
ツバキやサザンカなどを育てている方の中には、毎年たくさんのチャドクガが発生して困っている方もいることでしょう。全身が無数の毛でおおわれたチャドクガには、毒があるため放っておくのは危険です。また、食害による被害も深刻なのになってしまうでしょう。
この記事では、チャドクガの危険性から予防方法、駆除の仕方まで詳しくご紹介していきます。チャドクガの予防をおこない、毒による被害や食害を防いで安全にツバキやサザンカなどを育てていきましょう。
目次
チャドクガの予防をしないと危険なことに
毎年チャドクガを見かける方の中には、駆除するのが面倒でそのまま放置している方もいるかもしれません。しかし、チャドクガをそのままにしておくと、後々大変なことになってしまうこともあります。そのため、あらかじめ予防しておくことが大切です。
チャドクガによる被害
チャドクガは、卵から幼虫、成虫まで非常に細い毒針毛を持っており、これに触れてしまうと痒みなどの皮膚炎を引き起こします。とくにチャドクガの幼虫は、全身が毒針毛でおおわれているため、注意が必要です。
もし毒針毛に触れてしまうと、強い痒みが2~3週間と続き、我慢できずに掻いてしまうと症状が広範囲に広がり悪化してしまいます。チャドクガに触れてしまったときは、セロファンテープなどで付着した毒針毛を取り除き、皮膚科へ行くのがよいでしょう。
また、毒針毛は目に見えないほど細く、衣服に付着していてもわからないことがほとんどです。チャドクガを見かけたあとは、コロコロやセロファンテープを使って衣服についた毒針毛を取り除いておくと安心です。ほかにも、50℃以上になると解毒効果があるようで、お湯をかけたり、乾燥機に入れたりするのも効果的になります。
被害にあいやすい木
チャドクガは名前にもあるように、茶の木を好んで生息しています。そのため、チャノキ、ツバキ、サザンカなどは、チャドクガによる被害にあいやすいようです。チャドクガは、これらの木に生える葉の裏に卵も産み付けるため、孵化してしまう前に発見・駆除するようにしましょう。
予防で被害を減らせる
チャドクガの成虫は一回の産卵で、数十~数百の卵を産むため、孵化してから駆除していては大変です。そのため、孵化する前にチャドクガの予防をすると効果的になります。また、成虫のチャドクガを近寄らせないようにすることも、有効な予防策となるでしょう。
チャドクガを予防するために剪定をしよう
チャドクガの予防には、樹木を剪定するのが効果的といわれています。剪定することで、チャドクガの発生を減らすことができるかもしれません。
剪定が予防に有効な理由
選定をしていない状態だと葉が生い茂り、チャドクガだけでなくさまざまな害虫の卵や幼虫を見逃しやすくなってしまいます。そのため、適度に剪定をすることで枝葉同士にすき間が生まれ、害虫を発見しやすくなるのです。ほかにも、チャドクガのような毛虫を捕食する外敵からも発見されやすくなり、被害を減らすことができるでしょう。
剪定の具体的なやり方
枝葉の選定は、チャドクガなどの害虫予防だけでなく、成長に適切な環境を整える役目もあります。ただ、すき間を作るためだけに剪定をしてしまうと、樹木が枯れてしまうこともあるので注意しましょう。
選定をするときは、元気な枝葉がより成長できるように、余計な部分を取り除いていきます。1本だけ長く伸びた徒長枝、枝同士が入り組んでいるようなからみ枝、流れに逆らって伸びている逆さ枝などを剪定するようにしてください。
もし剪定をして枯らしてしまわないか心配だったり、チャドクガの毒針毛が怖かったりするようであれば、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。業者なら、枯らしてしまう心配もなく、チャドクガの予防もできるでしょう。
チャドクガを発見したらすぐに駆除を
チャドクガは毒を持つ危険な害虫のため、卵・幼虫・成虫を発見したときには、すぐに駆除したほうがよいでしょう。とくに卵の状態で駆除できれば、チャドクガの予防にもつながります。
卵~毛虫の場合
チャドクガの卵には、成虫が産卵のときにつけた毒針毛がついています。幼虫であるチャドクガの毛虫は、全身が毒針毛でおおわれているのです。しかも、その毒針毛は振動や風によって飛散してしまうことがあるため、むやみに駆除しようとするのは危険です。
それぞれを発見したときは、まずビニール袋などで枝葉ごとおおうようにしましょう。そうすることで、毒針毛の飛散を防ぎ安全に駆除することができます。ビニール袋でおおったら、枝葉ごと切り取ってそのまま処分してください。
また、チャドクガの毒針毛は目に見えないほど細く、肌や衣服に付着してもほとんどわかりません。そのため、駆除したあとに付着した毒針毛が刺さり、皮膚炎になることもあるようです。こういったことを防ぐためにも、作業をするときは長袖・長ズボンを着用し、なるべく肌を露出しないようにしましょう。
成虫の場合
チャドクガの成虫も毒針毛を持っているため、駆除するときには十分な注意が必要です。まずは、殺虫スプレーなどを使って駆除してください。死んだあとでも毒の成分は残っているため、直接触れないようにティッシュや新聞紙などを使って処分しましょう。
もし駆除するときに飛び回っていた場合、毒針毛が飛散しているおそれがあります。コロコロ使ったり、50℃以上のお湯を使って掃除したりしておくと安心です。お湯を使う理由は、50℃以上になると解毒効果があるとされているためです。成虫を駆除するときは、必要以上に刺激しないように注意しましょう。
予防には薬剤などを使うのも有効
チャドクガを予防するために、さまざまな薬剤が販売されています。チャドクガの被害が広範囲に広がっているようでしたら、薬剤を使用して予防、駆除することをおすすめします。
ニームスプレー
ニームという樹木から作られるニームスプレーは、枝葉に散布しておくことでチャドクガの予防効果があります。樹木から作られているため、人体やペットにも影響がなく安心して利用できるでしょう。効果としては、チャドクガがニームのついた葉を食べることで、食欲を減退させ脱皮などを阻害することができるようです。
木酢液スプレー
炭を燃やしたときの煙を液体にしたものが、木酢液になります。木酢液はチャドクガ以外にも、さまざまな害虫に効果のある忌避剤です。殺虫効果はありませんが、害虫にとって嫌いな匂いになるようで遠ざけることができます。また、木酢液を植物の葉に散布することで、成長を促す効果もあるようです。
農薬
チャドクガによる被害が広がっている場合は、農薬を使って駆除したほうがよいかもしれません。チャドクガの幼虫は成長すると、樹木全体に広がって葉を食べるため、探して駆除するのは困難になってしまうのです。
ただ、農薬の散布には器具が必要になり、簡単な作業ではありません。チャドクガの被害が拡がり、農薬を使うようであれば、業者に依頼したほうがよいでしょう。
まとめ
チャドクガに刺されると、赤く腫れてかゆくなり、とても大変な目にあってしまいます。チャドクガは、成長すると樹木全体に拡散してしまうため、被害が大きくなる前に予防することが大切です。
チャドクガを予防するためには、樹木を剪定すると効果的です。剪定をおこなう際は、適した道具を準備をし、正しいやりかたで作業するようにしましょう。自身で剪定できるかどうか不安に思う方は、一度業者に相談してみることをおすすめします。業者に相談することで、チャドクガを予防することができるかもしれません。
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