
マルバノキは、ハート形をした葉をもつ樹木です。春には美しい緑色の葉をもち、紅葉など四季変化も楽しめる日本の低木の一種です。自然のまま、あまり手を加えなくても育つことでも知られています。
そこまで大きくならないこともあり、庭木でもシンボルツリーとして人気の樹木です。こちらでは、マルバノキの特徴や育てるときの手入れ方法についてまとめてみました。
目次
育てやすく初心者向き!マルバノキの特徴
自然のままで育つことといわれるマルバノキは、あまり手入れの必要がない樹木といわれています。そのため初心者向きともいわれていて、育てやすい庭木として人気です。マルバノキの育てやすいといわれている特徴を見ていきましょう。
害虫に強い
マルバノキはとても丈夫な性質で知られており、害虫被害などもほとんどありません。そのため殺虫剤を使用することもなく、病害虫がつくこともありません。
大きくなりすぎない
マルバノキの樹高は一般的に成長しても1~3メートルほどの高さになることが多いそうです。鉢植えで育てるのも、地面に植え込みするにもあつかいやすく育てやすいサイズです。
樹形が乱れにくい
マルバノキは自然のままで、大きな手入れの必要もなく育つ性質をもっています。さらに自然な樹形のほうが、手入れをするよりも美しくなるといわれています。そのため、マルバノキがのびのびと育つように十分、余裕のある場所で育てていくのがよいでしょう。
マルバノキの剪定は必要?
マルバノキは基本的に、自然のままの状態で育つため、大きな手入れの必要はないといわれています。それでも余分な部分や気になる箇所を、剪定することはあるでしょう。
基本的に手入れは不要
日当たりと水はけが確保できれば、マルバノキは基本的に自然に育つといわれています。枝も細くそこまで生い茂ることもないため、大がかりな手入れは必要ありません。
じゃまになる枝は透かし剪定
もし不要な枝や古い枝が目立つ状態なら、「透かし剪定」をして枝の本数を減らして樹木の枝々をすっきりさせてみてください。枝の本数を減らすように切っていくことを「間引く」といいますが、このときに若い枝を残してなるべく古いほうの枝を切ることが剪定のポイントになります。
剪定は落葉期が最適
剪定をおこなう場合には、なるべく適した時期もあるので覚えておくとよいでしょう。剪定は樹木の成長が休眠状態にさしかかる、落葉期の2~3月におこなうのがおすすめです。
マルバノキに適した環境と植え付け方法
マルバノキは、四季の変化の影響を直接受ける樹木です。そのためより適した環境においてやることで健康な樹木となり、庭先の景観も良くなるでしょう。つぎにマルバノキを育てる環境や植え付けの仕方などを見ていきます。
紅葉には日当たりが重要
マルバノキを育てるうえで、日光はとくに重要といえるでしょう。日当たり具合は、秋に見せる紅葉に大きな影響をあたえるのです。日当たりのよい場所で育った場合は紅葉により赤味が増します。
1日のうちに、日が差す時間の短い場合などは、紅葉時には黄色、緑色、赤色が入り混じった状態になります。赤く美しい紅葉を見るためには、なるべくマルバノキは日当たりのよい場所で育てることが大切です。
植え付けは2~3月ごろ
マルバノキの植え付けは、2~3月ごろにおこなうのが理想的といわれています。植え付けをおこなう場合は、水はけのよい土が望ましいでしょう。さらに水はけ対策として、植え付けで使用する土には、腐葉土などを混ぜておこなうことがおすすめです。
その理由として、腐葉土には枯れ葉や生物の死がいなどの成分がふくまれているため、自然の土の状態に近づけることができるからです。ほかにも寒い地域の植え付けは、時期が1カ月ほどずれ込む場合も出てきます。
マルバノキ育て方のポイント
マルバノキは自力で安定でして成長できるまで、植え込みから2年は手入れをしてやる必要があります。こちらでは植え込みから、2年間の育てるときの手入れのコツや注意点をお伝えしていきます。
葉焼けに注意!
マルバノキは、夏場はとくに直射日光が当たりすぎていると、葉焼けを引き起こしてしまうおそれがあります。その理由は日当たりがよすぎても、水分が不足して乾燥してくるためです。水分は、不足しないように注意するとよいでしょう。
水のやりすぎに注意!
マルバノキは植え付けて2年ほどは土が乾燥していたら、すぐに水をあげることが育てるうえで大切なポイントです。2年ほどすれば、雨水のみで成長していけるといわれていますが、庭植えでも鉢植えの場合でも土が乾いていれば、水をあたえるように心がけるとよいでしょう。
前述には葉焼け対策に水やりが効果的とお伝えしましたが、あまり水をやりすぎても逆効果になり、根が腐ってしまうことがあります。根が腐る原因は、植え込みに使用している土が、水はけの悪い場合によくおこりやすいそうです。水をあたえすぎることによって、土のなかの十分な酸素がなくなることで発生するので注意してください。
夏場はマルチングを
夏場、とくにあまりにも乾燥が目立つときにはマルチングと呼ばれる対策をおこなうとよいでしょう。マルチングは株元をビニールなどでおおい、植え込み部分にはバーク堆肥などの樹木の皮を原料にした肥料をあたえて植物を守る手法になります。夏場の乾燥からマルバノキを防げるのでぜひ活用してみてください。
まとめ
庭木のシンボルツリーとしても人気な樹木であるマルバノキは、丸い葉で秋には赤く美しい紅葉を見せてくれることでも知られています。マルバノキは、そのまま自然の環境のなかで、大きな手入れをすることなく自力で育っていけるという性質が特徴といえるでしょう。
そのため、基本的に手入れは不要でじゃまな枝を整える剪定のみで大がかりな剪定なども必要ありません。ただし幹がしっかり育つまでの、植え込みから2年は手入れはしっかりとおこないましょう。
しかし、剪定などの手入れをする時間がとれない方もなかにはいらっしゃるかもしれません。自分で手入れをおこなえない場合は、業者におまかせするのもよい方法です。植えてから2年ほど過ぎれば、自力で自然環境のなかで強く育っていき、シンボルツリーとして庭の景観を高めてくれるでしょう。
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