庭木や盆栽として楽しめる松ですが、一方で樹形を美しく仕上げるのが難しい木でもあります。そのため、家で育てていてもどうやって松の剪定をしたらいいかわからないかたも少なくありません。
とくに、樹形を作るのには新芽を摘み取る芽(みどり)摘みの作業が必要になってきます。適当におこなってしまうと、樹形はさらに悪くなるので、松の剪定でも芽摘みの方法を正しく理解しておかなければならないのです。
目次
庭木など松の剪定をするときはしっかり準備
松の剪定は、枝を切る作業だけではありません。剪定の方法にもいくつかの種類があり、松の剪定は芽摘みの作業が大切になります。芽摘みとは、枝先から出てきた芽を手でちぎっていく作業です。
松の芽は枝1本に対していくつも芽が出てくるので、すべてが枝に育ってしまうと松の木がボサボサした形になります。そのため、松の樹形を美しく保つには、毎年の芽摘みが欠かせません。
芽摘みの適期
松は春の終わりがけに芽を出します。5月から6月前後は芽がやわらかく、手でも簡単に摘み取ることができるのです。夏以降からは芽が硬くなるので、剪定ハサミで切らなければなりません。
松の剪定に必要な道具
芽摘みをすると、ベタベタとした松脂が付着することがあります。松脂は服についてしまうと水やお湯で洗い流すのが難しいので、汚れてもいい服などを用意しておきましょう。
また、脚立やハシゴなどの足場を用意しておくと、作業しやすくなります。しかし、足場を使うときは、滑りにくい靴を履いて作業しましょう。高い足場を使う場合、転落するとケガにつながるおそれもあります。
初心者でも簡単!芽摘みのやり方
松の剪定である芽摘みの作業は、樹形を形成するにあたり重要な作業です。そのため、松の新芽を摘むときは正しい方法でおこなう必要があります。
松の新芽は枝先についていることが多いです。この新芽をよくみると、勢いがよく育ってるものがあります。また、松の新芽は、枝先から3本ほどのびていることが多いです。その真ん中に生えているものを根元から摘みます。
真ん中の勢いの強い芽を残しておくと、横へまっすぐにのびただらしない枝に育ってしまうのです。中心の長い芽を摘んだら、残った2本の長さを均等にして短くします。
新芽を残しておくと、枝が込み合ってしまう原因となるので芽摘みをおこなうことが重要なのです。
松の剪定で注意するポイント
松の剪定では芽摘みの作業において、基本的にはハサミを使わないほうがよいとされています。松の芽をハサミで切ってしまうと、手で摘むのとは違った切り口となり、部分的に枯れこんでしまうことがあるのです。そのため、できれば芽摘みの作業は手でおこないましょう。
しかし、芽摘みの時期を逃してしまったなど、やむを得ずハサミが必要になるときもあります。そういったときは、できるだけ切り口を小さくすることがポイントです。ハサミを入れる方向を斜めにしたり細かな角度調整をすることで、松へのダメージを最小限に抑えることができます。
また、芽摘みの方法は松の種類によっても違います。松には黒松や赤松、五葉松などさまざまな種類があり、それぞれの育ち方にあわせて芽摘みのやり方を変える必要があるのです。
黒松は松の中でも成長がはやく、サイズが大きくなりやすい特徴があります。芽が育つ力が強いため、短めに芽摘みをしておく必要があるのです。そのため、黒松の芽摘みをする際は中心の長い芽を根元から折り、残りは短めに残して摘み取りましょう。
一方、赤松は黒松よりも成長がゆるやかな特徴があります。芽吹く力が弱い赤松は、芽を多く摘むと弱ってしまう場合があるので、黒松ほど芽摘みをしすぎないのがポイントです。そのため、芽摘みの際は勢いが強い芽を根から折り、残りは長めに残しておきましょう。
五葉松は1つの枝から芽が何本も出ているので、ほかの松より枝数が増えやすい傾向にあります。そのため、芽は必要な分だけ残して全体的に数を減らす必要があるのです。芽摘みをするときは、枝1本につき2~3本ほどの芽を残しておきましょう。
11月頃の秋の松には2種類の剪定をしよう
松の剪定は春に芽摘みをしただけだと古い葉や邪魔な枝が残ってしまうので、成長が遅くなる秋から冬にかけて剪定をするのがよいとされています。この時期の松の剪定方法は2種類あり、どちらも松を育てるのに必要な作業です。
もみあげの剪定
木の内側にある古くなった葉を手で落とします。なぜなら、古くなった葉を取り除くことで、日当たりを改善することができるのです。松の外側からでは奥の古い葉が見えにくいので、もみあげの剪定をするときには、松の木の内側から手を入れておこなうのがポイントになります。
透かし剪定
増えすぎて邪魔になった枝や下向きにのびた枝を取り除きます。邪魔な枝があると、日当たりが悪くなったり、樹形が崩れたりするなどの悪影響が出るのです。外側からでは草が茂って見えない場合があるので、もみあげ剪定と同様、松の木の内側に入って確認しながらおこないましょう。
まとめ
松は手入れをするのは難しいので、ポイントをおさえて正確にすることが大切です。とくに、松の剪定では芽摘みの作業が重要になってきます。芽摘みは春におこなう作業で、新芽を摘むことで成長を抑制するのです。
また、秋にはもみあげ剪定と透かし剪定があり、どちらも松の木を育てるのに欠かせません。この2種類の剪定方法を用いることで、松の木の日当たりをよくできるといわれています。
しかし、松の木は剪定の難易度が高いので、自力でおこなうのは難しいと感じるかもしれません。そんなときは、剪定を業者に依頼するのもひとつの方法です。業者に任せることで、松を正確に剪定してもらえるのではないでしょうか。
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