四季咲きバラの剪定【いつどうする】お手入れ・要注意な病害虫も解説

2023.11.20

四季咲きバラの剪定【いつどうする】お手入れ・要注意な病害虫も解説

四季咲きのバラの剪定は夏と冬の2回おこないます。夏と冬以外の時期に剪定をおこなうと、花が咲かなくなることがあるからです。

また、夏と冬で、剪定のやり方が異なるので、それぞれの正しい方法を知っておきましょう。正しい時期に正しい剪定をおこなえば、毎年キレイなバラを楽しむことができます。

本コラムでは、四季咲きのバラの剪定方法をご紹介していきます。正しい剪定の方法を身につけて、キレイなバラを咲かせましょう。また、四季咲きバラを元気に永く育てるためにも普段のお手入れについても解説していきます。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

【四季咲きバラの剪定】やることリスト

四季咲きバラとは、一定の気温以上であれば季節を限定せずに花を咲かすことができるバラのことです。一般的に最低気温が15度以上のときに、四季咲きバラは咲くといわれています。

通年キレイなバラを咲かせるためには、剪定作業がかかせません。では、四季咲きバラの剪定方法を確認していきましょう。

【1】花後~夏剪定までは「花がら切り」

【四季咲きバラの剪定】やることリスト
四季咲きのバラは、花が咲き終わってきたころに「花がら切り」をおこなわなければなりません。花がら切りをおこなわないと四季咲きバラは種を作ろうとします。そのため、種に養分がいってしまい、新しい枝が伸びにくくなって、花が咲かなくなるおそれがあるのです。

花がら切りは、終わりかけの花を切り戻していく作業になります。葉が5枚ついている枝の付け根に芽が出たら、枝を切りましょう。出た芽の5mmほど上のあたりから芽がついているところと反対の位置に向かって、枝を斜めに切るとよいでしょう。芽に近すぎるところで切ったり、枝を水平に切ったりすると、芽と枝が傷むからです。

【2】夏剪定

夏の終わりごろになると、樹高が高くなったり、形が乱れたりすることがあります。8月下旬~9月上旬にかけて剪定をおこなうことで、見た目を整えていきましょう。また、この時期に剪定をおこなうことで秋に向けての開花を手助けします。

目安として全体的に枝の長さが2/3程度になるように剪定していきます。ただし、剪定しすぎないように注意しましょう。剪定しすぎて葉が少なすぎると光合成をする力が弱まり、花を咲かせなくなるおそれがあるからです。

【3】冬剪定

冬場は、花を咲かせると養分がとられて弱ってしまうため、春まで休ませることを意識しましょう。あまり活動をしていない12月~2月に剪定をおこないます。

冬に剪定するときは、前年に伸びた新しい枝を元の長さの1/3くらいになるように切っていきます。ただし、バラの品種によって剪定すべき枝は変わります。

一般的な目安としては、まず花びらが多く大きな花を咲かせるものは太い枝・弱い枝・小枝を切ります。そのような花を咲かせるためには、多くの養分を必要とするからです。

次に花びらの少ないものは、枝を多く残すように剪定します。花びらの少ないものは萌芽しやすいため、細い枝など多くの枝に花を咲かせるからです。

いずれにしても剪定のしすぎに注意しましょう。剪定をしすぎると、バラが弱ってしまうからです。

剪定したあとは、病害虫予防として切り口に癒合剤をぬっておきます。
 

毎年花を楽しむなら「枝の更新」が必須!

毎年花を咲かせて楽しみたいなら、「枝の更新」をしましょう。枝の更新とは、古い枝を切って、新しい枝を伸ばすことです。

四季咲きのバラは、伸びてから3年ほどたった古い枝には花芽をつけません。そのため、古い枝を切り落として新しい枝を育てていく必要があります。古い枝を切ると、新しい枝が出やすくなります。

四季咲きバラを元気に育てるには?

四季咲きバラの花をキレイに咲かせ、永く元気に育てたいなら、普段のお手入れが大切です。普段のお手入れを怠ってしまうと、花自体が咲かなくなってしまうかもしれません。

四季咲きバラを元気に育てるため、今一度普段のお手入れの仕方を確認しておきましょう。

育てる環境

四季咲きバラを元気に育てるには?

バラは日当たりがよい場所を好みます。理想は一日中、日光があたる場所です。最低でも、一日4時間あたる場所で育てましょう。

また、バラは水はけと通気性がよい土を好みます。赤玉土に牛ふん堆肥を混ぜ合わせた土を使うのがオススメです。

水やり

土の表面が乾いたら水やりをおこなうのが基本です。春・秋の時期は1日1回、夏は朝夕の2回、冬は2~3日に1回が目安になります。地植えで育てている場合は、バケツ一杯分、鉢植えで育てている場合は、鉢底から水が流れ出すぐらい与えましょう。根が完全に乾燥すると、枯れてしまうので、水やりを怠らないように注意してください。

肥料

肥料は休眠期以外の活動している時期におこないます。3月から11月にかけて月に1回肥料を与えましょう。肥料は、チッソ、カリ、リン酸が含まれているものを選んでください。葉、花、根にそれぞれ必要な要素です。夏は株が弱るので、肥料のあげすぎに注意しましょう。

キレイな花を咲かせるには日頃のお手入れが大切になります。よく日光にあてたり、土が乾燥しないように水やりをしたりしましょう。育て方のポイントを掴めば、永くバラを楽しむことができます。

剪定は病害虫予防にも必要不可欠

植物を剪定をすることは、病害虫予防になります。とくにバラは病害虫にかかりやすいため、剪定作業が大切です。

定期的に剪定をしていても病害虫が発生することがあります。病害虫がかかっていることにいち早く気づくためにも、発生しやすい病害虫を確認していきましょう。

バラがかかりやすい病気

剪定は病害虫予防にも必要不可欠
バラがかかりやすい病気は以下のとおりです。

うどん粉病
うどん粉のような白い粉が葉や花に発生し、形がいびつになります。風通しをよくすることと薬剤を散布することで対策が可能です。

黒点病
葉に黒い斑点ができて変色し、落葉します。黒点病の病原菌は、感染した落ち葉の病斑上にいることが多いです。そのため、雨や水やりで水が跳ねて下の葉につくことで感染するのです。そのため、水が跳ね返らないようにマルチング(株元をビニールなどで覆うこと)するとよいでしょう。感染を防ぐ対策としては、落ち葉を見つけたら早目に拾って処分したり、水が跳ねて下の葉につかないようにマルチング(株元をビニールなどで覆うこと)したりするとよいでしょう。

サビ病
葉や枝にさびのような斑点ができ、落葉の原因になります。病気にかかった部分を切り捨てることで、被害が広がらず対策ができます。

灰色カビ病
新芽や花びらに褐色のカビが生え、腐る。
低温多湿を好むため、水のやりすぎに注意しましょう。風通しをよくすることも大切です。病気にかかった部分は切り取りましょう。

病気にかかってから、対策をするより病気にかからないように健康管理することが大切です。日頃からよく観察をおこない、日照時間や風通し、水やりの量などに注意してください。

バラにつきやすい害虫

次にバラにつきやすい害虫をみていきましょう。

チュウレンジハバチ
チュウレンジハバチの卵が茎に産みつけられ、羽化すると葉が食害されます。早めに対策をしないと葉がなくなってしまうため、注意が必要です。卵を見つけたら、針などでつぶしましょう。幼虫は殺虫剤を散布します。

アブラムシ
葉や枝、新芽の養分を吸います。アブラムシのフンはウイルスを媒介するため、病気にかかりやすくなるので注意しましょう。見つけ次第、ハケなどではらって駆除をします。

カイガラムシ
貝がらのような見た目をしており、枝や葉などにくっついて養分を吸います。殺虫剤が効かないときは、歯ブラシなどでこすって落として駆除しましょう。

気温や湿度が高くなると、害虫が発生しやすくなります。そのため、新芽が伸びる時期になったら、害虫対策を始めたり、害虫がついていないか確認をしたりしましょう。

まとめ

四季咲きバラの剪定は夏と冬の2回おこないます。夏の剪定は8月下旬~9月上旬にかけて剪定をおこないましょう。見た目を整え、秋に向けての開花を手助けする剪定をおこないます。

冬場は1月~2月に剪定をおこないましょう。冬はバラを休眠させ、不要な枝を切り落とす剪定をしていきます。

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