切り株を除去するなら除草剤で枯らす!もう放置しない切り株処理の手順とは

2022.10.19

切り株を除去するなら除草剤で枯らす!もう放置しない切り株処理の手順とは

庭に切り株が放置されている、なんてことはありませんか?

切り株は、樹木を伐採したあとも残ってしまいます。この切り株を放置すると邪魔になるばかりか、せっかく伐採した樹木がまた生えてきてしまったり、シロアリ被害などのリスクを高めてしまったりすることも。さまざまな二次被害を受けないためにも、切り株の処理はできるだけ早急に進めていきましょう。

しかし、切り株を除去する作業はおこなうべきことが多く、難易度も少々高いといえます。手順や注意点を知っておかなければ、なかなかうまくいかないことも多いでしょう。そこでこの記事では、切り株の除去に必要な知識をひとつひとつ、詳しく解説していきます。

切り株除去に必要な道具・時間

切り株の除去作業は伐採に比べて簡単に見えるかもしれませんが、実際はそれほど甘いものではありません。なぜなら、地上で目に見えている切り株は全体のごく一部だからです。

木は地中の深くまで、広く根を伸ばします。そのため、切り株を除去するには穴を掘り、根を切り、切り株を抜きとらなければなりません。切り株ひとつ撤去するには、かなりの労力が必要といえます。かといって、切り株を放置してしまうと非常に邪魔ですし、シロアリやハチなどの害虫被害の足がかりとなってしまうでしょう。

早急に作業をしたいところですが、この作業にはさまざまな工具が必要となってきます。しっかりそろえて、態勢を整えましょう。

切り株除去に必要な道具

切り株の除去作業には、主に以下のような道具と時間が必要になります。

根の除去で準備する道具

スコップ、シャベル

切り株の除去中は、基本切り株のまわりの土を掘ることとなります。とくに特殊なものである必要はありません。ホームセンターなどで扱いやすそうなスコップまたはシャベルを購入しておきましょう。

のこぎりやカッターなど

穴を掘っていくと、徐々に根が出てくるようになります。そんな根は、のこぎりやカッター、剪定ばさみなどで切断していきましょう。

カッターや剪定ばさみの種類は基本、根が切断できればどのようなものでも大丈夫ですが、木によってははさみ程度の大きさだと切れない根も存在します。根が太そうな切り株の場合は、利便性の高い手持ちの電動のこぎりなどを用意しておくと安心ですね。

ドリル

後述する除草材を流し込む用の穴をあけるための工具です。切り株に除草剤を入れられる程度の穴があればよいので、サイズ的には手もちの電動ドリルなどで十分です。

軍手

切り株を撤去する際は穴掘りや根の伐採など、力仕事や少々危険な作業もしなければなりません。安全性確保のためにも、軍手は極力つけておくようにしてください。

長靴、汚れてもいい服

切り株の除去、とくに大きな木にもなれば、穴掘りなども大がかりな作業となってきます。穴を掘るような作業をしているとどうしても土や泥で汚れてしまうため、作業の際は汚れてもいい服や長靴などを着用しておきましょう。

除草剤

除草剤であらかじめ木を枯らしておくと根の勢いを抑え、除去しやすくなります。

切り株除去にかかる時間

切り株の除去にかかる時間は、切り株の大きさや根のはり具合によって大きく変わってきます。数時間~半日で終わることもあれば、丸1日作業しても終わらないこともあるでしょう。また、個人の除去作業スキルによっても効率に大きく差が出ます。

とくに根がどれだけ地中に広がっているかなどは、経験や知識がなければなかなか判別できません。切り株の除去作業の時間を見積もるときは、余裕を見て多めにとっておいた方がよいでしょう。

切り株除去に必要な道具や時間

切り株を除去する手順

切り株を撤去する際、正しい手順でおこなわなければ効率が悪くなってしまいます。効率的に、うまく除去するためにも手順はしっかり覚えておいてください。

切り株の根の広さをつかむ

根の大きさをつかむ

まずは、切り株がどの程度の大きさなのかを簡単に把握しておかなければなりません。切り株の周りの土を除去していき、切り株の太さや見えてくる根から大体の根の広がり方を推測しましょう。

また、高圧洗浄機などがあれば、簡単にある程度の土は吹き飛ばせます。手間も減るため、お手持ちの方はぜひ一度試してみてください。

切り株に穴を空ける

根に穴を開ける

切り株に、除草剤を注入するための穴を開けていきます。木は固く、穴がなかなか開きづらいため、きりや細いドリルなどで下穴を開けてから本番の穴を開けるようにしましょう。

この穴は、複数開けておくとより効果的です。また、この際穴は木の側面に開けた方が、薬の効きがよくなります。

除草剤を注入する

除草剤を注入する

あけた穴から、除草剤を入れていきましょう。ここで使用される除草剤は主に水で薄めて使うものが多いため、忘れずに薄めるようにしてください。

除草剤を注入し終えたら、その穴をふさいでおきます。ガムテープや木の枝などさまざまなふさぐ方法がありますが、どれも取れてしまわないようしっかり対策をすることが大切です。ふさぎ終えたら、ビニールシートなどでふさいだ部分を守っておきましょう。

除草剤などの薬剤を注入すれば、木の根までしっかり枯らすことができます。また、薬剤の注入された切り株の根は元気がなくなり、根の数自体も減ることがあるため撤去作業の際も手間が減るでしょう。

しかし、効果が出るまでには数か月ほどかかることもあるため、時間のない方には少々向かない方法かもしれません。

切り株の周りの土を除去し、細い根を切断していく

根を掘り起こし始める

根の広さの推測ができたら、根をよけながら穴を掘り進め、土を除去していきましょう。ある程度土を取り除いたら、のこぎりなどの工具で根の切断をしていきます。

この『根の切断』も、やみくもにやればいいわけではありません。切り株から近く、太い部分をいきなり切断してしまうと、切り株に安定感がなくなり作業がやりにくくなってしまいます。切りはじめは、切り株から少々離れた細い根から取りかかるようにしましょう。

切り株側面の太い根を切断する

太い根を切断

細い根の除去が完了すれば、切り株は数m程度の島のようになっているかと思われます。残った切り株近くの太い根を切断して、切り株を孤立させていきましょう。

切り株を抜く

切り株を持ち上げる

側面から生えている太い根をすべて切断できたら、あとは切り株を支える下部の根のみです。そこまで切断して根を切り終えたら、切り株を抜いて除去します。この際、切り株は非常に重いことが多いため、持ち運ぶ際は十分に注意をしてください。

以上が、切り株除去までの流れです。切り株の処理をする際は、お住まいの自治体のルールに従って廃棄するようにしましょう。

これらの作業は早ければ数時間で完了する作業ですが、どうしても力や慣れは必要な作業となってきます。このような作業に自信のない方は、慣れている人に頼むかプロの業者に依頼してみてもよいですね。

切り株を除去する際の手順

おすすめ除草剤をご紹介

ここでは、切り株の除去作業に役立つ除草剤のご紹介をしていきます。これから除草剤を購入しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。


ハート 除草剤 原液タイプ グリホエースPRO 500ml

リーズナブルかつ、確かな効果を発揮する人気の除草剤です。遅効性ですがその効果は高く、根までしっかり効いてくれます。効果が物足りなければ50倍、25倍と水に薄める倍率を変えていけるので、自分のお好みで利用していきましょう。


日産化学 除草剤 ラウンドアップマックスロード 500ml

高い除草効果が売りの人気除草剤です。吸収力が高く、素早く根まで移行しその効果を発揮してくれます。また、その成分は仮に土に落ちてしまっても微生物に食べられてしまうため、安全性にも問題ありません。


大成農材 除草剤 原液タイプ サンフーロン 500ml

非常に安価ですが、品質もしっかり保証された一品です。土に残留しない安全性はもちろん、根まできっちり枯らしてくれるその効果もコストパフォーマンス抜群。500mlから20ℓ まで多くの種類を取り扱っているので、用途や大きさ、切り株の数などによって選んでみてください。

切り株の除去作業が大変な方は業者に依頼する方法も

切り株の除去作業は、自分で作業をすれば人件費などがかからないため、経済的にはお得です。上記の方法は個人でも十分できる作業なので、切り株に困っている方はぜひ一度チャレンジしてみてください。

しかし、土や根を除去して切り株を撤去する方法は、想像以上の体力や力を要します。そのような作業が長ければ1日以上続くため、体力に自信のない方にとっては少々厳しいものとなるかもしれません。

また、除草剤を用いた対策も同様に、木に穴を開ける作業など慣れが必要な手順も存在します。とくに除草剤は薬品のため、使用時にやや不安がある方も多いのではないでしょうか。

安全に、素早く、楽に切り株を除去したいのであれば、プロの業者に依頼する方法をおすすめします。とくに、対象の切り株がかなりの大きさがあるということであればなおさらです。個人の力では大変な作業となる場合でも、業者に依頼すれば効率的に解決してくれるでしょう。

切り株の除去は、伐採業者がおこなっていることが多いです。撤去作業に体力的、時間的な不安のある方は、ぜひ一度プロの業者にご相談ください。

業者への依頼費用の相場

切り株を除去する作業(抜根)は、業者に依頼した場合当然ながら費用がかかります。この費用も作業内容によってさまざまですので、これを機に目安を知っておきましょう。

通常の抜根作業:約5,000円~

一般的な抜根作業は、約5,000円程度で引き受けてもらえることが多いでしょう。しかしこれはあくまで目安で、この費用は業者や切り株の状況次第で大きく変わります。

業者によって設定金額が異なっているケースは多いため、さまざまな業者の比較をすることが大切です。

また、切り株が非常に大きい場合や、根がかなり底まで伸びている場合、根が配管などに絡んでいる場合など、費用がかさんでしまうケースはいくつもあります。まずは業者に相談をして、見積もりを出してもらいましょう。

切り株の除去を業者に頼んだ場合の値段

まとめ

切り株の除去方法には、大きく分けてふたつの種類がありました。自分で掘り起こして除去する方法は、労力こそかかりますが費用抑えめで確実な方法です。けがなどに注意しつつ、しっかり根を切断していきましょう。

除草剤を注入する方法は時間こそかかりますが、しっかり根まで枯らしてくれます。根を弱らせればその後の抜根作業も楽になるため、体力に自信のない方にはおすすめの方法です。

また、体力や時間に余裕のない方でも、プロの業者に依頼するという選択肢があります。業者への依頼には、個人ではできないような丁寧かつ正確な作業が期待できるというメリットがあります。費用は業者や状況によって変動するため、1社に即決する前にまず、複数の業者に相談をして見積もりを取ってもらいましょう。

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