カイヅカイブキを剪定して生垣に!手入れの方法や樹木の特徴をご紹介

2023.11.20

カイヅカイブキを剪定して生垣に!手入れの方法や樹木の特徴をご紹介

カイヅカイブキは比較的育ちやすく、樹形がそろいやすいため、生垣や庭木として植えるには最適の種類です。

しかし、カイヅカイブキはこまめに剪定しないとあっという間に大きく育ってしまいます。さらに、育ちすぎたからをといって一気に剪定すると、枝をたくさん切られるダメージに耐え切れず、枯れてしまうことがあるため注意が必要です。

そこで当記事では、カイヅカイブキの基本の剪定方法や、少しずつサイズダウンする剪定方法などをまとめました。そのほか「先祖返り」など、カイヅカイブキの剪定で気を付けるべきポイントもあわせて確認していきましょう。

きれいに剪定するためのポイント

カイヅカイブキはこまめに剪定し、形や高さを保ってあげましょう。一度大きく育ちすぎてしまった場合、数年かけて少しずつ小さくしていく必要があります。

  • 忙しくてなかなか剪定できない
  • 大きくなりすぎてどう剪定していいかわからない

こんなときは、無理せずプロに相談することをおすすめします。プロなら高所作業大がかりな剪定などの大変な作業もお手のものです。ご自身で剪定に挑戦するのが不安なときはプロに依頼し、正しくお手入れしてもらいましょう。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

カイヅカイブキの剪定方法

カイヅカイブキは生長の速度こそ遅めではありますが、放置しておくと最長で樹高10m、横幅6m以上生長してしまいます。そのため、定期的に剪定をして形を整える必要があるのです。

剪定時期は5月がおすすめ

カイヅカイブキに限らず、観葉植物の剪定は適切な時期におこなうことが大切です。誤った時期に剪定をしてしまうと、かえって植物の生長を阻害しかねません。

カイヅカイブキの剪定は、葉を整える程度の軽いものでしたら時期を気にする必要はありません。ですが、枝を多く切るなどしなければならなくなった場合は、新芽が芽吹き始める5月ごろにおこなうのをおすすめします。

なお11月ごろには枯れ葉が溜まりますが、これを放置しておくと病害虫の原因になります。枯れ葉を木から軽く落とすだけで見た目もスッキリして風通しもよくなるので、定期的に落ち葉の掃除をしておきましょう。

樹形を乱す枝を処理する

樹形を乱す枝を処理する

ご自宅の庭でカイヅカイブキを植える場合、剪定を怠るとどんどん枝が伸びていってしまいます。そのためこまめな剪定をしておかないと、日差しを阻害したり交通の邪魔になったりしてしまい、ご近所とのトラブルの原因になりかねません。

カイヅカイブキの剪定は、はみ出した芽先や内側に向けて伸びる芽を摘み取ることで樹形を整えていきます。また樹形からはみ出てしまっている枝は、剪定ハサミを使って切り戻しておきましょう。こまめにやっておくことが肝心です。

なお、まだ若木で成長途中の木を育てている場合は、枝を切って成長を抑えながら育てていく必要があります。必ず5月の芽が柔らかい時期に芽摘みをして、成長しすぎるのを防ぎましょう。そうすることで全体的に芽を平均化することができるので、きれいな形で成長します。

小さくしたい場合はどうすればいい?

数年間剪定をしなかったカイヅカイブキを小さくしたいと考えたとき、根元から切り詰めようとする方がいるかもしれません。ですが、それをするとカイヅカイブキを枯らしてしまう危険性があります。この植物は葉のない枝が枯れやすく、そして、剪定を怠ると枝の内側に葉がなくなることが多いからです。

この場合は、葉が付いている箇所の少し先を切り詰める必要があります。そうすると葉の内側に日光が当たり、その部分に新しい芽が出てきます。時間が経ってその芽が育ったら、またその芽の少し先の部分を切り詰めるのです。こうした流れを数年かけて、ようやくカイヅカイブキを小さくできるのです。

高さを揃えたいときの剪定

生垣としてカイヅカイブキを植えている場合は、全体の高さが整うように枝を切っていきましょう。剪定したい高さに合わせた「ばか棒」という棒を1本作り、それに沿って剪定をおこなうことによって、高さを揃えることができます。

高さを計ったら、ばか棒より高さが約10cm下にある樹芯を切り戻しましょう。そうしたら、残った葉を揃えるように刈り込んでいけば、カイヅカイブキの高さを均一にすることができるはずです。

カイヅカイブキを剪定するときの注意点

カイヅカイブキを健やかに育てるためには、ただ枝を切ればよいというわけではありません。場合によっては、剪定したことで見栄えが悪くなったり健康を損ねたりする危険性もあるのです。剪定をする際には以下のような点に気をつけるようにしましょう。

強剪定ではなくこまめに手入れをする

強剪定とは、太い枝を切り詰めたり、枝や芽をたくさん切ったりする行為のことを指しています。強剪定は植物に及ぶダメージが大きいので、回復力の乏しい植物だと芽が生えてこなくなったり枝が枯れてしまったりする危険性があるのです。

カイヅカイブキで一気に強い剪定をおこなうと、枝が枯れたりするだけでなく、この後解説する「先祖返り」が起きたりします。強い剪定はなるべくせずに、毎年こまめに少しずつ剪定をしていくことが、カイヅカイブキをきれいに保つポイントなのです。

先祖返りに注意する

先祖返りに注意する

先祖返りとは、先のとがっている「杉葉」という細い葉が生えてくる現象を指します。カイヅカイブキの場合、一気に強い剪定をおこなうとこの現象が起こることが多いです。先祖返りは栄養不足などによってストレスが溜まることでも、起きやすくなります。

先祖返りしている葉は成長のスピードも速いので、瞬く間に針葉が広がり見た目も汚くなってしまいます。また、通気性も悪くなり先祖返りをした葉っぱが元に戻ることはないので、そういった葉を見かけたら、根元から切り落としてしまいましょう。

カイヅカイブキを手入れするときのポイント

カイヅカイブキを元気に育てていくためには、剪定以外にもさまざまな点に注意する必要があります。以下に紹介するいくつかのポイントを踏まえておけば、問題なくカイヅカイブキも成長できるはずです。

暖かく日当たりのよい場所に置く

暖かく日当たりのよい場所に置く

カイヅカイブキは陽樹なので、暖かく日当たりのいい場所を好みます。日陰に植えるとうまく育ってくれないので、日向へ植えるように心がけましょう。ただし、葉が傷ついて病気の原因となりかねないので、強風が吹く場所に植えるのはおすすめできません。

植え付けの時期についてですが、夏の暑い時期におこなうのは控えましょう。3~4月、あるいは9~10月におこなうのがおすすめです。

また、水はけの悪い土地だと根腐れを起こす危険性があります。水はけのよい土地に植えるようにしましょう。植え付けが終わったら、支柱を立ててカイヅカイブキが倒れないようにするのも忘れてはいけません。

水やり・肥料は適切なタイミングで!

この植物は肥料を多めに与えたほうがよく育つので、株の根元に年に約2~3回を目安に肥料をあげましょう。肥料が足りないと小枝が枯れて枝や葉が貧相な姿になってしまいます。ただ、肥料を与えると枝の伸びも早くなるので、手入れを怠らないようにしましょう。

また、カイヅカイブキは乾燥に強いため、何度も水やりをする必要はありません。

庭木を育てるときは病気や害虫に注意!

庭木を育てるときは病気や害虫に注意!

カイヅカイブキは比較的丈夫な植物ではありますが、ときには病気や害虫の被害を受けることもあります。定期的な剪定や薬剤の散布などの対策をおこなうことで、カイヅカイブキを健やかに育てていきましょう。

赤星病

カイヅカイブキが属する「ビャクシン属」の植物は、「赤星病」にかかりやすいです。この病気に感染した植物は、葉の表面に黄色の病斑(病気にかかった植物にできるまだら模様のこと)が発生します。症状が進むと病斑から黄色がかった茶色の毛のようなものが何本も生えてきて、そこから病原菌を飛ばすのです。

カイヅカイブキ自体にはこれ以上の被害はありませんが、問題は周辺への被害です。ビャクシン属の植物から放出された病原菌は、主にナシ類の植物に感染します。赤星病は葉だけでなく幼果の部分にも発症するため、果実を悪くする危険性があるのです。

そのためナシ園などが近くにある場所では、カイヅカイブキの栽培を規制していることもあります。もしもご家庭でカイヅカイブキを植えることになった場合は、ご近所にナシ園などがないか、あらかじめ確認しておきましょう。

ハダニ

ハダニは葉や果実に寄生し、植物の養分を吸汁する害虫です。名前に「ダニ」が含まれていますが、成虫が8本の脚をもつことからクモの仲間に分類されます。この植物の食害を受けた箇所は白っぽくかすれた状態になってしまい、やがて衰弱して枯れてしまいます。

ハダニは非常に小さいうえに繁殖力が高いため、気づいたら大量のハダニに寄生されていた、なんてケースも考えられます。まだ個体数が少ない段階だと葉の裏に寄生していることが多いので、見つけ次第ガムテープなどで引きはがしてしまいましょう。

カイガラムシ

この虫もハダニと同様、植物の葉に寄生して養分を吸い取ってしまいます。また、成虫になると頑丈な殻が体を覆うため、殺虫剤が効きにくくなるという厄介な特徴もあります。そのため、幼虫のうちに殺虫剤で駆除したり、ブラシなどでこすり取ったりするなどして対処しなければなりません。

カイヅカイブキが病気や害虫の被害に遭わないようにするためには、カイヅカイブキの剪定を正しくおこなうことが重要です。定期的な剪定を決して忘れず、草木を枯らさないようにしましょう。

とはいえカイヅカイブキの剪定では、失敗するのが不安だという方もいらっしゃるでしょう。そういった場合は無理をせず、剪定の業者に作業を依頼するのをおすすめします。剪定のプロの手にかかれば、カイヅカイブキを樹形の整った美しい仕上がりにしてくれることでしょう。

まとめ

カイヅカイブキは、日当たりのよいところで栽培していればよく育ち、比較的に育てやすい樹木です。生垣やお家の目隠しとして育てられますが、カイヅカイブキは剪定をしていないとどんどん枝が生長してしまい、見た目も汚くなってしまいます。

時期にさえ気をつけて剪定していけば、カイヅカイブキはきれいな状態を保つことができるでしょう。しかし、強剪定をすると先祖返りが起こって針葉が生えてきてしまうおそれもあるので、こまめな剪定が大事となります。

カイヅカイブキの剪定の手順を知って、難しい作業だと思った方もいるでしょう。事実、剪定を誤ってしまうと、逆に樹の健康を妨げる結果に終わってしまいかねません。自分で剪定をおこなうのが不安でしたら、剪定のプロである業者に剪定を依頼してみるのがよいでしょう。

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