
カラフルな葉が美しいクロトンは日本でも観賞用として目にする機会が増えてきました。ご自宅でクロトンを育ててみたいという方も多いのではないでしょうか。せっかく育てるなら、きれいな葉にしたいですよね。
今回はクロトンの育て方のポイントや注意点をご紹介していきます。適切な管理をして、きれいな葉色を保ちましょう。
目次
クロトンの育て方
クロトンの育て方に気を遣うことは非常に大切です。クロトンの健康に関わるだけでなく、美しい葉をつけるためにも育て方は重要なのです。クロトンはおもに、日光と葉水に注意するとよいでしょう。
日光
クロトンは日光を好みます。年中日当たりのいい場所に置くのが理想です。日光に当たる時間が多いほど、葉の発色がよくなり、色が濃く鮮やかになるでしょう。
ただし品種によっては、葉が薄いために葉焼けを起こしてしまう場合があります。そういった品種には遮光できるものを使って、適度に日光を浴びせるといいでしょう。特に夏の直射日光には注意が必要です。
また、室内で育てていたクロトンを屋外に移動して育てる場合、いきなり屋外に出しっぱなしにしてはいけません。最初は短い時間屋外に出すところからはじめて、クロトンを外の環境に慣れさせていきましょう。そして徐々に屋外に出す時間を長くしていくことで、急激な環境変化による葉焼けを防ぐことができます。
葉水
葉水とは葉から水を与えることです。葉から水を吸収することによって、よりきれいな葉になります。また乾燥を防いだり、害虫の発生を防いだりする効果もあるので、こまめにおこないましょう。
葉水には3つ方法があります。室内なら霧吹き、屋外なら上から水をかけるとよいでしょう。また屋外か室内かにかかわらず、濡らした布などで葉を拭く方法はおすすめです。
クロトンは葉の形状からホコリが付着しやすくなります。ホコリが付着したままになると見た目が悪いですし、日光を吸収する妨げにもなってしまうので、葉を拭いてホコリを取り除きましょう。また、害虫が発生していないかを確認することもできるのでおすすめです。
クロトンを育てるときの注意点
クロトンの育て方で注意してほしい点をご紹介します。せっかくのきれいな葉が落ちてしまう原因になるので気をつけましょう。
水の量
クロトンは基本的に、土が乾いたらたっぷりと水をあげるようにしましょう。ただし、特定の季節によっては水やりの頻度を変える必要があります。
一番のポイントとなる季節は冬です。冬は休眠期で水はあまり必要ではないので、乾燥気味に管理してください。乾燥気味にすることでクロトン内の水分量を減り、樹液の濃度が高くなります。樹液の濃度が高くなると耐寒性も上がるため、越冬しやすくなります。
また夏には要注意です。クロトンは乾燥を苦手とするためお水をたくさん与えたいところですが、与えすぎは根腐りの原因になってしまいます。バランスよく水やりをおこなうことが大切です。
気温
クロトンは暖かい気候を好む植物です。暖かい時期であれば屋外で育成できます。ただし寒い時期は室内で育てましょう。15度を下回ると休眠期に入ります。枯らさないためには、10度を下回らないように室温を管理してください。
室温管理にエアコンを使う方も多いでしょう。その際、部屋が乾燥しすぎると、葉が落ちる原因になります。葉水を与えて乾燥を防いでください。また、エアコンの風が当たるのも、葉が痛む原因になります。日当たりがよく、エアコンの風が当たらない場所にクロトンを置きましょう。
越冬
クロトンは寒さにとても弱いですが、適切に管理すれば冬に枯れることなく、春を迎えることができます。先ほどご紹介した水やりや温度に気をつけて育ててください。
室温の管理が難しいようでしたら、ダンボールや毛布などで鉢をくるむといいでしょう。もし葉が落ちてしまっても根だけでも守られれば、春には新しい葉をつけることができます。
クロトンの剪定
クロトンの育て方が適切におこなわれれば、夏に茂った葉が落ちることなく無事に越冬できることでしょう。しかしそのまま夏を迎えれば、混みあった葉や枝で風通しが悪くなり、害虫が発生する原因になります。剪定をして風通しをよくし、見た目もすっきりと整えてあげましょう。
剪定時期
クロトンは春から夏が成長期となります。剪定をするならその時期におこないましょう。気温が下がりだす秋や、休眠期の冬は剪定してはいけません。弱って越冬できない原因になってしまいます。
剪定方法
剪定はまず混みあった葉や枝を切り落とします。いらない枝があれば根元から抜き取っても大丈夫です。大きくなりすぎたクロトンを小さく切り戻したい場合は、枝を切り詰めて小さくしましょう。
仕立て直し
下葉が落ちてくるようなったら、株が古くなっている可能性があります。そういったときも、切り戻して仕立て直しましょう。
クロトンの樹液
剪定の際に気をつけてほしいのがクロトンの樹液です。クロトンはトウダイグサ科に分類されています。トウダイグサ科は樹液に有害物質をもつものがあり、クロトンも樹液が皮膚に付着するとかぶれてしまうことがあるそうです。
剪定をするときはゴム手袋などを着用するといいでしょう。肌の弱い人は特に注意してください。もしご自身で剪定することが不安であれば、業者に依頼することをおすすめします。
クロトンが枯れそうなときに確認すること
ここまでクロトンの育て方をご紹介してきましたが、大事に育てたクロトンが枯れてしまったら悲しいですよね。元気がなくなってきた、葉の色が悪くなってきたと感じたら、次のことを確認してみてください。
水の量が適切でない
水を与えすぎて枯れさせてしまっているケースが多いそうです。冬は休眠期のため、水を与えすぎると枯れる原因となります。また、春から秋にかけても土の乾き具合に気をつけて与えるとよいです。
10度を下回っている
クロトンは10度を下回ると枯れる可能性があります。10度を下回るようであれば、ダンボールや布団などを使って鉢をくるみ、根だけでも寒さから守ってあげましょう。
害虫が発生している
害虫はアブラムシ、カイガラムシ、ナメクジ、ハダニなどが考えられます。葉水を与えて予防するだけでなく、葉の裏や枝まで注意して観察しましょう。
休眠期に肥料を与えている
休眠期である冬に肥料を与えてはいけません。肥料焼けを起こす可能性があります。肥料を与えるのであれば、成長期に与えましょう。
根詰まりを起こしている
成長とともに根が伸びて鉢の中いっぱいになると、呼吸ができなくなってしまいます。この状態を根詰まりといいます。根詰まりを防ぐには、2年に1回ほど一回り大きな鉢に植え替えをおこなうことが大切です。
まとめ
クロトンの育て方は日光と葉水がポイントです。日当たりのいい場所で暖かく過ごさせてあげましょう。葉水をこまめに与えると、きれいな葉を保てるとともに害虫予防にもなります。
冬は休眠期なので、水やりは控えめにしましょう。また水の与えすぎにより枯れてしまうケースが多いようなので、適切な量を与えるように注意してください。
無事に越冬できたクロトンは春から夏のあいだに剪定をします。剪定の際には、樹液で肌がかぶれてしまう可能性があるのでゴム手袋をするなど、対策をとっておこなってください。不安であれば業者に依頼するとよいでしょう。
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