カイドウの剪定時期・方法を解説!育てかた・病害虫対策についても

2023.11.20

カイドウの剪定時期・方法を解説!育てかた・病害虫対策についても

庭で育てているカイドウが大きくなったので、剪定をしようと思っていませんか。カイドウの剪定は、冬の時期におこなうことが一般的です。剪定時期を異なると花や芽を切り落としてしまう可能性があり、開花時期に花を楽しめなくなってしまいます。正しい時期にカイドウの剪定をおこない、開花時期には、花を楽しみましょう。

この記事では、カイドウの正しい剪定方法やお手入れ方法を紹介します。また、かかりやすい病気や害虫対策についても解説します。カイドウを健康に、キレイに育てるために役立ててください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

カイドウの剪定は冬にやるのが基本!

カイドウの剪定は、冬から春先にかけての12月下旬~3月上旬に剪定をおこないます。花が散ってしまったあとの6月ごろに剪定することも可能ですが、花や芽をつける時期なのであまりおすすめできません。花芽を切り落としてしまうおそれがあるので、冬の時期に剪定をおこないましょう。

冬の剪定方法

冬におこなうカイドウの剪定は、内側に伸びてしまっている枝や生長しすぎた枝の切り落としがおもな作業となります。不要になった枝を切り落として、カイドウ全体の風通しをよくしてあげましょう。切り落とす際、伸びすぎた枝は8芽ほど残しておきます。短く切り詰めることで、充実したカイドウに生長します。

剪定後に伸びてきた枝は

冬にカイドウの剪定をおこなったあと、夏になるにつれて長すぎる枝が出てくることがあります。花が咲き終わった6月ごろに、伸びすぎて気になる枝を見つけたら切り落としましょう。冬以外のほかの時期に剪定をおこなう場合は、伸びすぎた枝を切り落とすなどの作業だけにしておきましょう。また、花や芽がついた枝を切り落とさないように注意します。

カイドウの剪定時期・方法を解説!育てかた・病害虫対策についても

剪定によるメリット

カイドウは、日当たりのよい環境を好みます。日当たりの悪い環境は、花付きを悪くしたり害虫被害にあったりします。剪定をおこなって、風通しや日当たりをよくしてあげましょう。

しかし、カイドウの剪定は剪定方法を誤ると、花が咲かなくなってしまうこともあります。カイドウの剪定を、自分でおこなうことに不安のある方は業者に依頼するとよいです。剪定技術のあるプロに任せることで、失敗を防ぐことができます。

剪定を業者に依頼する場合

業者にカイドウの剪定を依頼する場合の、費用相場や内訳をみていきましょう。相場費用を知っておくことで、高額な費用を避けることができます。

【日当制の場合】
日当制の業者に依頼した場合、15,000円~30,000円が相場費用になっています。カイドウの大きさによって費用は異なってくるので、依頼する業者に事前に問い合わせてみましょう。また、時給制の業者もあり、時給制の費用相場は1時間2000円~3,000円ほどとなっています。日当制や時給制の場合は、業者選びは特に慎重に選びましょう。

【単価制の場合】
・3メートル未満の低木:3,000円前後
・3メートル~5メートル未満の中木:6,000円~10,000円前後
・5メートル~7メートル未満の高木:15,000円~20,000円前後

単価制は、1本あたりいくらという基準で費用がかかっています。7メートルを超える庭木の場合は、個別に見積りをとる業者がほとんどです。費用の内訳は、おもに足場代や技術代が含まれています。

業者によって上記の費用のほかに、切り落とした枝の処分費が別途で発生することもあります。依頼前に、見積りをとって確認しましょう。見積りは1社ではなく、複数の業者からとることをおすすめします。複数の業者の見積りを比較することで、費用相場を知ることができるでしょう。

きれいな花を咲かせるためのお手入れ方法

カイドウは、剪定以外にもお手入れ方法があります。カイドウの花をきれいに咲かせるための、水や肥料の与え方や接ぎ木での増やし方などを解説していきます。また、お手入れをしても、カイドウの花が咲かない場合の原因もみていきましょう。

カイドウとは

カイドウはバラ科リンゴ属の植物です。成長することで5メートルほどになり、4月~5月にピンク色の花を咲かせます。カイドウは花つきがよいので、桜よりも長く花を楽しむことができる植物です。また、とても丈夫な植物で、庭木に適しています。

カイドウを庭木として育てる場合は、日当たりのよい場所を選びましょう。土壌は、水はけがよく適度の湿度がある場所が適しています。日当たりよい環境を好みますが、乾燥や強い西日が苦手なので、植える際は慎重に場所を決めましょう。

鉢植えで育てる場合は、腐葉土と赤玉土を4:6の割合で混ぜ合わせ堆肥も準備します。置く場所は、庭木と同じで西日の影響が少ない日当たりのよい場所に置きます。

カイドウの剪定時期・方法を解説!育てかた・病害虫対策についても

水・肥料のやりかた

庭木の場合は、水やりの必要はほとんどありません。雨が降らない日が続き、土の乾燥が気になる場合は与えてもよいでしょう。鉢植えの場合も、表面が乾いてきたら水を与えましょう。夏は土が乾燥しやすい時期なので1日に2回、朝夕に与えます。肥料は、2月と8月に与えます。油かすと魚粉を混ぜた肥料と、科学肥料を混ぜ合わせものを用意しましょう。

接ぎ木での増やしかた

カイドウは、接ぎ木で増やすことができます。接ぎ木に挑戦して、カイドウを増やしてみましょう。接ぎ木は、4月または夏前の6、7月におこないます。4月に接ぎ木をする場合は、前年の枝を切り落として使用します。6、7月は前年の枝ではなく、当年の枝を使用するようにしましょう。

増やす方法

①カイドウの株の根を掘って、1センチほどの太さの根を10センチ~15センチの長さにカットします。

②カットした根を土に寝かせ、1センチくらいの浅さで土をかぶせます。根から新しい芽が生えてくるので、いちばん元気に育っている芽を残し、それ以外は根元からカットしましょう。

③2年ほど育ったカイドウの苗を台木にして、枝を接ぎます。接ぎ木した部分は、土をかぶせて乾燥しないようにしましょう。接ぎ木は、挿し木と違い台木が必要となります。同じバラ科リンゴ属の植物を用意しましょう。

花が咲かない場合は……

カイドウの剪定やお手入れをおこなっても、花が咲かないトラブルが起きることがあります。花が咲かない場合は、剪定のしすぎやお手入れ方法、病害虫がおもな原因です。つぎの章では、害虫被害について、詳しくみていきましょう。

カイドウを育てるうえで気をつけたい病害虫

カイドウを育てるうえで、気をつけたいのが病気や害虫被害です。カイドウは、剪定で風通しをよくしてあげることで、病気や害虫からの被害を予防することができます。かかりやすい病気や、寄りつきやすい害虫を知っておきましょう。知っておくと、被害があったときに役立ちます。

病気

カイドウがかかりやすい病気のひとつに、うどんこ病があげられます。うどんこ病は、白く細かい粉がまぶされたような状態になる病気です。症状は葉の表面に現れ、葉を枯らしていきます。この、うどんこ病は水滴などを通して、ほかの葉に付着して被害が広がるおそれがあります。

糸状のカビなので、見つけたら早めに対処しましょう。自然治療も可能ですが、被害が広がる前に農薬などの薬剤を使用して、除去することをおすすめします。

害虫

おもに、アブラムシやカイガラムシが寄りついてきます。アブラムシやカイガラムシは、カイドウの樹液を吸う害虫です。カイガラムシは、硬い殻に覆われているため、薬剤では駆除が困難です。ブラシなどを使って、払い落しましょう。アブラムシは集団で行動します。そのため、一度で駆除するのが困難です。柔らかい葉や茎が狙われやすいので、こまめにチェックしましょう。

アブラムシに有害な薬剤を散布するのも方法のひとつですが、害虫駆除用のテープや天敵であるてんとう虫を放つのもよいです。害虫に樹液が吸われてしまうことで、花が咲かないトラブルが起きてしまうので、見つけたら早めに対処しましょう。

アブラムシやカイガラムシの排泄物は、ほかの害虫も寄せ付けます。すす病が発生する原因にもなるので、カイドウを守るためにしっかり対策をおこないましょう。

病害虫の予防には

病害虫の予防に大切なのは、剪定やお手入れです。害虫被害に合わないようにするためには、害虫に有害な薬剤を散布しましょう。また、剪定をおこなって風通しをよくし、加湿を防ぐことが大切です。

窒素分の多い肥料の与えすぎにも気をつけることで、病害虫からカイドウを守ることができます。窒素分の多い肥料は、与えすぎると葉で合成させるアミノ酸が多くなってしまいます。アブラムシはアミノ酸が好物で寄ってきてしまう傾向があるため、窒素分の多い肥料の与えすぎに注意することが大切です。

カイドウの剪定時期・方法を解説!育てかた・病害虫対策についても

まとめ

カイドウは、日当たりのよい環境を好みます。日当たりや風通しが悪いと、病気や害虫の被害にもあいやすいため、剪定をおこないましょう。カイドウの剪定は、冬の12月下旬~3月上旬の葉が落ちている時期におこないます。カイドウの剪定をするのに、不安な方や自分ではむずかしいと感じた場合は、業者に依頼を検討しましょう。

また、花が咲かないトラブルや植え替えなどにお困りの場合も、業者に相談してみることをおすすめします。業者に依頼することで、カイドウの剪定や花が咲かないなどのトラブルを解決してくれます。弊社はカイドウの剪定にお困りの方を、サポートする業者を紹介しています。気軽にお問い合わせください。

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