
アイスバーグの剪定は、木立性かつる性かによって方法が異なります。木立性は枝が自立して伸びるタイプで、つる性は枝が自立せず支柱などに巻きつくタイプのアイスバーグです。それぞれ性質が違うので、剪定の方法も変える必要があるのです。
当記事では、つる性と木立性のアイスバーグの剪定時期や方法をそれぞれ解説します。つるの誘引方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
つる性アイスバーグの剪定
つる性のアイスバーグは、剪定のときに「誘引」とよばれる作業をセットでおこないます。一緒に見ていきましょう。
剪定・誘引に最適な時期は冬
つる性アイスバーグの剪定と誘引の最適な時期は、12~1月ごろです。この時期はアイスバーグが休眠している時期のため、枝を切ったときのダメージを最小限にできます。
春先ごろになると生長を再開して芽が出はじめるので、そこで剪定をすると芽を切り落としてしまい、花が少なくなるおそれがあります。また、誘引で枝を曲げたときに芽が取れてしまうこともあるのです。
剪定方法
作業の順番は、剪定を先におこないましょう。剪定で枝を整理してからのほうが、誘引がしやすくなります。
つる性アイスバーグを剪定するときは、基本的にシュートを残し、それ以外の枝を切り落としていきます。シュートとは、新しく生えてくる枝のことです。バラの枝は生長するにつれて木質化していく性質があり、シュートは若い枝なので緑色をしていますが徐々に茶色く硬い枝になっていきます。
シュートのなかでもとくに勢いのある太い枝を残して、古い枝や枯れた枝を枝分かれしているところの根元から切り落としましょう。そうすることで株全体を若返らせることができます。
シュートであってもそのまま伸ばすと樹形が乱れそうなものは、切り落としてもよいです。不要な枝を取り除いておくことで、残した枝により効率よく栄養を回せるようになります。また、剪定後は切り落とした枝や葉をきれいに掃除することも大切です。病害虫がひそんでいるおそれがあるためです。
誘引のコツ
誘引とは、つるや枝を支柱に結びつけていくことです。つるバラは支柱などがあっても自ら巻きつくことができませんので、うまく巻き付けるように人が誘導してあげる必要があるのです。誘引には株の見た目がよくなるだけでなく、枝を分散させて日当たりをよくすることで、花つきをよくする効果もあります。
まずは支柱やフェンス、柵、壁など枝を巻き付かせる素材を準備しましょう。バラ専用のオベリスクなども園芸店などで販売されています。
誘引のコツは、まず太い枝や新しい枝の配置を決め、それを軸にしてほかの枝の位置を調整していくことです。枝の伸び方もイメージしながら、枝同士の間隔を十分にあけて均等に配置していきましょう。配置が決まったら、枝をワイヤーなどで固定します。
誘引のイメージは、枝が下に向かって伸びていくようにすることです。そうすると水平に伸びているときよりも、成長に必要なホルモンが枝全体まで届きます。そして、芽や花がより成長することになります。
木立性(ブッシュ形)アイスバーグの剪定
木立性(ブッシュ形)アイスバーグの剪定方法を解説します。木立性は自立して枝を伸ばしていきますので、誘引は必要ありません。
剪定のチャンスは年に2回
本格的な剪定は休眠時期の1~2月です。休眠時期は活動がおだやかになるため、剪定によるダメージが少なくて済みます。
また、アイスバーグには1年中咲くことができるものもあり、その場合は8~9月に軽めの剪定をおこなうこともできます。この剪定は、開花時期をそろえるためにおこないます。
剪定方法
冬の剪定では、剪定をする前にすべての葉を切り取っておきましょう。そうすることで、バラをしっかりと休眠状態にしておくことができます。
木立性バラの剪定は、切り戻しという方法でおこないます。切り戻しは、枝の先端部分を切って株を小さくまとめる剪定です。古い枝や枯れた枝、細い枝や込み入ったいる枝を、枝分かれしているところの付け根から切り落としましょう。株全体を半分~3分の1にするようなイメージです。
夏に軽めの剪定をおこなう場合は、全体が4分の3ぐらいの高さになるように剪定します。
アイスバーグの剪定におすすめの道具
最後に、アイスバーグの剪定におすすめの道具をご紹介します。
ひとつ目は手袋です。アイスバーグはバラのなかではトゲが少ないほうですが、それでも革手袋やバラ用のゴム手袋があると安心です。
ふたつ目は、よく切れる剪定バサミです。アイスバーグの剪定時期である冬は乾燥しているため、切れ味の悪いハサミだと木が切り口から枯れてしまうおそれがあります。清潔でよく切れるハサミで剪定するようにしましょう。
誘引にあると便利なもの
誘引にあると便利な道具は次のとおりです。
・ワイヤー……枝を素材に固定するのに使います。鉄製やステンレス製などがあり、ホームセンターでも購入できます。
・麻ひも……使い方はワイヤーと同様で、より自然な見た目なので庭の雰囲気をこわすことなく誘引ができます。
・オベリスク……ピラミッド型や細長いドーム型などの金属製の支柱です。好きなデザインを選んで楽しむことができます。
・トレリス……フェンス状の板です。素材、模様、形もさまざまな種類があります。板状ということで場所をとらないことも使いやすいポイントです。
庭の広さや雰囲気、使いやすさなどを考えて、自分に合った道具で誘引を楽しみましょう。
まとめ
アイスバーグの剪定は、つる性、木立性ともに冬の休眠期におこないましょう。方法は違いますが、どちらもバラの美しい花をより多く咲かせることができるようにするのが目的です。また、つる性のものでは同時に誘引作業もすることになります。
自分で剪定をするのが不安という方や冬の剪定が寒くて難しいという方、より美しいお庭にしたいという方は、プロの剪定業者に依頼するという方法もあります。弊社ではお客様のご要望に合った剪定業者を紹介しています。お気軽にお問い合わせください。
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