
アカシアと聞くとどの花だろうかと悩んでしまうかもしれませんが、ミモザといえばわかるかたも多いのではないでしょうか。花屋さんで見かける、黄色くてふわふわした小さな花をつけている切り花がアカシアです。
そんなアカシアのなかで、パールアカシアとよばれるものが比較的小さなサイズということもあり、庭木や鉢植えなどで楽しめると最近ひそかに人気を集めているようです。
この記事ではパールアカシアがどんな植物なのか、具体的にどれぐらい大きくなるのか、剪定の時期や方法などをご紹介します。

目次
パールアカシアの特徴
パールアカシアは、少し丸みを帯びた葉に短い毛が起毛しているのが特徴です。別名「クイーンズランドシルバーワトル」ともよばれ、日本では「シンジュバアカシア」という名前もあります。ベルベットのような滑らかな質感の葉が白く見えることから、真珠やシルバーなどのイメージがついたのでしょう。
大きく成長するイメージのあるアカシアですが、パールアカシアはどちらかというと小さい部類に入ります。まっすぐ上に向かって生えるので、何もしなければ3m近くまで成長しますが、剪定することで成人女性の背丈ぐらいコンパクトにできるのも特徴といえるでしょう。
アカシアには栽培方法以外にも、ひとつ重大な注意点があります。それは、アカシアがアレルゲンに認定されているということです。アレルギーがあるかもしれませんので、植える前に医療機関などでアカシアの抗体検査をすることをオススメします。
パールアカシアの育て方
1,300種類以上あるアカシアのなかで、パールアカシアは鉢植えでも地植えでも栽培可能な品種になります。鉢植え、地植えのどちらであっても別段むずかしい作業はなく、気を付ける病害虫もないのが特徴です。どちらかといえば手軽に栽培できる品種ですので、初心者向けといえるでしょう。
栽培環境
水はけのよい土を使って、3月以降の春に植えるのが一般的です。アカシア自体が温帯地域の植物になるので、暖かい場所を好みます。そのため、日当たりのよい場所を選ぶことが重要です。
また、気温が氷点下を下回るような地域ですと枯れてしまうおそれがあります。ある程度の寒さにも耐えられますが、最低気温がマイナス10度を下回るような地域で栽培する場合は、鉢植えにして窓際などの室内で栽培するのが望ましいです。
日頃の手入れ
植え付け当初は株を安定させるためにも、水切れには注意が必要です。しかし、それ以降はそこまで神経質に水を与える必要もありません。
鉢植えであれば、一度水を与えたら再び土が乾くまでは水やりは必要ありません。特に、冬場は休眠期という花の活動が止まっている時期なので、水を与えすぎると根腐れを起こす原因になります。地植えであれば降雨だけで問題ありませんが、夏場は乾燥しますので、必要に応じて水やりをおこなうようにしましょう。
花を咲かせるための剪定のコツ
2月以降の春先にかわいらしい花を咲かせるパールアカシアが、翌年に咲かす花芽をだすのは夏前です。この花芽がでてから剪定してしまうと、誤って切り落としてしまうこともあります。また、台風シーズンには強風で枝が折れてしまうことも考えられますので、なるべく夏になる前の6月頃までに剪定を終わらせてしまいましょう。
剪定に必要なもの
剪定の際には剪定バサミと植木バサミ、手袋があれば問題ないでしょう。高さがある場合は、脚立があると便利です。また、支柱をするかたは、剪定と同じタイミングでおこなうとよいでしょう。
剪定方法
剪定することにより、枝が増えることを切り戻しとよびます。枝が増えると、必然的に花も増やすことができるのです。また、大きくなりすぎないようにするためにも、年に1回は剪定をおこなうことをおすすめします。ただし、花芽まで切り落としてしまわないようにすることや、台風などの強風に備えることを念頭に置いておこなうことが大切です。
理想の高さで剪定してしまって構いませんが、上から下に向かうにしたがって、徐々に枝が長くなるように切りそろえると美しいシルエットに仕上がります。
いろいろなアカシアの種類
先にご紹介したように、アカシアには約1,300以上の種類があります。そのほとんどがオーストラリア原産で、ゴールデンワトルという品種が国花に指定されるほどです。そんな多くの品種があるアカシカのなかでも、代表的なものをいくつか見ていきましょう。気になる品種は、パールアカシアと一緒に並べてみてはいかがでしょうか。
ゴールデンロッド
花の形に特徴のあるアカシアです。アカシアといえば丸くて小さな花ですが、こちらは稲穂のように円柱状に花が咲きます。長さも5cm程度と大きめで、よい香りがします。パールアカシアと同様に上に向かって成長し、何もしなければ幅、高さともに4m以上になりますので、植樹するのであれば広いスペースが必要です。
ギンヨウアカシア
日本の花屋で見かけるミモザことアカシアの大半は、このギンヨウアカシアだといわれているほど、日本国内では一番オーソドックスな品種だと思われます。パールアカシアと同様、葉が銀色に見えますが、それが細かく小さいのが特徴です。
そもそも「ミモザ」というのはオジギソウの学名なのですが、このギンヨウアカシアもオジギソウに似た葉なので、ミモザといえばこれ、といわれても納得してしまいますね。
サンカクバアカシア
こちらのアカシアは花こそほかの品種と大差ないものの、葉の形がほかとはかなり違います。名前に冠していることからわかるように、このアカシアの葉は三角形でとても特徴的です。花のない時期も楽しみたい、一風変わったものを植えたい、というかたにおすすめの品種になります。
ゴールデントップ
一般的なアカシアよりも、小型なアカシアの代表といえばゴールデントップです。幅、高さともにだいたい3mと、パールアカシアと変わりないサイズなので鉢植えにも適したサイズになります。ほかのアカシアと違い冬咲きというところが特徴で、日本で栽培した場合は開花時期は気温が下がる12月上旬か3月上旬だそうです。
まとめ
パールアカシアは剪定やお手入れが簡単で、仮にガーデニング初心者であっても比較的育てやすい植物です。しかし、剪定は非常に大切な行程であり手も抜けません。適切な剪定時期を逃すと花が咲かないだけでなく、枝が折れてしまったり枯れてしまうなどの危険性があります。
パールアカシアが比較的小さい品種とはいえ、それでも成人女性の背丈ほどには成長します。不慣れなので上手に剪定できる自信がないかたや、大きくなりすぎて自分ではできなくなってしまったかたは、業者に依頼してきれいに整えてもらうのもひとつの手段です。
剪定を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。
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