竹林の伐採には補助金が出ることも!竹の伐採費用はどれくらい?

2021.4.30

竹林の伐採には補助金が出ることも!竹の伐採費用はどれくらい?

竹の若い芽に当たるタケノコは食卓でも親しみのある食材のひとつですが、近年は竹林が放置されていることも多く環境問題にもなっています。しかし一定の条件さえ満たしていれば、国や県などが竹林の伐採に補助金を出してくれることをご存知でしょうか。

補助金を受ければ本来高額にかかる費用を抑えて、竹林を整備することができるのです。もしかしたら私有地の竹林は、補助金を受けることができる対象になっているかもしれません。

こちらのコラムでは、竹林の伐採費用の目安や自治体の補助金制度などについてご紹介します。この機会に竹林の伐採を検討してみてはどうでしょうか。

竹林の伐採費用の目安は?

竹の伐採費用は、竹の生えている敷地が広かったり密集度が高かったりすれば高額になってきます。またチェーンソーなどで竹を1本1本切断していく作業のため、竹の品種の違いによる高さや太さなど、作業の難易度で金額が変動します。さらに工程によって使用する重機の有無などで料金が追加されるのが一般的です。

竹林の伐採費用の目安は?

伐採のみの費用相場は100平方メートルあたり50,000円前後となります。しかし伐採はあくまで竹を切り倒すだけになり、残った根も処理しないかぎり数年たてば再生してしまいます。このため根を抜く伐根や掘り返したあとの整地作業、そして切り終えた竹の処分も必要になってくるのです。

伐根

伐根の作業は一般的に重機を使用して根を引き抜いていきます。また舗装されていない道路や急な傾斜で重機が入れないような場所では、すべて作業が人の手だけでおこなうことになります。この場合の費用は高額になり、時間もかかることを覚えておきましょう。伐根作業のみの費用相場は100平方メートルあたり20,000円前後です。

整地

また竹は萌芽力が強いため、少し根が残っているだけで再生してしまいます。このため根を撤去したあと、さらに違う重機を使って残っている根と土を振り分けていくことや表層と下層の土を入れ替える作業をすることもあります。この整地作業は100平方メートルあたり50,000円前後です。さらに土地の勾配によっても価格が変動します。

処分

最後は伐採した竹の処分で、費用相場は100平方メートルで40,000円前後です。野積みといって伐採した竹を放置して腐食させる方法や産業廃棄物として処分場へ持ち込み焼却するなどして処分されます。近年では粉砕機などを使って伐採現場で竹を粉砕し、運搬しやすくしたうえ資源利用することもあります。

これらの作業料金は工程別に設定されているものもあれば、敷地面積を基準に決められている業者もあります。また重機使用の有無や運搬費用などは現地調査をして別途見積りという形式が多いようです。

業者によって料金体系はさまざまなので、まずは現地調査で見積りを出してもらい比較してみることをおすすめします。

日本のポピュラーな竹

竹は日本書記などの文献にも、その存在が残されるほど日本で古くから愛用されています。軽くて加工もしやすいことから、現在においても建築材や工芸品などに利用されているのを目にすることが多いのではないでしょうか。国内では孟宗竹をはじめ、淡竹や真竹の3つが代表される品種です。

日本のポピュラーな竹

孟宗竹(モウソウチク)

食用のタケノコとして、一般的に市場で多く出回っている品種です。大きく成長するものでは高さは20メートル、直径も20センチちかくになります。そのうえ繁殖力も高いため、伐採などの手入れに手間がかかる品種として挙げられるひとつです。

淡竹(ハチク)

耐久性はあまりないものの、弾力があり細かく加工しやすい品種のため、茶道に使う茶せんなどに利用されています。また同じ読み方の破竹とは別品種で、タケノコの味わいや竹の色が淡いことに由来するという説があるそうです。

真竹(マダケ)

苦竹という別名もあり、食用とするタケノコには苦みがあります。そして竹材として古くから愛用され、耐久性や弾力性もあり、加工もしやすく建築材や竹細工など使用用途もさまざまです。また、褐色の斑点のある皮は竹特有の毛が生えていないため、食品の包装に利用されています。

そして、これらの竹は資源利用として活用されることも多くあります。これまでは竹箸や竹炭に加工されることがほとんどでした。しかし近年、粉砕した竹を園芸などに使うマルチング材や堆肥として再利用することも増えています。こうした竹材の商品開発や再利用をすることも、国や県から竹を伐採する費用の補助対象になる場合があるのです。

竹林の伐採には補助金が出る?

生活に馴染みのあった竹材も、プラスチックなどの合成樹脂などがそれに代わり、さらにタケノコの需要も減少傾向になりつつあります。さらに竹は萌芽力の強さから再生も早く、定期的に手入れをしないとすぐに伸びてしまうため、伐採する手間や費用も非常にかかります。これにより各地域で放置される竹林は、増え続けているのが現状です。

竹林の伐採には補助金が出る?

そのため国や県をはじめ市町村などの自治体では、竹林対策の取り組みとして、竹林を伐採する費用の補助金制度を導入している場合もあるのです。しかしその補助を受けるには、伐採対象となる竹の高さや敷地面積など、各自治体の条件を満たすことが必要となってきます。

また自治体から受けられる補助金は竹林を伐採する費用だけではなく、補助の対象となる事業にかかわる障害保険の経費などさまざまです。自治体によっては搬出や加工に必要となる機械などの整備費用なども補助を受ける対象になる場合もあります。

自治体からの補助を受ければ本来かかる金額を大幅に抑えることができます。場合によっては、国や県の補助金に上乗せされることや作業費用の8~9割を負担してもらえることもあります。竹林伐採で補助される金額や内容は自治体によって異なるので、地域の自治体に確認してみることをおすすめします。

竹林の伐採は早めに!

自治体がここまで補助金を出してくれるのには深刻な理由があるのです。それは竹害と呼ばれ放置された竹林はさまざまな被害を引き起こします。さらに竹害は私有地だけでなく近隣の土地へも拡大していくおそれもあるのです。

竹林の伐採は早めに!

たとえば竹の成長は非常に早く、1日に1メートル伸びる品種もあります。しかし、それを放置すればどんどん伸び続け、電線などにかかり停電や火災の原因になる危険性も出てくるのです。

また地上に出ている竹林は敷地内であっても、目に見えない地下茎が1年で8メートル前後のペースで周辺へと広がっていきます。さらに根も1メートル近くまで深く伸びるため、少し根を切ったくらいでは、すぐに再生してしまうでしょう。さらに根の張りが周囲に広がると、ほかの植物の成長を妨げ枯らしていくことさえあります。

とくに隣接する土地に畑などがある場合には、作物に影響が出るおそれもあり、そこが私有地でなければトラブルの原因になるかもしれません。これらのような竹害をなくすには竹を根こそぎにする必要があり、竹林の伐採に費用がかかるとはいえ早めに対処しなければなりません。

その対処法として、近隣に被害が拡大しないよう竹の地下茎の侵入を防ぐ防止シートもありますが、敷地内の竹林は成長していくいっぽうなので根本的な解決にはつながりません。

また除草剤での駆除方法になると、その薬剤効果を発揮させるためには切り株1本1本に薬剤を注入しなくてはいけません。このため竹林が広い敷地では、大変な労力と時間がかかることになるでしょう。

このほか土壌に散布する薬剤もありますが、環境に悪影響のおそれもあるとされています。よって竹林の伐採は、手に負えなくなって被害が出てしまう前に業者や自治体に相談してみることがよいでしょう。

まとめ

竹の成長はとても早く、放置しておくとさまざまな被害を引き起こします。また私有地だけでなく、近隣の生態系にも影響を与えトラブルの原因にもなり得るでしょう。

まとめ

竹林の伐採費用は決して安いものではありません。しかし、そのままにしておけば被害が拡大してさらに費用をかけてしまうおそれもあるので、早めに対処することが必要です。

まずは業者に相談して、現地調査をしてもらい見積りを出してもらいましょう。さらに、竹林伐採の補助金を受ける条件がそろっているようなら、自治体の活用をおすすめします。

伐採を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「伐採」をご覧ください。


伐採のプロが迅速対応!

庭木1本からお任せください!

※対応エリアや加盟店によって変わります

木々の伐採は大きな木であればあるほど、危険度が上がってきます。自分で伐採したら電線に引っかかってしまった!なんて事がないように、安全のためにも伐採はプロにお任せしましょう!

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

立ち合いがなくとも作業は可能です!お気軽にご相談ください。

伐採 1本 6,100円~
伐採のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

伐採の記事アクセスランキング

伐採の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧