうと枝を傷つけることになるので、丁寧な作業を心掛けてみてください。

カポックの花も剪定しておきたい

カポックを長年育てていると、小さな粒状の花を咲かせることがあります。この花を残してインテリアとして楽しむのもありですが、できれば剪定しておいたほうがよいでしょう。なぜなら、カポックの花を残すことで以下のデメリットがあるからです。

【カポックの花を残すデメリット】

  • 花に余分な栄養素が回ってしまう
  • カポックから強いにおいが出てしまう
  • 花のにおいに誘われた虫が部屋に入ってくる

もしカポックの花を剪定するときは、剪定バサミを使って花の根元を切っておくことが大切。切った花から出ているにおいが広がらないように、袋に密閉して処分しておくと虫が寄りにくくなります。

カポック剪定後の枝は「挿し木」に利用できる

カポック剪定後に残った枝は、「挿し木」とよばれる方法を取ることで再利用することが可能です。挿し木をすればカポックの株を増やすことができるので、切った枝がもったいないと感じたら試してみるのもよいでしょう。

【挿し木に必要なもの】

  • コップなどの容器
  • 栄養のある土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石

【挿し木をおこなう手順】

1.剪定枝を10cm程度の長さまで切る
2.葉っぱを2~3枚残し、残りをすべて切る
3.コップに水を入れ、枝の切り口を数時間浸しておく
4.鉢のなかにネット、石、土を入れていく
5.カポックの枝を鉢に挿す
6.たっぷり水をあげていく
7.土が乾いたら水をあげ、根が生えるまで待つ

挿し木に使用する枝を切るときは、切り口が斜めになるようにしておくのがベスト。そのように切ることで、栄養が効率よく吸収できるようになるため、根が生えやすくなります。また、枝から新しい根が生えるまでは少なくとも4~6週間はかかることが多いです。もし十分に根が生えてきたら、一回り大きな鉢に植え替えをしておきましょう。

カポックの剪定は植え替え時にも必要

カポックの剪定は枝葉だけではなく、「根」にも剪定が必要です。根の剪定をするには鉢植えから株を抜く必要があるため、なるべく負担を与えないようにするためには、定期的におこなうカポックの植え替え時のついでにおこなうのがよいでしょう。ここでは、カポックの根の剪定作業に必要な植え替えの手順について解説していきます。

カポックの植え替え時期と頻度

カポックの植え替えに最適な時期は、4~9月といわれています。カポックは生長が早い植物で根の量も多くなるので、何年も同じ鉢で育てているとやがて根詰まりを起こすことも。そのため、少なくとも年に1~2回程度は現在よりも少し大きな鉢に植え替える必要があるのです。

植え替え手順と根の剪定方法

【植え替えに必要な道具】

  • 現在より一回りほど大きな鉢
  • 新しい土(培養土など)
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 剪定用のハサミ

【植え替え手順】

1.新しい鉢にネットと石を敷いていく
2.ある程度の高さまで土を入れる
3.現在の蜂からカポックを抜く
4.根に付いた土を落としていく
5.カポックの根を剪定する
6.カポックを新しい鉢に植え、土をかぶせていく
7.整えたら、たっぷりと水を与える

上記の手順に沿ってカポックの植え替えをおこないます。手順5では、「古くなった根」「黒く変色した根」「病気になっている根」を見つけてカポックの根の剪定をおこないましょう。また、白い根は健康的で若い根のため、切り取らないように注意する必要があります。

カポックを育てるときに気をつけたいこと

カポックは比較的丈夫な観葉植物ではあるものの、育て方を間違えると枯れてしまうこともあります。ここで、カポックを栽培するうえで注意したい事柄について解説していきますので、カポックの剪定とあわせて参考にしてみてください。

日当たりのよい場所で育てること

日当たりのよい場所で育てること
カポックは日当たりの悪い場所でも育つことはできますが、カポックの持つ葉の質やツヤを活かしたいのであれば、日当たりの良い場所に置くことをおすすめします。

ただし、真夏の日光のような強すぎる光は「葉焼け」によるダメージを負ってしまうため、注意が必要です。常に日が当たるところではなく、半日程度日光が当たる位置で栽培しておくとよいでしょう。

水のやりすぎは枯れる原因に

カポックの水やり頻度を間違えると、根腐れを起こして枯れる原因となってしまいます。基本的には「鉢の土が乾いたタイミング」で水を与えてあげるとよいでしょう。また、時期ごとに水やり頻度を調整してあげる必要があります。4~9月の生長期は水の吸収が良いため少し多めに水を与え、冬は水やり頻度を控えることが大切です。

害虫は見つけ次第駆除しよう

カポックに寄ってくる虫のなかには、カポックに寄生して栄養分を吸汁し、生育に悪影響をおよぼす病害虫も存在します。病害虫の発生はカポックが枯れることにもつながるため、以下を参考にしつつ見つけ次第駆除するようにしましょう。

カポックで気をつけたい病害虫一覧
害虫名 被害例 対策方法
ハダニ 葉の裏側から吸汁する 水を吹きかけて窒息させる
アブラムシ 葉や茎から吸汁する テープに接着させて取り除く
カイガラムシ 枝に取り付き吸汁する ブラシなどを使い、枝から虫を落とす

また、これらを代表とした病害虫は湿気の多い環境を好む傾向にあります。そのため、カポックを風通しの良い場所で育てることで、湿気が溜まりにくくなり予防をすることが可能です。

まとめ

観葉植物としてカポックを楽しむには、ポイントを押さえつつ剪定することが重要。混みあった枝や古い枝などを選び、樹形全体のバランスを考えながら切っていきましょう。さらにカポックの剪定以外にも、日ごろの管理を徹底しておくことも大切です。「日当たり」「水やり」「病害虫」の3点に気をつけながら、健康的にカポックを育ててみてください。

また、カポックの剪定が難しい、どう切ればいいかわからないといった場合は、業者に依頼して剪定をしてもらうという方法もあります。弊社では、カポックの剪定が得意な業者をご紹介することが可能です。もし剪定のことでお困りであれば、ぜひ弊社にご相談ください。

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