いらない木は伐根で撤去!手間なく跡形もなく木を処分する方法と費用

2023.8.10

いらない木は伐根で撤去!手間なく跡形もなく木を処分する方法と費用

ご自宅にある木やご自宅周辺の木が不要になったので、伐採して完全に取り除きたいという場合もありますよね。その木を完全に取り除いて、新しい植物を植えたいという方もいらっしゃるかもしれません。

一般的な木の伐採というと、根元の切り株が残っているイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、完全に取り除きたい場合、これを残してしまってはいけません。そんなときにおこなうのが、「伐根」といわれる作業です。

伐根は、その名の通り木の根っこごとすべて抜き取ってしまうことを指します。そんな伐根をおこないたいという方へ、実際にどのような方法でおこなうのか、さらには伐根をおこなえる条件などを見ていきましょう。

伐根をするにはとにかく掘る!

伐根の具体的な方法とは、とにかく掘るというものです。樹木の根っこを抜き取るのは、そう簡単ではありません。まずは、地上から10センチほどを残して木を切り取る「伐採」と呼ばれる作業をおこないます。

木を伐採してから、伐根の作業に入っていきます。伐根は、通常は重機を使って切り株のまわりを掘っていき、深く張った根を取り除くのです。

しかし、ご自宅が住宅街の中に位置していたり、ご自宅まわりの道路が狭い場合は、重機を使った作業が難しいですよね。その場合は、ひたすら人の手でまわりを掘っていくしかありません。

木は、大きければ大きいほど、根も深くまで張りめぐらされています。そのため、手作業だと非常に難しく、時間がかかるのが現実です。ご自身でやるのも難しいため、業者に依頼するのがもっともよいといえます。

伐根とは切り株を根っこごと引き抜くこと。抜くか置くかの判断も大事

伐根をしないときもある

ご自身が伐根したいと思っても、場合によってはできないこともあります。その主な理由は、その木を抜くことで土壌がゆるんでしまうというものです。

特に大きく育っていた木の根を取り除く場合、その木は地中深く、かつ広く根を張っていると考えられます。その根を伐根してしまうことで、張り巡らされていた根が全部なくなり、その部分だけ土壌がゆるくなってしまうのです。

最悪の場合、伐根したことで土壌がゆるみ、不同沈下という現象が起こるおそれもあります。不同沈下は地盤沈下と同じく、地面が不均等に沈下してしまう現象です。もし不同沈下が起こる場所に建物が建っていた場合、建物の傾きにもつながり、さらにはその建物の安全にも関わります。

特に、ご自宅に近い木を伐根する場合は、注意が必要です。土壌がゆるむ場合は、業者から伐根作業を断られることもあります。

また、もうひとつ伐根を断られることの多い条件が、伐根をおこなう場所が斜面であることです。この場合も、伐根をおこなうことで土壌がゆるみ、土が雪崩を起こしてしまうおそれがあるからだといいます。

場合によっては、根が生長しすぎて、地下のガス管や下水管、水道管に絡まってしまっている可能性もあります。この場合も伐根は難しいため、ご自宅の地下にそのような設備があるとわかる場合は、業者に相談する際に伝えましょう。

伐根をおこなえるかどうかの判断は、最終的には業者に任せてください。知識と経験から、伐根をしても安全が保てるか、問題はないかを確認してもらえるでしょう。

伐根をせずに放っておくとどうなる?

伐根ができない場合を除いて、不要な木の切り株をそのままにしておくのは、よいことではありません。その理由をいくつか説明しましょう。

虫が湧く

木を好む虫は非常に多くいます。その代表例がシロアリです。ご自宅近くの木がどんどん腐敗していき、さらにたくさんの虫が発生するのは嫌ですよね。

森の中では切り株が腐っても自然に戻りますが、それがご自宅のお庭だといい気持ちにはなりません。虫が多く発生し、近所に迷惑をかけてしまうことにもつながるかもしれませんし、家の中にも虫がくるなど、生活に支障をきたす原因にもなるのです。

特にシロアリは広範囲に影響を及ぼすため、残しておいた不要な切り株が原因で、ご自宅もシロアリの被害を受けるリスクも高まります。ご自宅が被害を受けないようにするためにも、不要な切り株は伐根してしまうのがよいのです。

水道管などに影響を及ぼす

普段私たちが生活している中でも、特に住宅の地下には、水道管や下水管、ガス管など、多くのインフラ設備が埋められています。

木を伐採しても、根はどんどんと生長し、さらに深くまで伸びていきます。先ほどもふれたように、最悪の場合、根がインフラ設備に絡んでしまうこともあります。そうなると伐根がおこなえなかったり、おこなえたとしてもまわりに迷惑をかけたり、さらに費用がかかったりもします。

木が不要だと思ったタイミングで、業者に依頼し、伐根までおこなってしまうのがもっともよいといえます。早いうちにおこなわないと、より伐根の費用がかかったり、おこなえなかったりしてしまうのです。

必要以上に育ってしまう

伐根したいと思っている木をそのままにしておくと、当然どんどんと育ってしまいますよね。適切な剪定もおこなわず、伐根もしないまま放っておくと、必要以上に木が育ってしまうのです。

必要以上に育つことで、見栄えが悪くなったり、育つ方向が悪いと周りの住民にも迷惑がかかったり、また視界が悪くなることで防犯上もよいとはいえません。

このように、不要な木を伐根もおこなわずに放っておくと、後に大変なことにもなりかねません。木が育っている間は剪定をおこなったり、できるだけ早く業者に相談するなどして、その木をどう対処するか早く決めてしまいましょう。

こんなときは伐根が必要!

伐根が面倒なら業者に頼もう

伐根は、ご自身で完璧におこなうのは難しいといえます。もしご自身でおこなうのならば、根気強く掘り続けなければなりません。その前に、木の伐採をする必要があるため、危険を伴う場合には安全策をとって業者に依頼しましょう。

伐根を業者に依頼した場合、かかる費用は伐根する木の大きさにもよります。まずは、伐採にかかる費用です。伐採にかかる費用は、低木だと5,000円程度、3メートルほどまでの中木だと13,000円程度、さらには高木となると25,000円ほどが相場だといいます。

そうして伐採したあとに伐根する場合、その木の幹の太さによって費用が異なります。幹が細い場合は、3,000円からおこなってくれる業者もあります。もし伐根したい樹の幹が、直径おおよそ30センチ以上ある場合は、15,000円程度はかかると思っておくとよいでしょう。

また、作業にクレーンなどの重機を使用する場合、木が大きければ大きいほどクレーンの大きさも変わります。クレーンの1日の相場は、安くても80,000円ほどかかってしまいます。かといって、人の手で地道に掘っていく伐根の方法は、より費用がかかってしまいます。

伐根を依頼する業者を選ぶ際には、まずご自身がお住まいの場所に対応した業者を探し、いくつかの業者に絞ったら相見積りをとってみましょう。相見積りをとったら、費用を比較するだけでなく、内訳をよく見ることが大切です。

内訳に納得いかない点はないか、安心できる内容かを確認して、もし不安や疑問がある場合は、その場で解決するようにしましょう。

見た目より深い!自力での伐根は困難です

まとめ

伐根とは、木を根っこから抜き取ることです。この作業は重機を使ったり、重機が使えない場合は人の手によって根気強く掘っていきます。伐根をおこなうには、まずはその木を伐採する必要があります。そのため、ご自身でおこなうのが危険と思ったら、業者に頼りましょう。

ご自身が伐根したいと思っても、場合によっては伐根できない可能性があります。伐根をおこないたいと思ったら、すぐに業者に連絡して相見積りをとりましょう。信頼できる業者が見つかるとよいですね。

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