南高梅の剪定時期と方法【夏・冬】徒長枝の見分け方から収穫法まで!

2023.11.20

南高梅の剪定時期と方法【夏・冬】徒長枝の見分け方から収穫法まで!

南高梅は夏と冬に正しく剪定することで花がよくつき、実の豊作につながります。夏の時期には軽く樹形を整える程度の剪定をし、冬の時期には徒長枝をしっかり切り込むことで枝に栄養を送り、樹勢をよくすることができるのです。

南高梅の剪定では、徒長枝と結実枝を見分けることが大切です。手入れは剪定のほかにも、芽摘みや肥料、摘果といった作業も大きな実を育てるためには必要となります。このコラムでは、剪定の方法からそのほかのお手入れ方法、収穫のポイントまでくわしくご紹介しますので、役立ててたくさんの梅の実を収穫しましょう。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

南高梅の剪定時期と方法|冬剪定・夏剪定

南高梅の剪定は夏と冬におこないます。年に2回の剪定は、時期によって方法が異なりますので、実をたくさんつけるために季節に適した剪定方法をとるようにしましょう。

剪定の時期

南高梅の剪定は、主に夏と冬におこないます。冬の剪定時期としては、休眠期に入り葉の落ちる時期~花芽が付くまでが最適です。逆にこれより遅く剪定してしまうと実付きに影響を与えることがあるため気をつけてください。

夏の剪定は、ちょうど収穫が終わったあと、実や花を多く付けるためにおこないます。時期としては、7~8月ごろが適しているでしょう。

南高梅の剪定時期と方法【夏・冬】徒長枝の見分け方から収穫法まで!

剪定の方法

季節によって剪定方法が異なりますので、冬と夏の剪定の違いをしっかり把握し、適切なお手入れをおこないましょう。

〇冬剪定

冬には、しっかりと不要な枝を刈り込みます。枝の先から二股に分かれてしまっている枝は、元気のよいものを残して、ほかは切ってしまいましょう。そうすることで、元気な枝により栄養が行き渡るようになります。

徒長枝は、しっかりと剪定しておきましょう。徒長枝とは主枝の根元からよく伸びる枝で、他の枝の養分を吸い取ってしまうのです。同じ枝から伸びるほかの枝まで栄養が届かなくなってしまいますので、生え際から剪定しましょう。

花のつかなくなった、古い枝や弱い枝、下がって生えている枝やほかの枝の邪魔になる枝は、生え際から切ってしまいます。木の形が整うとともに、元気な枝により栄養が行き届くようになります。

〇夏剪定

夏は、冬に比べて軽めの剪定をおこないましょう。太陽がよくあたるように、入り組んだ枝や樹形から飛び出ている徒長枝の剪定がメインとなります。徒長枝は冬剪定でも紹介しましたが、生え際から切り落としてしまいます。

剪定の注意点

剪定の際に注意する点は、花芽のついた枝を切らないことです。花のつく枝には、実がつきます。花芽は夏につくため、冬の剪定のころには目視で確認できるほどになっているかと思います。この花芽のついた枝を剪定してしまうと実の収穫ができなくなってしまいますので、注意しましょう。

冬の剪定のころには、葉芽もついています。花芽と葉芽のちがいは、先が丸いのが花芽、先がとがっているのが葉芽です。剪定のときには、花芽を5~6個残して、幹に対して外側についている外芽のすぐ上のあたりで切ると、徒長枝となりにくいのでおすすめです。枝の切り口には、感染症などにかからないように癒合剤を塗っておきましょう。

春には芽摘みをおこなおう

4~5月ごろに新芽が開いたら1枝に葉が4~5枚になるよう、枝の先端にある芽を手で摘みとります。葉ばかりに栄養がいかないように枚数を減らし、花付きをよくするための方法です。この方法をとれば、短い枝でも花がつきやすくなるといいます。

南高梅の剪定は、冬と夏で方法が異なります。誤った方法をとると実が付かなくなってしまうことがあるため、季節を間違えないように剪定をおこないましょう。

剪定により枝を切る以外にも、芽摘みは大切な作業です。しっかり手入れをして梅の実をたくさんつけましょう。徒長枝の見つけ方や花芽のついた枝の見分け方がわからないというときには、一度プロに相談してみましょう。

梅が喜ぶ肥料や場所の条件|育て方のポイント

元気な梅を育てるために、肥料や育てる場所の条件などをご紹介いたします。梅は年の平均温度が7度以上であると育ちます。しかし、開花時に温度がマイナス4度以下となってしまうと、低温障害を起こしてしまうため、実がつかなくなるのです。

寒冷地で育てたい場合には、鉢植えにして冬は屋内で育てることをおすすめします。

育てる場所

日当たりのよい場所でよく育ちます。鉢植え・地植えどちらにも対応しているので、好きな方法で栽培することが可能です。水はけのよい土で育てましょう。

南高梅の剪定時期と方法【夏・冬】徒長枝の見分け方から収穫法まで!

肥料を与える時期

梅に与える肥料にはさまざまな種類があり、それぞれ与える時期が異なります。

実肥:梅の結実をよりよくしたいときに利用される肥料です。この肥料は主に春、4月ごろ利用されます。
お礼肥:花を咲かせ、体力を消耗した梅に与える肥料です。これは春過ぎ、6月~7月ごろに与えることが多いでしょう。
寒肥:今後1年間の木の状態を安定させたり、新芽などを増やしたりする効果があります。この肥料はその名の通り寒い時期、12月~1月ごろが適しているでしょう。

水やりのタイミング

植え付けてから2年以内のときには、土が乾いたら水を与えましょう。地植えの場合には、植え付けてから2年以上たてば水やりの必要は基本的にありません。しかし、雨の降らない日が続いているときには、土が乾燥しないように水を与えてください。

病害虫の被害

梅は基本的に病気にはあまりかかりません。しかし、南高梅は剪定をしていないと枝が混みあいやすくなります。風通しが悪くなることで、葉が白く粉をふいたように見えるカビが生える「うどんこ病」にかかることがあるのです。農薬や殺菌剤、巣や重曹などを吹きかけて対処しましょう。

虫は、アブラムシが開花後に発生します。アブラムシにより養分を吸い取られてしまうと葉の萎縮などの被害があるため、見つけたらガムテープなどで駆除しましょう。

南高梅の収穫時期|摘果や収穫のポイント

南高梅の収穫時期は、6~7月ごろです。梅は、用途によって収穫時期を変えます。梅シロップや梅酒につかう「青梅」は熟れる前の緑色の状態です。梅干しなどにつかう「完熟梅」は、赤く色づいて実が大きくなったころに収穫します。

南高梅の収穫時期は2回

南高梅は、梅の熟度によって収穫時期が2回あります。熟す前の緑色の「青梅」は6月ごろに収穫することが可能です。固くて酸味が強いため、シロップ漬けや甘露煮などに適しています。

黄色に色づいた「完熟梅」は6月~7月ごろの収穫です。果肉が柔らかく、フルーティーな香りがするようになり、梅干しや梅ジャムに適しています。梅の加工方法によって収穫時期を決めておきましょう。

収穫方法

梅の実は、手で実をひねると採ることができます。梅の用途に合わせて「青梅」「完熟梅」好きなタイミングで収穫をしましょう。無理に引っ張ると実が落ちてしまったり、傷ついてしまったりすることがありますので、ていねいに収穫します。

青梅を収穫するときには、葉の色と似ていて実を見つけにくいです。1度にすべて収穫しようとはせず、何日かに分けて収穫すると楽しみながら収穫できるでしょう。

南高梅の剪定時期と方法【夏・冬】徒長枝の見分け方から収穫法まで!

大きな実には摘果が大切

南高梅の花の時期は2月ごろです。花が咲いたあとには、果実と葉が1:20の割合になるように果実の数の調整をします。枝に5~10センチの間隔で状態のよい実を1つほど残しておきます。

実の数を調整することで、栄養がいきわたりやすくなり、大きな実で美味しい梅がつきやすくなるのです。南高梅は剪定だけでなく、摘果によっても実のつきかたが大きくかわります。

まとめ

南高梅の剪定は、冬と夏の年に2回おこないます。冬の剪定は樹形を整えて、不要な枝をなくすためにバッサリと切り落とします。夏の剪定は、伸びすぎた徒長枝を整える程度です。季節にあった剪定方法をとることで、健康な梅の木に育てましょう。

実を楽しみたいときには、花芽を剪定しないように気をつけてください。大きな実をつけるときには、摘果は欠かせません。お手入れをして、実を楽しむことも、梅の魅力のひとつです。

自分で剪定などのお手入れが難しいと感じたときには、プロに依頼するのもおすすめです。自分の時間を作ることができ、さらにプロの技ならスムーズに作業が済みます。弊社では、剪定など庭木の手入れにお困りの方に向けて、近くの剪定業者をご紹介しております。お気軽にご相談ください。

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