つつじとさつきの違いはここにある!2つの見分け方と特徴をご紹介!

2023.11.20

つつじとさつきの違いはここにある!2つの見分け方と特徴をご紹介!

春に桜が散ったあと、公園や生垣などで花が咲いているつつじは、色鮮やかで心を華やかにしてくれます。そのつつじに似ている花に、さつきがありますが、この2つの違いをご存じでしょうか。花や全体の樹形もとても似ているため、ぱっと見ただけでは区別が難しいでしょう。

しかし、見分けるポイントはいくつもあるのです。ここでは、つつじとさつきの違いをかんたんに見分ける方法と、それぞれの特徴などについてご紹介します。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

つつじとさつきの見分け方

さつきとつつじ

実はさつきもつつじ科の植物で、さつきつつじが正式な名前です。見た目だけでなく、名前も似ていることから間違えてしまうことも多いようです。品種によって例外もありますが、それぞれの特徴をいくつかご紹介します。

花で見分ける方法

どちらもそっくりな花ですが、よく見るとこんな違いがあります。

花の大きさ

花で見分けるには、大きさが見分けるときのポイントになります。

さつき・・・4センチメートル前後
      花びらは肉厚
つつじ・・・6センチメートル前後

つつじのほうが、少し大きめの花になりますね。

花の色

花の色は、品種改良がすすみどちらも赤、白、ピンク、紫といった花の種類があります。
色だけで判断するのは、専門家でないと難しいかもしれません。
一般的に、さつきのほうが赤紫の色合いが多いといわれています。

花の色

おしべの数

こちらはわかりやすい違いがあります。

さつき・・・5本
つつじ・・・5本以上

おしべの数

おしべが5本以上あれば、つつじですね。5本の場合、どちらも考えられるので自信がないときは他の違いで確認したほうがよさそうです。

つぼみ

つぼみ

さつき・・・枝先に複数の花芽がつく
      開花時期が少しずつ違い、ぱらぱら咲き始めるが1週間ほどですべて咲く
つつじ・・・1つのつぼみに3つの花が咲く
      同じ時期にいっせいに咲く

さつきは、小さめな花で、花芽も多くつくので、盆栽として人気が高いです。

葉っぱで見分ける方法

花だけで判断するのは難しいですが、葉なら見分けがつく方もいるのではないでしょうか?

さつき・・・かたい・光沢がある・サイズは2.5センチメートル前後
つつじ・・・やわらかい・光沢がある・サイズは5センチメートル前後・幅1センチメートル前後・ふわふわの緑色の毛が裏に生えている
(※品種により違うこともあります)

葉の特徴

さつきのほうが小さく、つつじの半分ほどの大きさです。
つつじの葉は洋服につきやすく、いつのまにか体にくっついていることもあります。

開花時期で見分ける方法

開花時期で見分ける方法

さつき・・・5月ごろから6月ごろ
      新しい葉が出るまえに花が咲く
つつじ・・・4月ごろから5月ごろ
      新しい葉が出てから花が咲く

つつじのほうが、一カ月早く開花します。
街路樹や公園でよく見かけ、子供のころ花の蜜を吸った経験がある方もいるのではないでしょうか?それがつつじです。(※毒のある品種もあるのでご注意ください)

つつじとさつきの育て方はほぼ同じ

どちらも同じ仲間の植物なので、育てていく方法は、つつじとさつきに違いはほとんどありません。
まず、日ごろの管理場所は、つつじもさつきも日当たりの良い場所が適しています。ただ、根が細いので表面の土が乾いたときには、たっぷりと水を与えて水きれを避けることが大切です。

次に、つつじとさつきを剪定する時期です。どちらも開花時期は違いますが、花が咲き終わったあと、新芽が出るまでの間に手入れをおこなう点では同じです。ただ、このとき新芽を切ってしまうと、翌年に花が咲かなくなってしまうので注意しましょう。

このため、剪定できるのは、1ヶ月くらいの短い期間となります。花が咲き終えたあとは、早めに手入れすると良いでしょう。どちらも枝数が多く萌芽力も強いので、枯れ枝や混みあっている枝を間引いて風通しを良くしていく方法が適しています。

もし、つつじやさつきの株を増やしたいときは、どちらもさし木がおすすめです。ただ、咲き分け品種や絞り花の場合は、枝選びに注意が必要です。さし木に咲く花は、切った親枝と同じになるので、絞り花のときは、しっかりと柄が出ている枝を選びましょう。同じように、咲き分け品種のときも、無地の花が咲く枝か、柄のある花の枝かを選ぶ必要があります。

そして、10センチくらいに切ったさし穂を数時間水あげしたあと、さし木用土などにさしておきます。発根促進剤などを使うと、さし木が成功しやすくなるのでおすすめです。根づくまでは乾燥に注意しながら、日陰で管理しましょう。

文学におけるつつじとさつきの違い

ここでは、さつきとつつじの名前の由来についてご紹介していきます。(※諸説あり)

つつじ

花が筒状になっている、連なって続き咲くということから「つつじ」となったようです。

また、花や葉に毒性のあるレンゲツツジという品種があります。
中国では、つつじは躑躅(てきちょく)と書かれ、日本の躊躇(ちゅうちょ)と同じ意味となっています。理由は、
「羊がレンゲツツジを食べようとしたが毒があるためためらった」
ということからきているそうです。

さつき

ホトトギスが鳴く旧暦の5月ごろに花を咲かせるので、それを意味する皐月からその名がつきました。

漢字で「杜鵑花」とも書かれ、つつじとさつきは俳句の世界で、それぞれ季節感の異なる言葉として用いられています。
つつじは4月に花が咲き、旧暦における晩春にあたるため、春の季語になります。
さつきは開花する旧暦の5月が、現在の6月ごろから7月ごろを指すため、季語は夏となります。

他にもいるそっくりさん

ここまで、つつじとさつきの違いをいくつかあげてきましたが、似ているのは2種類だけではありません。つつじもさつきも、江戸時代には数百品種あったものが、海外で何度も品種改良されたものを含めると、今では数千種類にもなるそうです。絞り花や咲き分けはもちろん、八重咲きするものなど個性的な品種が数多く出ています。

アザレア

オランダツツジや西洋つつじという別名があり、アゼレアとも呼ばれます。色や見た目も鮮やかなものが多く、別名の通り、ヨーロッパで室内鑑賞用として改良された品種の総称です。

アザレア

シャクナゲ

世界で園芸用の品種が5,000種類以上あり、花も大きく豪華で花色も多く出ています。つつじやさつきが3輪前後なのに対し、5~10輪の花が半球状に固まって咲くのが特徴です。

シャクナゲ

つつじの仲間は、人工的で作られる園芸品種も多い中、自然交配で偶然新種が見つかることもあるそうです。街中に咲いているつつじやさつきでは、むずかしいかもしれませんが、自然の多い場所では、どちらとも区別がつかない新しい品種に出会えることがあるかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか?
さつきとつつじ、見た目はとても似ていますが、よく観察をすると違いや見分けるポイントがあります。
両方とも身近に咲いている庭木なので、見かけたときは今回の記事を思い出して、見てみてくださいね。

また、栽培方法は難しくありませんが、剪定などの手入れは手間と時間がかかるので、業者へ依頼するほうが良いかもしれません。自分で手をくわえるより、仕上がりもきれいなので安心です。つつじやさつきで、鮮やかな花の彩りをそえて、庭づくりを楽しんでみてください。

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