赤と緑のコントラストが美しいポインセチアは、クリスマスフラワーとも呼ばれ、クリスマスシーズンの象徴的植物です。クリスマスシーズンに出回るので寒さに強いと思いきや、一般に出回っているポインセチアは寒さに弱い植物です。そして色づけさせるには40日以上の短日処理を毎日行わなければならないことから、きれいに育てるのは難しい植物とされています。
しかし、ポインセチアが白や赤、ピンクに色づいた姿はとても美しく、観葉植物として人気の高い品種です。この記事では、ポインセチアの特徴や花言葉、短日処理のコツなどをご紹介します。
目次
ポインセチアには白・ピンク・赤がある
ポインセチアは、メキシコ西部の山地を原産とするトウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)の常緑性低木です。和名をショウジョウボク(猩々木)といい、クリスマスシーズンに出回る冬の観葉植物の代表です。
ポインセチアの白や赤、ピンクに色づく葉は苞葉(ほうよう)と呼ばれるものです。
花は苞葉の中心にある小さいつぼ状部分で、花弁がなく苞葉に隠れやすいため、鑑賞には向きません。苞葉は日が短くなると色づき始め、10月~3月ごろまで楽しむことができます。そのクリスマスらしい見た目から冬の植物として浸透していますが、10℃以上の環境を保つ必要があります。
ポインセチアは品種改良が盛んにおこなわれており、今では毎年新しい品種が作られています。
■赤系
ウィンターローズとコルテスバーガンディ、ピンクはプリンセチア、カルーセルピンク、ダヴィンチ
■黄色
レモンスノー、複色ではウィンターローズマーブルやジェスターマーブル、アイスパンチなど
ポインセチアの花言葉とクリスマスの植物として人気な理由
ポインセチア全体の花言葉は、『幸運を祈る』『清純』などとされています。
また、ポインセチアの赤には、『聖夜』『聖なる願い』『祝福する』のほかに、鮮やかな赤い葉っぱを燃える心に見立てて『私の心は燃えている』という花言葉があります。
更にポインセチアの白には『慕われる人』『祝福を祈る』、ピンクには『思いやり』『純潔』といった花言葉があります。
ポインセチアは10月~3月にかけて色づきますが、特にクリスマスシーズンが見ごろとされています。しかし、ポインセチアが「クリスマスフラワー」と呼ばれる理由は、それだけではありません。
17世紀ごろ、メキシコに住み着いたフランシスコ修道会の僧たちが、ポインセチアの赤を「キリストの血」、緑を「永遠の象徴」、白を「純潔」の象徴としたことから、縁起のよい植物としてポインセチアを「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ぶようになりました。また、葉の形がキリスト教の聖地ベツレヘムの星に似ているとされることから、クリスマスを象徴する植物として定着していったといわれています。
ポインセチアの値段は?安く購入するヒント
せっかくポインセチアを購入するなら、安くても品質の良いポインセチアを選びたいものです。以下のポイントを目安にしましょう。
1.花が硬くてしっかりしているもの
黒ずんでいたりベタベタした液が染み出していたりすると枯れてしまう前兆です。
2.葉脈がしっかりしているもの
葉脈がきれいに見えるポインセチアは、きれいな水と土で育ったという証拠です。
3.葉の出方
ポインセチアの葉は上の方が大きく、下の方にいくにつれて小さくなっていきますが、下段の葉は上段の葉と色や形、数が似てきます。このようなポインセチアは、万遍なく日の光に当たり、適度な栄養と水分を与えられていることがわかります。
4.根元がしっかりしているもの
根元がしっかりしていないと、自宅に持ち帰るまでに根元から折れてしまうかもしれません。
ポインセチアは、植木鉢の大きさが4号のもので1,000~2,000円、5号のもので3,000~4,000円程度が相場とされています。ポインセチアは白でもピンクでもクリスマスの植物というイメージが強いため、12月25日をすぎると値段が下がります。その時に購入して来年にむけて育てるのも楽しいです。
育てているのに花が咲かない理由!短日処理の方法とコツ
ポインセチアは、日が短くなるころから花芽をつけ、苞葉の色を変色させる「短日植物」です。
蛍光灯の光でも日中と認識してしまうため、光が当たる時間を意図的に調節しなければ色づきません。ポインセチアを白や赤に色づけさせるには、完全に光をさえぎる「短日処理」を行い、苞葉の色が変化する時期をコントロールする必要があります。
花を咲かせたいなら2か月前から
短日処理は、色をつけたい時期の約2か月前から始めます。だいたい40日はかかるのでクリスマスシーズンに間に合うように早めに始めるのがよいでしょう。色づいた葉を長く楽しみたい方は、9月中旬ごろから短日処理を行うのがオススメとされています。
毎日夕方から翌朝まで、段ボールなどに入れて黒い布や黒いビニール袋をかぶせ、日光や蛍光灯の光を12時間以上完全に遮断します。
短日処理を行っている最中は、少しの光も当ててはなりません。日本の屋外には街灯や家からもれる明かりがあるため真っ暗な環境は少なく、10月以降には霜が降りて枯れてしまう可能性があるため、短日処理は屋内で行うようにしましょう。
ただし、植物であるため全く光に当てなければ光合成ができずに枯れてしまいます。2日くらいならば光に当てなくても問題ありませんが、3日以上となると葉が落ちる可能性があります。日を遮る時間を一定にし、日を当てる時間にはしっかりと光合成をさせるとキレイに色を付けることができるでしょう。
ポインセチアには毒が!剪定で注意すること
ポインセチアは、4月か5月に1回植え替えと剪定をセットで行います。剪定は、全体を半分の高さまですべて切り落とすだけととても簡単な作業です。葉っぱを切り落としてもかまいません。
早めに剪定しておかなければ、気温の高い夏に「芽とび」と呼ばれるわき芽が生長しなくなります。
ポインセチアを含むユーフォルビア属の植物は、葉っぱや幹を傷つけると白い樹液を出すという特徴があります。ポインセチアの白い樹液にはホルボールエステルなどの毒性物質が含まれており、皮膚が弱い方が触れてしまうとかぶれることがあります。剪定や植え替えなど、樹液に触れそうな作業をする際は、手袋をつけてください。
万が一樹液に触れてしまった場合は、流水で洗い流します。
まとめ
ポインセチアを季節ものと割り切って、春には廃棄してしまう方も少なくありませんが、栽培や短日処理に慣れてしまえば毎年楽しむことができる観葉植物です。ポインセチアを白や赤に色づかせるのは難しく、根気がいりますが、その分きれいに色づいたときの感動は大きいものです。手間がかかることを含めて、ポインセチアの栽培を楽しんでみてください。
植木鉢の剪定や植え替えに不安があるという方は、剪定のプロに依頼するのも1つの手です。
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