ツツジの剪定時期は5~6月!花が咲かない原因と正しい剪定方法

2023.11.20

ツツジの剪定時期は5~6月!花が咲かない原因と正しい剪定方法


ツツジの花を咲かせるためには剪定時期を間違えないことが重要です。ツツジの剪定期間は短く、時期を過ぎてから剪定をしてしまいますと、花が咲かなくなってしまうことがあるからです。

ツツジを剪定する前に、正しい剪定時期について知っておきましょう。この記事では、理想の剪定時期や自分でおこなう剪定方法について詳しくご紹介していきます。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

ツツジの剪定時期は開花後すぐ!

ツツジの剪定は、開花して8割くらいの花が咲いてから2週間の間におこなうのが理想的です。時期でいえば、5~6月頃になるでしょう。ツツジは4~5月頃に花を咲かせ、短期間で翌年の花芽をつけます。花芽がついた後に剪定をしてしまいますと、花芽も一緒に切り落としてしまうおそれがあるため、翌年の花芽がつく前におこなうことが大切です。

ツツジのサイズ

ツツジの種類別の開花時期

ツツジには多くの品種があります。ツツジの開花時期は4~5月であることが多いですが、種類によって若干の差がありますので、育てている品種の開花時期に合わせて剪定をおこなうようにしましょう。

クルメツツジ 花付きがよい品種で花は小さく、沢山の花がまとまって咲くことが特徴です。良く知られているツツジの中では開花時期が早く、4月上旬~5月上旬に花が咲きます。
ヒラドツツジ 道路沿いや家庭の庭等で栽培されている最も一般的なツツジです。ツツジの中では花が最も大きく、ピンク、白、赤紫等の色が存在します。4月中旬~5月中旬に花を咲かせます。
オオムラサキツツジ ヒラドツツジの変種で、ヒラドツツジとは区分がつきにくいです。花の時期は通常のヒラドツツジよりやや早く、4月下旬~5月上旬です。
サツキツツジ 赤紫の花が最もポピュラーですが、園芸・盆栽用として品種改良され、色々な色、形の花があります。枝は柔軟性があり、かなり大胆に曲げることができますので、盆栽用として広く利用されています。開花時期は5月中旬~6月中旬です。
吉野ツツジ シャクナゲとツツジの交配種ともいわれており、大きさが異なりますが花は似ています。最も早く品種で3月中旬~4月中旬に咲きます。
レンゲツツジ 赤と黄色があり、黄色はキレンゲツツジといわれます。毒性があるため決して口にしないようにしましょう。ヒラドツツジと同じく、4月中旬~5月中旬に開花します。
シャクナゲ 花の色は白や赤系統が多く、花が大きいのが特徴です。葉に毒があるため、摂取すると呼吸困難や吐き気を引き起こすことがあります。危険なので触れないようにしましょう。シャクナゲは早咲きのものだと3月中旬に開花します。一般的には4月上旬から6月上旬が開花時期となるようです。

また、「ドウダンツツジ」と呼ばれるツツジ属に属さないツツジ科の植物が存在します。ドウダンツツジは5~6月が開花時期ですので、剪定はその後におこなうとよいでしょう。

サツキの剪定時期と異なるので注意しよう

ツツジと見た目が似ている「サツキ」と呼ばれる植物があります。木や花が非常によく類似していることから、見分けがつかない場合もあるようです。というのも、実はツツジもサツキも同じ「ツツジ科」に属している植物なのです。

よく似たツツジとサツキは育て方や剪定の仕方は同じですが、開花時期が異なります。サツキは5月下旬~6月上旬に開花しますので、剪定はその後におこないましょう。ツツジとサツキを同じタイミングで剪定をおこなってしまうと、どちらかが開花しないということもあるので注意が必要です。

ツツジとサツキの見分け方

ツツジ サツキ
花の大きさ 大きい 小さい
花の色 色が豊富 赤系が多い
葉の大きさ 大きい 小さい
葉の硬さ 柔らかくてふわっとしている 固くて光沢がある

ツツジの剪定に必要な道具

ツツジを自分で剪定するときに必要な道具についていくつかご紹介します。

ハサミ

剪定作業はまず、このハサミがなければはじまりません。とはいえ、ハサミといってもさまざまな種類があります。

植木バサミ

植木バサミは、細い枝を細かく切るときに使うハサミです。持ち手が大きいのが特徴で、手の大きさに合わせてサイズを選ぶことができます。


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剪定バサミ

剪定バサミは、植木バサミでは切れないような太い枝を切るときに使うハサミです。バネがあるため、刃の開閉を楽におこなうことができます。


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刈り込みバサミ

刈り込みバサミは、木の形を整える際に使用するハサミです。主に両手で扱うタイプのものが多く、大型なのが特徴的です。


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ヘッジトリマー

近年では電動の剪定用カッターで作業するケースも増えてきています。慣れは必要ですが、使いこなせれば作業効率は非常に上がります。


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脚立(木が大きい場合)

ツツジは基本的に地上でも剪定できる程度にしか生長しませんが、場合によっては身長を超えることもあります。手が届かない部分を剪定する際は、脚立を使って作業しましょう。しかし、脚立を使った作業はより難易度が上がるため、注意が必要です。脚立を選ぶ際も、より安定感の高いものを選ぶようにしてください。

軍手、作業用の服

剪定中はどうしても木や枝が飛ぶことがあるため、軍手などをしておかないと手を切ってしまうことがあります。また、汚れも付きやすいため、普段着ではなく汚れても大丈夫な服装に着替えておくとよいでしょう。

ツツジの基本の剪定方法

剪定の道具が揃ったら、いよいよ剪定をしていきましょう。ツツジの樹形は基本的に玉仕立てと呼ばれる丸い形にすることが多いですが、自然樹形にして株立ち仕立てや多幹仕立てにすることもあるようです。今回は一般的な玉仕立てを目指した剪定方法をご紹介します。

【手順1】外側を丸く刈り込む


ツツジの剪定の基本は、樹形の整理です。刈り込みバサミまたはヘッジトリマーで全体の形を丸く整えましょう。ツツジは剪定しなくても樹形がそれほど乱れないので、大幅に刈り込む必要はありません。作業前に大まかな樹形のイメージを作ったら、そのイメージに合わせて木の外径を整えるように刈り込んでいきましょう。

この際、イメージよりも少し小さめに刈り込むことがポイントです。ツツジはよく生長するため、剪定から少し経った後に程よい形になるように、今は小さめの樹形にしておきます。

【手順2】枯れている枝を取り除く


ある程度樹形の整理が終わったら、植木バサミ剪定バサミで不要な枝を根元から取り除きましょう。ここでいう「不要な枝」とは、枯れた枝をはじめとした木の外観・健康を損ねる枝のことをさします。

この作業は木の乱雑な雰囲気を改善する効果に加え、風通しや日光を取り込む効率を上げる効果もあります。風通しがよくなれば病害虫が予防でき、木の生育に非常によい影響を与えるため、忘れずにしておきましょう。

【手順3】方向がずれた枝を取り除く


伸びる方向がずれた枝はせっかく整えた木の形を崩す原因になるほか、枝が混み合うことで健康にも影響を及ぼすことが考えられます。こうした枝も、植木バサミ剪定バサミで根元から切っていくことが大切です。

とくに重要なのが「徒長枝」と呼ばれる、真上へと伸びていく枝を落とすことです。この枝は生長が早いだけでなく、上へ伸びていくことで樹形を崩してしまうおそれがあるので切っておきましょう。

【手順4】全体を調整する


最後に、植木バサミ剪定バサミを使って細かい部分を整えていきましょう。整える枝は途中からではなく、できるだけ分かれ目部分で取り除いていくことがポイントとなります。

大きくなりすぎたツツジは強剪定をしよう!

ツツジが大きくなりすぎてしまった場合は、強めの刈り込み剪定をおこないます。内側に葉が残る程度に抑えながら、刈り込みバサミまたはヘッジトリマーで強めに刈り込んでいきましょう。ただし、強めに剪定し過ぎてしまいますと、来年の花が咲きにくくなってしまうことがあります。心配という場合は、2~3年かけて小さくするのがよいでしょう。

ツツジの花が咲かない原因

ツツジは剪定時期を間違えると花が咲かなくなってしまうとお伝えしましたが、花が咲かない原因は他にも存在します。ツツジの花付きが悪い・花が咲かないという方はこれらの原因が当てはまらないか確かめてみましょう。

(1)肥料を与えすぎた

ツツジを育てる際、元気に育てたいと思うあまり肥料を与えすぎてはいませんか?肥料を与えすぎてしまいますと、ツツジにとって適さない環境になってしまうため、花が咲かなくなることがあります。肥料は適切な時期に適量与えるようにしましょう

ツツジに肥料をあげすぎるのは逆効果?

肥料は花が咲き終わった5~6月、株が充実する9月下旬、根が休眠期に入る1月に与えるのがおすすめです。ちなみにツツジは水切れを起こしやすいため、鉢植えの場合はこまめに土の乾燥度合いを確認するようにしましょう。庭の場合は雨水があるためいくらか水分にも余裕がありますが、夏場は地植えでも乾燥するため定期的に水を与えてください。

(2)日照不足だった

ツツジは日当たりのよい場所を好むため、日当たりが悪い場所で育てていると花付きが悪くなることがあります。地植えの場合は他に植えている植物の影響で日陰ができてしまっていないか確認してみましょう。

鉢植えの場合はなるべく日当たりのよい場所に置くようにしてください。冬場に冷たい風が当たりすぎると木が弱ってしまうことがあるので、その時期には風よけのある場所で管理しましょう。

ツツジの増やし方

ツツジは挿し木で増やすことができます。挿し木とは、ツツジの枝を利用して木を増やす手法のことをいいます。挿し木をおこなうときは、新芽が付き始める6~7月頃におこなうようにしましょう。

挿し木は、新芽の付いている枝を1本切り取るところからはじまります。この際、長さは15cmほどが望ましいでしょう。葉が多かった場合は、枝先の葉を優先して数枚残し、後は切り落とします。

15cmほどの葉をつけた枝が用意できたら、今度は水につけましょう。この期間は、1日程度で十分です。時間が経ったら十分に水を吸った枝を、保水性と水はけに優れた土に挿していきます。挿し込みの際は鉢植えを使用し、挿しにくい場合は事前に土に枝大の穴を開けておきましょう。

挿した直後はまだ枝や根がもろいため、こまめに水をやりつつ定期的に状態をチェックしてください。秋頃に根が出てきたら、植え付けたい場所に植え付けましょう。

ツツジを育てる上で注意したい病害虫

ツツジは大きな被害を及ぼすような病気にかかることは少ないですが、このような害虫の被害に遭うことがあります。

害虫1.ツツジグンバイムシ

ツツジグンバイムシは夏から初秋にかけて発生しやすい害虫で、翅をたたむと軍配のような見た目をしているのが特徴です。ツツジグンバイムシが発生すると、葉の表面が白くかすり状になります。美観が失われるほか、生育も悪くなるため見つけたら殺虫剤で駆除しましょう。ツツジグンバイムシは、剪定で風通しをよくすることで予防することができます。

害虫2.ハダニ

ハダニは梅雨頃から増え始め、夏に多く発生する害虫のことをいいます。非常に小さい見た目をしており、葉の裏に寄生して汁を吸います。被害が広がると葉色が悪くなり、生育が悪くなってしまうため、見つけたら殺虫剤で駆除しましょう。ハダニは水に弱い特徴があるため、こまめに葉の裏側を散水することで寄生数を減らすことができます。

美しく剪定をするならプロに任せるのもおすすめ!

ツツジの剪定は比較的失敗しにくいものですが、それでも専門的な道具や技術は必要になってきます。労力をかけず、安定した樹形に仕立てたい方は業者への依頼も選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

剪定作業は一度失敗してしまうとリカバリーが難しいものです。業者の技術があれば、そのような不安におそわれることなく、安心してツツジを楽しむことができますよ。

しかし、業者に依頼するとなるとどうしても心に引っかかるのは、やはり費用や信頼性の部分ではないでしょうか。「できるだけ安く済ませたい」、「腕のある業者に依頼したい」と思うのは当然です。下記では、そんな剪定の費用相場や依頼のコツを解説していきましょう。

ツツジの剪定費用の相場

ツツジの剪定をプロに依頼した場合、一体いくらかかるのでしょうか。剪定業者5社のホームページからツツジの剪定にかかる費用を調べたところ、樹高1mあたり500円かかることが分かりました。ただし何本も剪定する予定がある場合や、樹高が1mより高い場合は費用が高くなるのでよく確認しておきましょう。

また、費用は他にも剪定後の処分費駐車場代などが追加でかかることがあります。詳しい費用を知りたいという方は見積りで確認しておくとよいでしょう。

業者を上手に選ぶコツ

業者を選ぼうと思っても、その数が多くどこがいいのか分からない、ということは多いでしょう。業者選びのコツは、「実績」と「費用」の比較です。

「実績」は、業者の紹介ページやサイトなどから見られることがあります。自分の求める作業に近い、または同じ作業の実績があれば、依頼の際も安心です。依頼の際も、ツツジの特徴や求める剪定内容をできるだけ伝えられると、お互いの作業がスムーズに進行できるようになるでしょう。

「費用」の比較では、相場に則した価格になっているかの確認が大切です。また、1社だけでは自分の求める作業の相場がどれぐらいか、分からないことがあります。このような事態を防ぐためにも、費用の比較は大切です。

このほかにもサービスや地元密着かどうかなど、比較できる点は多くあります。最終的に自分が納得できる業者を見つけることができれば、依頼の不安も軽減されるでしょう。

まとめ

ツツジの剪定は、「時期」と「方法」が非常に重要です。この要素を間違えてしまうと樹形が整わないばかりか、花が咲かなくなってしまうこともあります。正しい時期に、適切な方法で剪定することを心がけるようにしましょう。

また、ツツジの健康を守るためには剪定はもちろん、生育環境もしっかり管理しなければなりません。日当たり、風通しはもちろん、水や肥料なども適したタイミングで与えるようにしてください。

剪定作業に不安のある方は、業者に依頼するのもひとつの手です。業者選びの際はしっかり比較・検討して、納得のいく依頼ができると安心ですね。


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