きれいなシモツケを楽しむには、剪定をおこなうことが大切です。風通しが悪いと害虫がつきやすくなり、元気に育つことができなくなってしまいます。きれいなシモツケを咲かせるためには、剪定などの手入れをしっかりとおこなうことが必要なのです。
そこで、今回はシモツケの剪定方法を紹介しています。また、剪定以外の手入れ方法やシモツケの種類についても解説しています。シモツケの手入れをしても元気がない、剪定がうまくいかないなど、困っているという方はぜひ読んでみてください。
目次
シモツケの剪定方法・時期
シモツケの剪定は、落葉後から春にかけておこなうがよいとされていて、3月ごろまでにおこなうのがよいといわれています。剪定の頻度は1年に1回で問題ないでしょう。ただし、あまりにも枝が混みあっているのであれば、切ってもよいです。ここでは、シモツケの剪定方法を紹介します。
剪定にはこの道具が必須
自分で剪定する場合は、まず道具を取りそろえましょう。用意する道具は以下のとおりです。
・剪定ばさみ
・剪定のこぎり
・軍手
・作業着(長袖長ズボン)
・ゴミ袋
このほかにも、枝を処分する際に、掃除をする必要があるので、ほうきやちり取りがあるとよいかもしれません。また、枝は剪定をしたあと弱くなっています。そのため、『癒合剤』という、切り口を保護する効果のある薬剤を塗ってあげるとよいでしょう。
シモツケの剪定ポイント
剪定の目的は、必要のない枝を切ることによって、形を整えることや、日当たり・風通しをよくすることです。日当たりや風通しがよくなれば、光合成の効率がよくなったり、病害虫の予防になったりするため、植物の生長を促進することが期待できるでしょう。
シモツケの剪定ポイントは、混みあっている枝を切るということです。混みあっている枝を枝元20㎝くらいのところで切るのがよいです。形を整える目的であれば、枝元まで切ってもよいでしょう。
また、混みあっているだけでなく、徒長枝(とちょうし)も切るとよいです。徒長枝とは伸びすぎてしまっている枝をいいます。伸びすぎてしまっていると見た目がよくないので、切るとよいでしょう。ほかにも交差している枝なども切るとよいです。
シモツケは頻繁に剪定する必要がない植物です。そのため、枝が混みあっていたら剪定するようにしましょう。数年に1度くらいでもよいとされています。
花がら摘みも忘れずに
シモツケは、枝を伸ばしながら花芽をつけます。花が咲き終えたあとに枝を切ると、そこからまた花芽をつけます。シモツケの花が咲く時期は、種類によって多少差はありますが、多くの種類は5月から7月ごろです。
花を沢山咲かせるためには?
シモツケをきれいに咲かせるためには、剪定以外にも気をつけなればなりません。そこで、ここからはシモツケが好む環境や育て方を紹介します。
水やり・肥料について
水やりは、鉢植えであれ庭植えであれ、頻繁にする必要はありません。土が乾いているのであれば、水やりをするようにしましょう。
肥料は、鉢植えの場合は、緩効性化成肥料を4月ごろに与えるのがよいです。緩効性化成肥料は効果がゆっくり長期間続く、肥料のことです。リン酸やカリを含んでいて、植物の生長を促します。
庭植えの場合、肥料は必要ないです。生長が悪いときには「寒肥」として、緩効性肥料を1月から2月に与えるとよいでしょう。
シモツケが好む環境
シモツケは日当たりのよい場所を好みます。そのため、日当たりのよい場所で育てるようにしましょう。湿気には弱いので、水はけのよい環境で育てるのがよいです。
気をつけるべき病気と害虫
植物には病気や害虫がつきものです。シモツケがかかりやすい病気やつきやすい害虫について紹介します。
すす病
すす病とは、糸状菌というカビが植物につくことで、発症する病気です。葉などが黒いすすで覆われてしまい、見た目が悪くなってしまいます。また、光合成をうまくおこなうことができなくなり、最悪の場合は枯れてしまうことがあります。
アブラムシ
アブラムシは1mmから3mmくらいの大きさで、黄緑色から黒褐色まで存在していて種類もたくさんいます。4月から11月ごろにかけて発生し、植物の芽などに寄生して、汁液を吸うのです。アブラムシの排泄物がすす病の原因になるといわれているので、見つけたら薬剤を使用して駆除する必要があるでしょう。
カイガラムシ
カイガラムシは2mmから10mmくらいの大きさで、種類が多いです。5月から7月にかけて発生しやすいです。汁液を吸うことでシモツケを弱らせます。カイガラムシの排泄物もすす病の原因になるので駆除しましょう。
カイガラムシは成虫になると殻に覆われるので、薬剤が効きにくいです。そのため、見つけたら歯ブラシなどを使って擦り取る必要があります。
害虫には、薬剤だけでなく、剪定も効果的です。剪定をおこなうことによって、風通し・日当たりをよくすることが、害虫対策にもつながるでしょう。
元気がない、害虫が手に負えないなどの困りごとは、剪定業者に助けを求めるのもよい手段です。プロの業者であれば、適切な方法で、シモツケを手入れすることができるでしょう。
大きくなったら増やしてみよう
シモツケは、挿し木によって増やすことができます。2月ごろにおこなうのがよいといわれています。必要な手順は、枝の先端を10㎝ほどで切り、その枝を赤玉土にさすだけです。枝に花がついている際は切ります。しばらく経つと、芽がつくでしょう。
シモツケはこんな植物
シモツケという名前は、栃木県の下野(しもつけ)が由来とされています。大きくなりすぎることがないため、育てやすいことから、人気の植物です。ここでは、シモツケの代表的な品種について、ご紹介します。
シモツケの品種は多い
シモツケの種類は豊富で、70種類くらいあるといわれています。ここでは、4つ紹介します。
ゴールドフレーム
名前のとおり、黄金色の葉がきれいな品種です。葉は黄金色のあと、緑色に変化します。花はピンク色です。それぞれの色の対比が魅力的でしょう。
シロバナシモツケ
こちらは名前のとおり、白い花が咲く品種です。盆栽として育てられることが多い品種であるため、コンパクトに育てたい方にはおすすめです。
源平
白色とピンク色に咲く花を源平の旗の色に見立て、この名前がついたといわれています。暑さと寒さに強いので、育てやすいと人気の品種です。
マルバシモツケ
バラ科に属するシモツケです。6月から8月ごろに白い花を咲かせます。高山地帯で咲くことが多いです。
まとめ
今回はシモツケの剪定について紹介してきました。シモツケの剪定は、落葉後から春にかけておこなうがよいといわれています。混みあっている枝を枝元20㎝くらいのところで切りましょう。混みあっている枝をなくすことで、形を整えるだけでなく、枝と枝の間にすき間ができて風通しや日当たりがよくなります。その結果、植物の生長を促進することができるのです。
植物の手入れは剪定だけではありません。シモツケは基本的に水やりをする必要ないですが、土が乾いているのであれば、与えるようにしましょう。鉢植えでシモツケを育てているのであれば、肥料を与えることを忘れないようにしてください。
シモツケの剪定でお困りであれば、プロの業者に依頼することもできます。プロの業者であれば、適切な剪定をおこなってくれるでしょう。生活110番では、全国の剪定業者と提携しています。そのため、シモツケの剪定に適している業者を紹介することができます。お気軽にお問い合わせください。
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