天然乾燥や葉枯らし乾燥を利用すれば自分で薪が作れる!作り方を解説

2021.4.30

天然乾燥や葉枯らし乾燥を利用すれば自分で薪が作れる!作り方を解説

薪ストーブは、薪の割れる音を聞きながら暖まることができ、なんともいえない心地よさを感じるものです。そんな薪ストーブには、当然火を起こすための薪が必要となります。しかし、毎年必要な分の薪を購入するとなると、決して安いものではありません。

この記事では、天然乾燥や人工乾燥、葉枯らし乾燥などの伐採した木から薪を作る方法について詳しくご紹介していきます。薪にできる樹木を準備できるようなら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

天然乾燥による薪の作り方

伐採した樹木を薪にするためには、木に含まれる水分量を一定の割合まで減らして乾燥させる必要があります。整った環境で木を保管しておけば、たくさんの薪を自分で作ることができるでしょう。

天然乾燥による薪の作り方

天然乾燥

天日干しのように太陽に当てるのではなく、風によって水分を飛ばすことで乾燥させるのが天然乾燥です。基本的に風通しがよく雨の当たらない環境で保管しておけばいいため、誰でも気軽に薪を作ることができる方法となります。

天然乾燥は面倒な手間もなく誰でも利用できる方法ではありますが、たくさんの薪を保管しておく場所が必要となります。さらに、薪として使えるようになるまで最低でも半年前後はかかるため、長期間に渡って保管しておかなければなりません。そのため、薪を保管しておく場所がしっかりと確保できない場合は、購入したほうがいいかもしれません。

葉枯らし乾燥

薪の形に切って保管しておく天然乾燥に対して、伐採した木を枝葉がついたまま乾燥させるのが葉枯らし乾燥です。残した枝葉から水分が出ていくのを待つため、薪として使うには1年以上の期間が必要となります。しかし、葉枯らし乾燥をすることで樹木の重量が軽くなるため、運びやすく加工もしやすくなるのです。

みかんの木やスギなど多くの水分を含んだ樹木を乾燥させるのに、よく使われる方法でもあります。しかし、天然乾燥よりも時間がかかり生産性の問題から、あまり使われない方法となりつつあるようです。

人工乾燥による薪の作り方

市場にある薪の多くは、人工乾燥によって作られています。天然乾燥よりも短時間で木を乾燥させることができるため、生産性の高い方法となっているのです。

人口乾燥による薪の作り方

蒸気式

薪だけでなく家財や楽器用材などさまざまな木材を作るために、広く利用されているのが蒸気式の乾燥機です。温度を上げることで木から蒸気を発生させ、外に排出することで乾燥させていきます。機械内部の温度と湿度を均一に保ち、蒸気を排出するための機能が優れているかが、乾燥させた木材の仕上がりを左右します。

除湿式

木を乾燥させたとき色がきれいに仕上がり、木工品や伝統工芸品などの木材を作るのによく使われるのが除湿式です。機械内部の温度を冷却することで木に含まれる水分を結露させて、乾燥させていきます。また、冷却の仕方によって50°以下の低温型と70°以下の高温型の2種類があるようです。

高周波式

木に周波数を当てることで加熱していき乾燥させるのが、高周波式です。この方法は、蒸気式などほかの乾燥方法とあわせて使われることが多くなっています。複合して利用することで、幅広い種類の木材を乾燥させることができるのです。

燻煙式

木を煙で数週間いぶして乾燥させるのが、燻煙式です。ほかの人工乾燥とは少し変わった方法になりますが、いぶすことで木が本来持つ精油分を残し、より強度の高い木材を作ることができます。また、ダニやシロアリ、カビなどを発生させにくくするため、燻煙式で乾燥させた木材は家の資材として多く使われているようです。

薪の作り方と保管方法

木を保管する場所があれば、天然乾燥を利用して自分で薪を作ることもできるのです。しかし、薪として使うためには適した形に切り、乾燥しやすい状態で保管しておく必要があります。

薪の作り方と保管方法

玉切り、薪割り

伐採した状態のままでは保管しておくことができため、まずは幹を切断していく玉切りをしていきます。幹を切断する玉切りをノコギリや斧ですると大変な労力となるため、チェーンソーを使うのがおすすめです。また、幹を切断する大きさに基準はないので、薪を保管しておく場所に収まるようにしておきましょう。

伐採した木の玉切りができたら、薪の形にするため薪割りをしていきます。薪割りをする大きさにも基準はなく、使う薪ストーブに入る大きさにあわせるようにしてください。ただ、積み上げて保管をするため、なるべく均等な大きさになるようしておきましょう。また、薪割りは固定されていない木を切るため、チェーンソーよりも斧を使った方が作業しやすく安全です。

乾燥、保管

伐採した木を薪の形にできたら、全体が均等に乾燥するよう積んでいきます。このとき、薪全体に風が常に当たるよう積んでおくことが、重要なポイントです。風を均等に当てやすい積み方には、薪を縦方向・横方向と交互に積んでいく井桁積みがあります。保管場所に余裕があるようなら、2つの井桁積みを組み合わせる強固な積み方もおすすめです。

また、薪を保管しておく場所が、乾燥させるのに適しているかもチェックしておきましょう。積んだ薪の一番下にも風が当たるように、地面に直接置かないような工夫をします。ほかにも、天然乾燥は外に保管しておくことが多いため、雨に濡れないようにカバーをできるようにしておくといいですよ。

伐採には注意が必要!

天然乾燥を利用して自分で薪を作るときに、なかには伐採からする方もいることでしょう。1本の立木を切り倒す伐採には、さまざまな危険が伴うためさまざまな注意が必要です。

伐採には注意が必要!

道具の取り扱い

立木から薪を作ろうとすると、伐採をし玉切り・薪割りをする必要があります。それぞれの作業では、チェーンソーやノコギリ、斧を使う方が多いことでしょう。チェーンソーなら比較的楽に木を切ることができます。しかし、死亡事故につながるおそれもあるため、扱い方をしっかりと確認して十分注意しながら使うようにしてください。

ノコギリや斧も同様に、誤った使い方をすると重大な事故につながるおそれがあります。実際に木を切る前にはメンテナンスをおこない、安全性を確認した上で使うようにしましょう。また、木くずから目を守るための防護メガネや刃から身体を守る安全服などの着用も、忘れないようにしてください。

伐倒時の注意

自分で伐採をするとき、切り倒す方向には十分注意しましょう。周りに民家がある場合はもちろんですが、誤って自分に向かって倒れてこないようにしてください。ロープを使って木を倒したい方向へと固定し、慎重に切り進めていくのが安全です。ただ、狙った方向へと木を切り倒すのは、専門業者でも簡単ではないということも覚えておきましょう。

伐採はプロに頼むのが安全

薪割りや薪を積み上げる作業であれば、慣れていない方でも注意しながら進めていくことができるでしょう。しかし、伐採に関しては少しでも不安に感じるようなら、専門業者に依頼するのがいいかもしれません。伐採はたとえプロであっても、ケガや事故が起きてしまうことがあります。無理はせずに安全を優先して、薪を作っていきましょう。

まとめ

伐採した木を適度な大きさに切り、天然乾燥させることで薪を作ることができます。しかし、木に含まれる水分をしっかりと乾燥させる必要があるため、人工乾燥に比べて時間がかかってしまうのです。

まとめ

保管場所が確保できないという場合には、伐採した状態で乾燥させる葉枯らし乾燥で薪を作ることもできますよ。ただ、伐採となると慣れていない方は事故につながる危険性があるため、十分な安全対策が必要です。

伐採に少しでも不安を感じるようなら、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。なによりも安全対策を優先して、作業を進めていくことが大切です。

伐採を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「伐採」をご覧ください。

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