ユズリハの剪定は最小限でいい!育て方のポイントと注意点を解説!

2023.11.20

ユズリハの剪定は最小限でいい!育て方のポイントと注意点を解説!


ご自宅などで、低木ではなく、背が高くなるまで育つ高木を育ててみたいという方もいらっしゃるかもしれません。高木を庭木とすることで、ご自宅の象徴としても楽しむことができるでしょう。

そんな高木のなかでも、縁起のよさもあり人気を博しているのが、ユズリハです。ユズリハは、日本や中国、韓国などの東アジア圏が原産とされる植物であり、庭木を育てるのに少し慣れている方に特におすすめできる庭木です。

ユズリハは、若葉が生えそろうと一斉に古い葉が枯れて落ちる姿から、子孫繁栄に見立てられる、縁起のよい木としても知られています。そんなユズリハの剪定はどうすればよいのか、さらにはユズリハの育て方まで、ご紹介します。是非参考にして、立派なユズリハを育ててくださいね。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

ユズリハの剪定は必要ない?時期と方法について

多くの植物が、健康に長く生きるために必要なこととして、剪定が挙げられます。剪定は植物にとって非常に重要な作業で、風通しをよくしたり日の当たりをよくすることで病気を防いだり、より生長しやすいようにする役割を果たします。

それでは、ユズリハの剪定はどのようにすればよいのでしょうか。剪定は、その植物にあった方法や時期で行うことが重要です。ユズリハにあう剪定とはどのようなものなのか、見てみましょう。

強剪定は苦手

基本的に、多くの植物が1年に2回剪定を行うのが適当だとされています。そのうちの多くの場合が、冬にはばっさりと切り落としてしまう「強剪定」というものを行う必要があります。強剪定を行うことで、生長を促したり、逆に大きくなり過ぎないようにできるのです。

そんなばっさりと大胆に葉や枝を切り落としてしまう強剪定ですが、実はユズリハはその強剪定が苦手です。基本的にユズリハは、自然に伸びることを好み、人間の手入れはあまり必要ありません。つまり、定期的に細かな剪定を行う必要はありますが、大きく切り落とすなどといった剪定は必要ないのです。

花後か実が落ちる時期

どの植物にも、剪定に適した時期とそうでない時期があります。剪定を行う時期を誤ると、植物が弱って枯れてしまったり、花や実をつけなくなってしまったりする原因にもなります。庭にいくつかの種類の庭木を育てている場合、すべての植物の剪定時期が同じとは限らないため、注意が必要です。

ユズリハの剪定に適している時期は、6月の下旬から7月下旬までの間か、もしくは11月中旬から12月ごろまでです。ユズリハは、5月から6月ごろに花を咲かせます。また、秋には黒紫色の実をつけます。

そのため、剪定はその時期を除き、花が咲き終わった6月の下旬から7月下旬までの間、もしくは実が落ちる時期である11月中旬から12月ごろまでが適しているのです。見ごろを迎える時期が過ぎたら、整える程度の剪定を行ってあげましょう。

間延びした枝や徒長枝は半分の長さに

ユズリハの剪定において、枝を大胆に切り落としてしまってはいけないといいましたが、果たしてどのような方法で剪定すればよいのでしょうか。

ユズリハの剪定で切り落とすべき枝は、必要以上に伸びてしまった枝や、徒長枝と呼ばれる枝です。徒長枝とは、太い枝からまっすぐ上に向けて生えている枝のことを指します。一般的に、どの植物も徒長枝には葉や実、花をつけにくく、特に役割を果たさない枝であることがわかります。

この枝をそのままにしておくと、無駄に養分が徒長枝に使われてしまうため、もったいないですよね。より生長を促すためには、このような不要な枝は切ってしまうのがよいのです。伸びすぎてしまった枝や徒長枝は、おおよそ半分の長さに切り落としましょう。

風通しを良くする

剪定を行うにおいて、ユズリハの風通しのよさも考慮してあげます。ユズリハは、非常に大きな葉をつける植物です。そのため、葉や長く伸びた枝に隠れている内側の枝は、日の光を浴びることができず、さらには風通しが悪いため、枯れてしまうケースが多いのです。

内側に中途半端に生えてしまっている葉や枝は、付け根部分から切り落としてしまいます。そうすることで、余計な部分が枯れてしまうのを防ぎ、風通しがよくなります。

風通しをよくすることで、ユズリハは健康に育ってくれるでしょう。ユズリハのような大きな葉をつける植物は特に、木の内部まで風通しがよいか確認するとよいです。

太い枝の切り口には癒合剤を

もしも太い枝を切り落とさなければならなかった場合、その後枝が枯れてしまわないようにするために、癒合剤というものを活用するとよいでしょう。癒合剤とは、特に太い枝を切り取った際に、その切り口に塗るものです。癒合剤を塗ることで、殺菌作用、乾燥防止、さらには耐久性を高めることができるのです。

強剪定が苦手なユズリハは、太い枝を切り取ってしまうとそこから枯れてしまうケースもまれにみられます。そのため、太い枝を切り取ったら、癒合剤を塗布し、ダメージを防いであげると安心です。

ユズリハを剪定する際には、これらに気をつけて行えばよいでしょう。ユズリハは、だんだんと育っていくと5メートルの高さにもなる高木です。生長していくにつれて、ご自身での剪定も難しくなるかもしれません。

脚立を使っての慣れない作業ですので、ご自身で剪定を行うのが難しいと感じるようになったら、無理をせず業者に剪定を依頼することをおすすめします。

広いスペースが必須!ユズリハの特徴

植物には、それぞれの特徴があり、ユズリハも独自の特徴を持っています。その特徴を知っておくことが、ユズリハの育て方にもつながっていきます。ユズリハの剪定方法を知ったところで、次はユズリハの特徴を見ていきましょう。

成長は遅いがかなり大きくなる

ユズリハは、非常にゆっくりと生長していきます。1年でぐんと生長するほかの庭木とは異なり、1年中ゆったりと伸びていくのが特徴のひとつとして挙げられます。そのため、ユズリハの剪定も大幅にする必要はないのです。

ユズリハは、ゆっくりとそれでいて上へ上へとぐんぐん伸びていきます。伸びるペースは遅くとも、確実に背が高くなっていくのです。やがては5メートルほどの大きさになることも珍しくありません。

5メートルほどの高さになっても潮風などにも強く、よほどのことがない限り傷むことがない点においては安心です。最初は比較的小さくても、やがてはご自宅の象徴となるようなシンボルツリーになりますよ。

乾燥には弱い

ユズリハを育てるときに注意していただきたいのが、乾燥です。ユズリハは、比較的乾燥に弱い植物に分類されます。非常に弱いわけではありませんが、風の通りがよすぎるような乾燥しやすい環境で育てるのは、難しいといえます。

とくに、冬に乾いた風が直に当たってしまうような場所で育てるのは向いていません。庭木として植えるまえに、乾燥しにくい場所で育てることを意識して、場所を決めましょう。

日陰でも大丈夫

多くの植物が、日の当たりのよい場所で育ちますし、ユズリハも日光が当たる場所で育てるに越したことはありません。しかし、1日中日光が当たる場所で育てるのが難しいということもあるでしょう。

そんな時でも大丈夫なのが、ユズリハです。日陰の場所では育たない植物も多くあるなか、ユズリハは日陰でも育ちやすい植物なのです。枯れることなく、建物の北側であってもしっかりと生長してくれます。

しかし、太い幹の立派なユズリハにしたいという方には、やはり日の当たりがよい場所で育てることをおすすめします。日の当たりが悪い日陰で育てると、全体的に細いユズリハになる可能性が高いのです。どうしても日当たりのよい場所がなく、さらに全体的に細くてもよいという方は、日陰に植えてもよいかもしれません。

ユズリハの育て方

ユズリハの剪定方法や特徴をご紹介してきましたが、剪定と同じくらい大切だといえるのが、ユズリハの育て方です。植物は、それぞれその特徴にあわせた育て方をすることが大切です。ユズリハは、初心者向けではなく、多少庭木を育て慣れた方のほうが育てやすいといわれています。

しかし、このユズリハの育て方を見ていくことで、初心者の方でも安心して育てることができるでしょう。育て方まで熟知して、ユズリハについてマスターしましょう。

水持ちのいい土を選ぶ

ユズリハの特徴のひとつとして挙げたように、ユズリハは乾燥に弱い植物として知られています。かといって、水をたっぷりあげることがよいといえる植物でもないのです。そこで大切なのが、保水性や湿り気のある土を使用することです。

ユズリハは、基本的には自然の雨だけで育っていきます。しかし、日の照りが強く土がからからに乾燥してしまったときには、水をあげます。

その程度の水でしっかりと育つように、保水性の高い腐葉土などの土で育てるのがよいといえます。

2~3月ごろに肥料をやる

ユズリハは肥料をとても好む植物です。ユズリハに肥料をやる場合は、2月から3月に土に入れ込むようにして肥料をまきます。そうすることで、より健康にぐんぐんと伸びていってくれます。

ユズリハは通常6月から7月ごろに葉を落としていきますが、肥料をまいていないと、その時期以外に葉が落ちてしまうことがあるのです。

肥料を挙げる時期は、2月から3月です。ユズリハに栄養を与えるための鶏糞や、土に栄養を与え改善するために堆肥を与えるとよいでしょう。

植え付けは冬を避ける

植え付けは、冬を避けて、春から秋の間に行うのが適切だといえます。そのなかでも、特に5月ごろに植え付けを行うことをおすすめします。冬のような厳しい寒さの時には、育ってくれません。

植え付けを行う際は、保水性の高い土を選び、土に栄養を与えてくれる堆肥も混ぜておきましょう。植え付けの際には、たっぷりと水を与えることが大切です。この時にも、乾燥してしまわないように、定期的に見ておきましょう。

ユズリハの育て方

ユズリハの注意点

ユズリハを育てていくうえで、必ず知っておきたい注意点もあります。ユズリハの剪定や育て方だけでなく、注意すべき事項もあることをおさえておきましょう。

葉と実には毒がある

最も注意すべき点は、ユズリハの葉や実には毒があることです。かつて、ペットや家畜がこの葉や実を食べてしまい、死んでしまった例もあるようです。それほど毒性が強いため、小さなお子様がいたり、ペットを飼っているご家庭では注意が必要です。

こぶ病やさび病に注意

植物に病気や害虫がついてしまうことは、仕方のないことです。ユズリハの場合、葉や実に毒性があるため、害虫は近寄りません。害虫による被害はないため、安心できます。

しかし、注意したいのが、病気です。こぶ病やさび病にかかる可能性があります。こぶ病とは、木の幹や枝にこぶが生じていく病気です。これは、雨が多く降ったり、湿度が高い場合に起こりやすく、こぶ病にかかることで生育が悪くなったり、悪化すると木の組織がもろくなってしまうことにもつながりかねません。

はじめは、豆粒のようなこぶが木の幹や枝にいくつかでき始めます。それが発見されたら、こぶの部分を思い切って切り取りましょう。切り取った切り口には、ユズリハを剪定したとき同様、癒合剤を塗布してください。

また、さび病とは、肥料の与えすぎや、逆に与えなさすぎることでおこる病気で、カビの一種に感染してしまうことでおこる病気です。基本的に葉に起こる病気であるため、もしさび病が見つかったら、感染してしまった葉を取り除きます。その後、可能であれば薬剤を散布するなど、予防に努めましょう。

普段注意をしていても、ユズリハは病気にかかってしまう場合があります。その場合、早急に発見し、その部分を取り除くことで、その後も健康なままのユズリハを育てることができるのです。そのためには、定期的に細部まで観察してあげることが大切です。病気にかからないように、ユズリハに適した環境で育ててあげましょう。

まとめ

ユズリハの剪定は、あまり行う必要はありません。花が咲き終わった頃か、実を落とす頃に、気になる部分のみ適度に剪定を行ってください。伸びすぎた枝や徒長枝、または木の内部の風通しを悪くすると思われる枝を切り落としていきます。もし太い枝を切り落とした場合は、癒合剤を塗布してあげましょう。

また、ユズリハの育て方として、乾燥に注意して、保水性の高い土を利用することが大切です。肥料は適量を2月から3月ごろにあげましょう。育てる場所は日陰だとしても、ぐんぐんとゆっくり伸びていきます。高くなると5メートルほどになり、象徴としてかっこよくそびえたつ庭木となります。

注意点としては、葉や実に毒があること、さらにはこぶ病やさび病にかからないように、適宜チェックすることが挙げられます。ユズリハの剪定や育て方を活かし、大きく立派なユズリハに育てあげられるとよいですね。

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