枯れ木がトラブルの原因に?早めに伐採してトラブルを回避しよう

2022.5.23

枯れ木がトラブルの原因に?早めに伐採してトラブルを回避しよう

家の庭に木を植えているご家庭は、決して少なくはないでしょう。成長した木は非常に目立つため、その家のシンボルとして景観に大きな影響を与えてくれるものです。

しかし、木は寿命が尽きたら枯れ木になってしまいます。枯れ木は自然界において虫の住処となったり、エサにもなります。ですから枯れ木を放置してしまうと害虫被害が発生するのは避けられないのです。では、枯れ木はどのように処理したらよいのでしょうか?

今回は、庭木が枯れ木になる原因や放置することの危険性、そして伐採方法について解説していきます。
長く家のお庭の景観を支えてくれていた木が枯れてしまったときは、寂しいもの。
寿命を迎えた庭木を適切に処分する方法をお教えします。

木によって違う寿命。「枯れ木」になるのはいつ?

どんな生物にも命があるように、私たちの周りにある植物や庭木も生きています。生きている命は必ず失われるときがくるのですが、木の場合は枯れ木になるまでにはどれだけの時間がかかるのでしょか。

木の寿命は種類によってさまざま

木の寿命は、種類によって大きく変わってくるものです。たとえば、カキやモモのような低めの背丈の木は、短いと約10年で寿命がくるとされています。逆に、ケヤキやスギなどの高い背丈の木は長生きしやすく、中でもイチョウは樹齢1,000年以上の個体も多いそうです。

ちなみに、世界でもっとも長生きしている木の1つは、カルフォルニア州のホワイト山地にある「ブリストルコーン・パイン」という種類の木だとされています。「メトシェラ」と呼ばれているその木は、なんと樹齢が約4,800年はあるのです。

このように、種類によっては人間よりはるかに長生きする木ですが、この世界の木のすべてが天寿をまっとうできるわけではありません。木も生命である以上、病気や災害、環境の悪化によって寿命が縮まり、枯死してしまう危険性は十分に考えられるのです。

落葉した木との違いとは?

冬の時期が来ると、落葉樹は葉を枯らせて冬に備えます。このとき、木そのものが寿命を迎えた枯れ木と、落葉して葉がなくなっただけの木は、一目見ただけでは区別がつきにくいものです。ですので、落葉しただけで寿命がきたのだと勘違いしないようにしましょう。

枯れ木かどうか見分けがつかない場合には、「樹皮」という木の表面部を軽く削ってみましょう。削った箇所がまだ緑色だったら、それは木がまだ生きている証拠です。ですが、もし削った箇所が茶色だった場合は、残念ながら枯れてしまっている

木によって違う寿命。「枯れ木」になるのはいつ?

枯れ木を放っておくとこんな問題が……

枯死した枯れ木はそのまま朽ちていくのですが、放置しておくといくつかの被害が発生するリスクが伴います。枯れ木にまつわるトラブルの例を挙げて紹介しましょう。

枯れ木が倒れてしまう

枯れ木になると、木に含まれていた水分が時間経過でどんどん抜けていきます。水分が抜けて乾燥した木は衝撃に弱くなり、大変もろくなっていることでしょう。そのため、雨によって根っこの部分が腐ったり、強い風が吹いたりすると、簡単に倒れてしまうのです。

倒れた木が大きいと、木の下敷きになって怪我をする危険性が高まります。ほかにも、道路を塞いでしまう、近隣の家を壊してしまうなどのトラブルの原因なりかねないので、枯れ木は早い段階で切っておいたほうがいいでしょう。

害虫の住処になってしまう

木材を食い荒らすことで有名なシロアリが、放置された枯れ木に住み着く可能性があります。そのシロアリが家屋に侵入して、家の木材に被害を与えるおそれさえあるでしょう。もしシロアリによって家が被害を受けた場合、高額の補修費用が必要になるのは避けられません。

また、シロアリ以外にも、オオスズメバチが枯れ木の空洞に巣を作ってしまうおそれもあります。オオスズメバチはスズメバチの中でもひときわ強力な毒をもつうえに凶暴なので、枯れ木の周辺が危険地帯になりかねません。もしオオスズメバチが住み着いた場合は、業者に駆除を依頼するしかないでしょう。

また、今回紹介したシロアリやオオスズメバチ以外にも、さまざまな害虫が枯れ木に呼び寄せられるリスクが考えられます。こうした害虫たちの侵入を防ぐためにも、枯れ木の処理は早めにおこなっておくのをおすすめします。

枯れ木を伐採したい!まずは必要な道具を揃えよう

枯れ木を放置することで、ケガや害虫の発生といったリスクが発生します。ですので、安全のためにも枯れ木を伐採しておく必要があるでしょう。

伐採に必要なものはどれ?

まずは、伐採に必要となる道具を揃えておくようにしましょう。以下に紹介するものの中から1つでも欠けると、安全性に問題が生じて事故が起きるおそれがあるため、必ずすべて揃えてから伐採に臨むようにしてください。

チェーンソー

木の伐採に必要なものといえば、やはりチェーンソーです。現在はチェーンソーのレンタルをおこなっている業者も少なくありませんので、もし持ち合わせが少なかったりチェーンソーを置く場所がなかったりする場合は、レンタルを活用するのもいいでしょう。

また、チェーンソーはハンドルや動力によって違いが出てくるものです。「チェーンソーの選び方3選!初心者でも扱いやすいチェーンソーとは?」にて詳しく解説しているので、興味のある方は参考にしていただけると幸いです。

ノコギリ

細い枝を切る際には、ノコギリのような重くない刃物を使うのが適しています。また、幹が細かったりする場合は、チェーンソーではなくノコギリでも事足りる場合もあるでしょう。ただし、ノコギリも立派な刃物なので、注意して取り扱うようにしてください。

防護メガネ

チェーンソーで枯れ木の伐採作業をしていると、大量の木屑が舞い上がるものです。その木屑が目に直撃すると、最悪の場合失明するおそれさえあります。防護メガネは、そうした危険から身を守るために必ず装着する必要がある道具なのです。

防護服

チェーンソーの刃から身を守るための装備はもちろん必要となってきます。高速回転する刃が肌に少しでも触れれば、それだけで大けがを負ってしまうでしょう。ですので、作業の際には絶対にチェーンソー作業用の防護服やヘルメットを着用しておくようにしてください。

ロープ

枯れ木を望み通りの方向に倒すために必要となります。枯れ木の重さに負けないためにも、直径10m以上の丈夫なロープを用意しておきましょう。また、スリングベルトや滑車、ウインチ類や楔を用意しておくと、枯れ木が倒れる方向をより安定してコントロールできるでしょう。

お清め用のお酒や塩

庭木を伐採する際、お清めが必要だという話を聞いたことはありませんか?昔から木には精霊が宿っているといわれており、勝手に伐採すると不幸が起こるとされているそうです。ですので、伐採の際にはお神酒と盛り塩でお清めをして、庭木への感謝の意を示すようにしましょう。

枯れ木は簡単に切れるものか

枯れ木の伐採方法を解説。慎重におこないましょう

必要な道具を揃えたら、いよいよ枯れ木の伐採に取り組んでいきます。この項目では、枯れ木の伐採の手順について説明していきましょう。適切な方法でやらないと大ケガを負う危険性もあるので、必ず慎重におこなうようにしてください。

伐採をする際の注意点

伐採をおこなう際、以下のような点に注意しておくようにしてください。

木の大きさを確認しよう

あまりに幹が太かったり背が高かったりする庭木だと、初心者が伐採するのは非常に難しくなります。作業に失敗してけがを負わないためにも、高さ3m以上、または幹の太さが20cm以上の枯れ木は、無理せず業者に伐採を依頼するようにしてください。

キックバックには要警戒

チェーンソーを取り扱ううえでとくに注意すべきなのが「キックバック」です。キックバックとは、チェーンソーが反動によって突然手前に跳ね返ってくる現象で、大けがはおろか死亡事故に発展する可能性も高い非常に危険なものです。

キックバックは、主に不安定なもち方でチェーンソーをもったり、チェーンソーの刃が硬い材質に接触したりした際に起きやすいです。思わぬ大事故を引き起こさないためにも、必ず取扱説明書の注意事項を読んで、適切な使い方をするようにしてください。

伐採の手順

それでは、実際に伐採に取り掛かってみましょう。以下のような手順を踏んで、可能な限り安全に枯れ木を切り倒すようにしてください。

スペースを確認する

伐採作業をおこなう前に、必ず周囲に人や物がないことを確認してください。最低でも、枯れ木の高さの2倍の距離内に、人や物が存在しないようにしましょう。木が切り倒された先に人や物があったりすると、その人にケガを負わせたり物を傷つけてしまいます。

また、枯れ木を切り倒したあとに、処分しやすくなるよう細かく切り分ける作業が必要になります。作業するスペースが確保できるか確認して切り倒す方向を決めておきましょう。また、切り倒す枯れ木の周囲と倒れる方向にある草や石などを撤去しておきましょう。

伐採する枯れ木を確認する

周囲の確認を終えたら、伐採する枯れ木そのものの確認をします。そのまま切り倒すと問題がある場合は、その問題を解決してから伐採に移らなければなりません。問題が解決してから、倒れてほしい方向にロープを張るようにしましょう。

たとえば、枝が折れて飛び散る可能性があるなら事前に枝を切り落とす必要がありますし、木自体が害虫によって枯れた場合には、殺虫剤を撒いて害虫駆除をしておく必要になります。枯れ木の状態に合わせた準備をおこなってください。

枯れ木を伐採する

周囲に気を遣いながら、いよいよ枯れ木を切り倒します。ここで重要なのが、木が倒れる方向をコントロールしなければならないという点です。もし何も考えずに切ってしまうと、伐採された木がこちらに向かって倒れてくる、なんて事態になりかねません。

最初に、木が倒れてほしい方向に「受け口」という切り込みを入れます。幹の直径の約3分の1までを目安に、30~45°の「く」の字の切り込みを入れるようにしてください。また、受け口の下部は地面と水平になるようにしましょう。

続いて、受け口の反対側に「追い口」という地面に水平な一本の切り込みを入れていきます。こちらは、切り込みがない部分が幹の直径の10分の1は残るように切っていきましょう。ちなみに、残ったこの10分の1の部分は「つる」と呼びます。

最後に、追い口から受け口がある方向に枯れ木を押せば、枯れ木が折れて倒れてくれるはずです。

枯れ木の伐採方法を解説。慎重におこないましょう

伐採した木を処分する

最後に、切り倒した枯れ木を処分しておきましょう。木を細かく切り分けてゴミ袋にまとめておき、ゴミ集積所に出しておくようにしてください。また、自治体が運営している処理施設がごみの持ち込みを受け入れている場合、枯れ木を運搬して引き取ってもらうという手もあります。

ただし、自治体によっては枯れ木をごみに出せない場合もあるので注意してください。そうなると業者に依頼して回収してもらうしかないので、事前に自治体のホームページや役所の問い合わせ窓口で確認しておくようにしましょう。

枯れ木の伐採を依頼するときの業者の選び方

これまで枯れ木の伐採について解説しましたが、うまくできるか不安だと思った方も多いでしょう。伐採は刃物を使う大がかりな作業となるので、どんなアクシデントが起こるかわかりません。もし少しでも不安が残る場合は、業者に伐採を代行してもらいましょう。

とはいえ、業者に伐採の依頼するときには、どこに頼めばいいのか悩むものです。そんなときは、以下の内容を参考にして選んでみてください。なお、伐採の相場費用についてですが、幹が10cm前後であれば約5,000円以上は必要になるとされています。

・倒す枯れ木について状態や伐採の仕方の情報をきちんと教えてくれる。
・使用する機材を豊富にもっている。
・かかる日数や工程が事前に報告がある。
・費用について明確な説明がある。

まとめ

木は種類によっては100年以上長生きする場合もありますが、種類や環境によっては数年で枯れてしまう場合もあります。枯れ木になってしまった木は害虫の温床になったりするおそれがあるだけでなく、根元から折れてケガの原因になるおそれがあります。

そのため、枯れ木は伐採しておくのをおすすめします。しかし、今回でも解説したように、伐採作業は非常に難しいものです。何も考えずに切ると意図しない方向に木が倒れるかもしれませんし、酷いときにはチェーンソーで大けがを負うおそれさえあります。

自分の腕に絶対の自信がない場合には、無理せず業者に枯れ木の伐採を依頼するようにしましょう。プロの手にかかれば、安全かつ確実に枯れ木を処分してくれるはずです。

伐採を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「伐採」をご覧ください。

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