アズキナシは美しい葉を持ち、白い小さな花を咲かせることから、多く栽培されている花木のひとつです。とくにアズキナシの葉には、等間隔の側脈がみられ、その見た目を楽しむこともできます。
さらに、ほかの花木と比べて育てやすいことも、多くの人に愛されている理由のひとつのようです。そこで本コラムでは、アズキナシの特徴や育て方、剪定方法についてご紹介していきます。
アズキナシについて
北海道から九州までと広い範囲でみることのできるアズキナシは、シンボルツリーとしての需要も高くなっています。アズキシナの特徴を知れば、一度はみたことがあるかもしれません。
アズキナシの花
アズキナシの花期は4月下旬から6月で、大きさ1~1.5cm程度の小さく白い花を咲かせます。花びらの数は5つで、円形をしているのが特徴的です。また、紅葉の時期になるときれいな黄色に染まり、とても美しい見栄えになります。
アズキナシの果実
花が咲いた後、10~11月ごろになると、1.5cmほどの赤く小さな果実がみられるようになるのです。また、アズキナシの名前は、果実が自然のナシ類に似ており、大きさも小豆のように小さな形をしていることに由来しています。
アズキナシの葉
アズキナシの葉には、大きな特徴があります。それは、アズキナシの葉には等間隔の規則正しい側脈がみられることです。また、葉の大きさは5~10cmくらいで、裏表ともに側脈の溝が深く光沢がみられるため、観賞用としてその様子を楽しむことができます。
アズキナシは育てやすい
アズキナシはガーデニング初心者でも、比較的育てやすい花木のようです。大きく育った場合、樹高5~15mくらいの大きさになります。そのため、鉢植えには適していません。ここでは、庭木として育てる場合の、育て方のコツを紹介していきます。
栽培環境
アズキナシは日当たりが良好で、水はけのよい場所が栽培には適しています。また、アズキナシは非常に丈夫な花木で暑さや寒さに強く、さまざまな気候に順応する性質があるため、それほど手入れに手間がかかりません。
幅広い環境に適応するアズキナシですが、乾燥に弱く夏場などの強い西日はあまり好まないようです。そのため、できるだけ西日が当たらない場所に植えておくことをおすすめします。
水やり・肥料
アズキナシの水やりは、それほど必要ではありません。一度根付いてしまえば、そのあとは自然の雨だけで十分に水を吸収することができるようです。しかし、気温が高く雨量が少ない夏場などは、乾燥するのを防ぐため、よりたくさんの水を与えるとよいでしょう。
またアズキナシは、水はけのよい肥沃な土を好みます。1~3月など比較的寒い時期には寒肥として緩効性肥料や有機質系の肥料を与えておくと、春先からの生長を促すことができるようです。
植えつけ
アズキナシを植えつける時期は、11~3月くらいが適しています。庭に植えつけるときは、堆肥や腐葉土を土に混ぜ込んでから植えるとよいでしょう。また、土壌は水はけがよい湿り気のあるものがおすすめです。
病害虫
アズキナシは強い植物で、基本的に病害虫の被害は少ないようです。アブラムシやカイガラムシといった虫が湧くこともありますが、それによって枯れてしまうといったおそれはほとんどありません。しかし、害虫などの排泄物によって葉にカビが生えることがあるため、心配であれば薬剤などを散布しておくとよいでしょう。
アズキナシは剪定が難しい
アズキナシは、木漏れ日が入る美しい自然樹形を楽しむ花木です。アズキナシは樹形を乱すことなく育つ性質があるため、あまり剪定の必要はありません。しかし、大きくなると樹高15m近くまで生長するため、狭い庭など限られたスペースで育てる場合は、定期的に剪定をおこなう必要があります。
具体的なアズキナシの剪定時期は、葉が落ちた休眠期の12~3月頃におこなうのが望ましいです。葉や枝の大きさを一緒にするため、太い枝や長い枝などを中心に剪定していきましょう。これは透かし剪定と呼ばれ、複雑に入り組んだ枝や真上に伸びた枝などを集中的に切っていく方法です。
しかし、下手に剪定してしまうと、アズキナシの樹形やバランスが崩れてしまい、きれいな自然樹形としての役割が損なわれてしまいます。また、見た目を楽しむアズキナシのような花木の剪定には、個人の感覚や美的センスも必要になってくるのです。そのため、美しい外観を維持したいのであれば、業者の方に依頼してみることをおすすめします。
アズキナシの楽しみ方
アズキナシの楽しみ方は、さまざまな方法があります。その中でも、株立ちにして庭に埋めることによって、よりアズキナシを楽しむことができるのです。一般的に、生長した花木を付け根から切り落として、一本の太い幹から茎や枝が伸び、樹形を作っている状態のことを株立ちといいます。
花木を株立ちにして育てることで、樹高を抑えることが可能になります。基本的に株立ちであれば、樹高3mにも満たない高さになるようです。そのため、樹高15m以上に生長するアズキナシも株立ちをおこなうことによって、比較的小さな庭でも植樹が可能になります。
このように株立ちをおこなうことによって、観賞用やシンボルツリーとしてアズキナシを楽しむことができます。また株立ちは、それぞれの幹が細いため風が通りやすく、涼しげな印象を与えてくれるようです。見た目も美しく自然の趣を感じさせてくれる株立ちで、庭に彩りを添えてみましょう。
まとめ
アズキナシは、ガーデニングをあまりやったことがない初心者の方でも、育てやすい花木として定評があります。幅広い環境に適応することができ、病害虫もあまり発生しないため、樹木のお手入れも簡単におこなうことができます。
しかし、アズキナシは生長すると15m以上になり、剪定作業が難しくなるのです。だからといって下手に剪定をしてしまうと、美しい見た目のアズキナシが楽しめなくなってしまうおそれもあります。きれいな自然樹形を持つアズキナシを楽しみたい方は、業者に依頼して丁寧な剪定をおこなってもらいましょう。
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