シラカシを生垣にして目隠しにしよう!生垣をキレイに保つコツも紹介

2023.11.20

シラカシを生垣にして目隠しにしよう!生垣をキレイに保つコツも紹介

家の周りを生垣で囲うと温かみが生まれ、季節も感じられて味わい深いですよね。単に敷地を区切るというだけでなく、家の外観を彩る装飾として、生垣はとても魅力的です。生垣にできる木にはいろいろなものがありますが、シラカシは生垣の代表といってもいいほどよく使われている木です。

生垣を作りたいという人のなかには、「生垣といえばシラカシだろう」と考えている人もいるかもしれません。そこでこのコラムでは、生垣としてのシラカシの特徴、メリットとデメリット、シラカシで生垣を作る方法や手入れ方法などをご紹介します。このコラムを読めば、家にシラカシの立派な生垣を作る方法がわかるでしょう

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

シラカシで生垣を作るメリット・デメリット

シラカシは生垣として利用されることが多い木ですが、もちろん生垣に適した木はシラカシだけではありません。では、シラカシで生垣を作ることはほかの木と比べて、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。シラカシの特徴をみてみましょう。

生垣にシラカシを使うメリット

シラカシで生垣を作るメリット・デメリット

●生垣に向いている
シラカシは株立ちで育てることができる常緑樹です。株立ちは地面から細めの枝が数本生え、それぞれ枝分かれしている木です。株立ちの木は横に広がって枝を増やしていくため、生垣に最適なのです。

また、落葉樹は冬になると葉が落ちて隙間ができてしまうため、目隠しとしての生垣の役割が果たせなくなります。冬でも葉をつけている常緑樹であれば、1年中変わらない生垣を維持できるのです。このような性質から、シラカシは生垣にちょうどいい条件を備えている木だといえます。

●背が高くなる
自然の状態では、シラカシは20mほどにまで成長する高木です。そのため、好みの高さまで成長させて背の高い生垣を作ることができます。壁のようにそびえたつ立派な生垣を作りたいなら、シラカシがふさわしいでしょう。

●丈夫で育てやすい
シラカシは暑さや寒さに強く、土壌を選ばず、日陰でも丈夫に育ってくれます。そのため、家のどこにでも植えることが可能です。肥料はとくに必要なく、水やりも最小限で済むので手間がかかりません。刈り込みの負担にも耐えられる生命力をもっているので、好きな樹形を作って楽しむこともできます。シラカシは非常に育てやすく、使いやすい木なのです。

生垣にシラカシを使うデメリット

●高くなりすぎる
本来は高木ですので、放っておくと背が高くなりすぎることがあります。成長も旺盛ですので、適切な高さを保つためには、伸びすぎた枝を切って整える剪定をこまめにおこなうことが必要です。

●枝葉の密度が低い
生垣に使われるほかの木に比べ、シラカシは枝葉の密度がやや低めです。目隠しの役割がある生垣にとって、家のなかが透けて見えてしまうのは大きなデメリットだといえます。

●樹形が乱れやすい
シラカシは上に向かって伸びることに栄養を使います。そのため下のほうの枝には栄養がいき渡らなくなって、枯れてしまい、貧弱な樹形になってしまうことがあります。そうならないようにするためには、やはりこまめな剪定が必要です。

シラカシで生垣を作ろう

生垣としてシラカシを育てるという場合、庭植えなどで育てる場合とは少し違った手順が必要です。これからシラカシで生垣を作りたいという人のために、苗から生垣を作る基本的な方法と注意点をご紹介します。

生垣の作り方

苗を植えるときは、木にとって負担にならない時期を選ぶのが大切です。シラカシの場合、5月~6月、梅雨前の時期がいいでしょう。

生垣はいくつかの株を並べて植えますが、間隔を近めに植えていくのがポイントです。そうするとお互いの根や枝が邪魔になって成長が抑制され、樹高が高くなりすぎるのを防ぐことができます。生垣の高さを1m程度にしたいのであれば、30cmほどの間隔が目安です。具体的な植える手順は以下のとおりです。

【植える手順】
①植える場所に50cmほどの穴を掘り、根が伸びやすいように土のなかの石などを取り除きます。
②シラカシの苗を置き、土を戻します。このとき、土に腐葉土などを3割ほど混ぜるとより生育がよくなるでしょう。
③水やりをして土をなじませます。
④根が張るまでには時間がかかりますので、ある程度成長するまでは支柱をつけて保護しておきましょう。

生垣を作るときの注意点

ひとつ注意が必要なのは、シラカシは移植が難しい木だということです。シラカシは1本の太い根がまっすぐ伸びます。太い根がたくさん枝分かれする木であれば、ひとつの根が傷ついてもほかの根がカバーできます。

しかし1本の太い根で支えているシラカシは、もしも土から抜くときにこの太い根を傷つけてしまうと、致命的なダメージになるのです。シラカシを植える場所は二度と変えられないと考えて、慎重に決めるようにしましょう。

シラカシの生垣の育て方

シラカシは手間のかからない木ですが、上手に育てるにはいくつかポイントがあります。シラカシの生垣を健康に育てるためにはどのような手入れが必要なのか、見ていきましょう。

水やり

シラカシの生垣の育て方
シラカシは放っておいても成長してくれる強い木です。自然に雨が降っていれば、頻繁に水やりをする必要はありません。ただし、夏場などに雨が降らない日が続き、地面が乾いているようならたっぷりと水をやりましょう。

肥料

肥料も、問題なく成長しているようであれば基本的には与えなくても大丈夫です。もし与えるのであれば、2月ごろに油粕などの有機肥料や腐葉土を土に混ぜるように埋める程度でよいでしょう。有機肥料や腐葉土は土壌を改善し、ゆっくりと長く効果を発揮します。生育に適した環境を整えさえすれば、シラカシは十分に成長することができるのです。

病害虫

シラカシは病気や害虫にも強い木ですが、まれにすす病やうどん粉病といった病気にかかることがあります。すす病はカイガラムシなどの害虫のフンに発生するカビが原因です。すす病を予防するには、植物用の殺虫剤などを使って害虫を駆除しましょう。

うどん粉病も、土のなかにいるカビが繁殖することで発症します。殺菌剤を使うことで菌の繁殖を抑えて発症を防ぐことができます。また、害虫やカビは湿気を好むため、湿気がこもらないようにすることが対策になります。

こまめに剪定をして枝葉の密度を調整し、シラカシの日当たりや風通しをよくすることで、病害虫の発生を抑えましょう。シラカシの剪定については、次の項目で詳しく解説していきます。

シラカシの生垣の形を保つには

剪定は木の枝を適度に切ることで形を整え、大きさを調整し、健康を保つとても重要な手入れです。美しいシラカシの生垣を作り、維持していくためには剪定が欠かせません。ここで、上手な剪定の方法とポイントを解説します。

剪定の時期

シラカシの生垣の形を保つには
剪定は木によって、それぞれおこなうのに適した時期があります。枝を切られる剪定は木にとって負担ですので、体力のない時期におこなえば木は弱って枯れてしまうこともあるのです。

シラカシの場合は、5月~6月と、10月~11月ごろが剪定の適期です。真夏や真冬には剪定をしてはいけません。成長期である真夏に剪定をしてしまうと、シラカシは切られた分を取り戻そうとしてかえって枝を伸ばし、樹形が乱れてしまうことになります。また、真冬に剪定をして葉が少なくなると、シラカシは日光から養分を十分に吸収できずに弱ってしまうのです。

剪定の方法

シラカシの剪定は、間引き剪定、切り戻し剪定、刈り込み剪定という方法でおこないます。間引き剪定は、枝を適度に根元から切って枝の数を減らすことで、日当たりや風通しをよくする剪定です。

切り戻し剪定は上に伸びた枝をもとの高さに戻すように途中で切る方法で、これをすると生垣の高さを制限し、下枝がなくなって貧弱になるのを防ぐことができます。刈り込み剪定は生垣の表面をきれいに整える剪定です。刈り込み用のハサミやバリカンを使って、まっすぐな樹形を作ります。

シラカシは剪定に耐える強い木ですので、適した時期であれば大胆に枝を切ってしまっても大きなダメージにはならないでしょう。生垣の美しい形とシラカシの健康を保つには、年に2回は剪定が必要です。

しかし、生垣は量が多く、とくに背が高い場合には大変な作業です。自分ではとてもできない、失敗しないか不安だという人は、剪定の業者に依頼してみるのもいいでしょう。業者に頼めば、生垣を好みの樹形に仕立ててもらうことができます。

まとめ

育てやすいシラカシは、苗から育てて生垣にすることもできます。水やりや肥料といった手入れはそこまで必要ありません。ただし、生垣の美しい形を保つには剪定という手入れが必要です。

剪定を自分でできる自信がないという場合には、剪定業者に依頼してみるのもいいでしょう。業者に任せれば自分では難しいような、きれいなシラカシの生垣の樹形を作ることもできます。業者のあてがない、どうやって選べばいいかわからないという場合は、生活110番にご相談ください。

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