
公園の街路樹として見かけることもあるメタセコイアの木ですが、庭木として所有している方もいらっしゃるかもしれません。メタセコイアは生長がはやく、落ち葉の掃除を大変に感じている方もいることでしょう。とくにメタセコイアを庭木として育てる場合には、落ち葉だけでなく植える場所にも注意が必要です。
こちらの記事では、メタセコイアの育て方や庭木としての手入れのコツについて紹介していきます。メタセコイアの剪定についてもふれていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.メタセコイアの剪定方法
メタセコイアは生長がとてもはやいため、伸びすぎた枝葉の剪定を考えることも出てくるでしょう。それにメタセコイアは、とても樹高が高くなることも考えられるので、剪定方法をきちんと把握しておくことは、とても重要だといえます。剪定のやり方や時期など、ポイントとなる情報をきちんとおさえて、安全にメタセコイアを剪定してみましょう。
剪定にもっとも適した時期は、落葉樹木の休息期間にあたる、冬場の2月~3月ごろにおこなうのがよいでしょう。落葉したあとであれば、剪定するべき枝の判断がしやすく、作業もしやすくなります。また、メタセコイアは生長がはやいため、夏に剪定をおこなってもあっという間に元に戻ってしまうようです。
メタセコイアの剪定方法は、「枝透かし剪定」とよばれる伸びすぎた枝を切っていく方法がおすすめです。とくに、枝が絡んでいる部分や込み入った部分を重点的にすっきりと、風通しをよくすることを意識しておこなうのがポイントとなります。
ただし、メタセコイアなど高木の剪定となると、生長度合いによっては高所での作業が強いられるため、自分でおこなうのは非常に危険が伴います。もし大きく生長したメタセコイアを庭木として所有されている場合には、一度業者に相談してみるのもよいでしょう。
2.メタセコイアの特徴
メタセコイアの原産地は中国で、スギ科の落葉樹になります。一般的にとても成長がはやく、樹高も20メートルをこえ、最大で30メートル以上になるものもあるほどです。
日向を好みとても丈夫で育ちやすく、害虫被害にも強いという性質をもっています。ほかにも、大きな特徴としてメタセコイアには雄雌の区別がないこともあげられるでしょう。ひとつの樹木に雄雌が含まれており、雄雌同株の樹木という一面も持ち合わせています。
また、メタセコイアは落葉樹になるので、紅葉など四季の変化を楽しむことができるのです。春から夏にかけての新緑の季節には、細長い羽状の葉を伸ばしてよく育ちます。秋ごろには紅葉して、さらに丸い小さな実もつけるのです。紅葉が過ぎると葉とともに、茶色くなった実もいっしょに落ちます。そのため、手入れには多少手間がかかるようです。
シンボルツリーとして植えられていることも多いですが、大きく生長することや落葉の問題から、一般宅で育てられることは少ないようです。ただ、広い庭をおもちであれば、メタセコイアを庭木として楽しむこともできるでしょう。
3.メタセコイアの育て方
メタセコイアを庭木として育てていくためには、水やりやあたえる肥料についてもおさえておくのがよいでしょう。メタセコイアの育て方においても栽培環境を整えることは、とても大切なポイントとなっていきます。この章では、メタセコイアを種から苗木、そして地植えで育てるまでのおもな育て方の手順についてみていきましょう。
まずは、種からメタセコイアを育てる方法です。冬場の1月の時期に小型の鉢に、土を入れて種を撒いていきます。乾燥に注意しながら水を適度にあたえつつ、芽が出るのを待つとよいでしょう。苗木が数センチになるまでは、鉢のなかで見守ってあげてください。1年ほど様子をみて、やや大きくなったのを確認したら、地面に移し替えて育てていきましょう。
メタセコイアを地植えする場合にも、水はけのよい土が望ましいです。もし地植えする場所の水はけがあまりよくない場合には、赤玉土などを一緒に混ぜて適した土壌をつくってあげるとよいかもしれませんね。
また、より生長を促すのであれば、3~4月ごろに油粕や鶏糞などの肥料をあたえるのがおすすめです。ほかにも水やりについては、庭木として植えこむときはとくに水やりは必要なく、雨水など自然のままの環境で育っていきます。
苗木としてメタセコイアを育てる場合は、地植えとほとんど同じ手順で問題ありません。ただ、苗木で育てる場合には、種と同じように乾燥に注意して適度な水やりが必要になります。
4.メタセコイアを植えるときの注意点
これまでは、メタセコイアの育て方や特徴についてみてきました。メタセコイアを庭木として育てていくために、気をつけるポイントなども出てくるでしょう。そこで、植え込みに適した時期や気をつけるポイントなどもみていきましょう。
・植え込み時期
メタセコイアを植え込むのに最適な時期は、だいたい冬場の2月~春先4月までが理想的な植え込み時期です。メタセコイアはとても日光を好むため、日向で育てるようにしてあげてください。
・落ち葉が多い
メタセコイアは紅葉の季節に、とくに落ち葉が多い傾向にあります。しかも、その落ち葉はとても崩れやすいため、地面を無駄に汚してしまうことも考えられます。そのため樹木の手入れだけではなく、毎シーズンの紅葉時には落ち葉や木の実の掃除が、大変になることも考えられるでしょう。
まとめ
公園の街路樹として見かけるメタセコイアは、丈夫で生長がはやいため、育てること自体はそれほど難しくありません。しかし、メタセコイアは15mほどに生長し、落葉の量が多いことから管理が大変なようです。もし庭木として所有する場合には、メタセコイアの育て方や剪定の大切さをきちんとおさえておくことが大切でしょう。
メタセコイアを剪定する場合には、樹木が休息期間である冬場の2月~3月ごろの時期におこなうのが適しています。ただ、大きく生長したメタセコイアの剪定は高所作業になるため、慣れていない方は大変な危険を伴うことでしょう。もし剪定作業に不安を感じるようであれば、一度業者に相談してみるのもおすすめです。
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