みなさんは育てている庭木を手入れしていますか。いざ手入れをしようとしても、よくわからないと思っている人も多いのではないでしょうか。庭木をそのままにしてしまうと、大きくなりすぎてしまったり、害虫の被害によって、木が枯れてしまったりするかもしれません。
この記事では、剪定の作業にはどのようなものがあり、何に注意していけばよいのかを紹介していきます。実際に剪定をするときの参考になるかもしれません。
目次
剪定は大きく分けて2種類!
剪定の作業に入るまえに、どんな剪定方法が育てている庭木に適しているのか調べるとよいでしょう。そのためには剪定には、どのような種類があるのかを知っておくのが大切です。
切り戻し
切り戻しというのは、成長した枝を半分ほどで切って形を小さく整える方法です。切り戻しの作業によって、養分をより新芽や花にまわすことができるので庭木を成長させることができるでしょう。また、小さく整えることで維持がしやすくなります。
透かし
透かしというのは、成長しすぎた枝を根元から切って、枝と枝との間隔をあける方法です。透かしの作業によって、庭木の大きさはそのままで維持しながら、日当たりや風通しをよくすることができるでしょう。また、害虫被害を予防することができ、庭木全体の健康を保つことが期待できます。
剪定の基本的な手順
剪定の種類を確認した後は、実際に自分の庭木を剪定してみましょう。剪定の作業には、大きく分けて5つの手順があります。
切り落とす枝を確認
切り落とさなければいけない枝というのは、木の成長を阻害していたり、景観を損ねたりしている枝になります。育てている庭木を全体から観察して、不要な枝に目星をつけるとよいでしょう。
どこで切るか決める
切り落とす枝を確認したら、枝のどこで切るのかを決めましょう。切る場所は枝の途中で切るか枝の根本で切るかの2種類があります。庭木の大きさを小さくするのか、枝同士の間隔を広げるのかを、木全体のバランスを見ながら決めるのがよいでしょう。
樹形をイメージ
切り落とす枝と切る場所を決めたら、実際に切った後の樹形をイメージしましょう。むやみやたらに枝を切ってしまうと、かえって庭木の景観が悪くなってしまうことも考えられます。そのため、剪定後の完成形を考えて、切り落とす枝と場所を考えるとよいでしょう。
上から切っていく
きれいな庭木というのは、上から下へ枝葉が広がっていく三角形の形をしたものといわれています。景観の整った庭木にするために、上の枝からバランスよく剪定するとよいでしょう。また、剪定の途中で庭木から離れて、遠くから庭木を見てみましょう。実際どこまで切ったのかを見ることで、この後どこを切るとよいのかイメージが湧きやすくなります。
薬剤の塗布
大きな枝を剪定すると、切り口が大きくなってしまいます。この切り口をそのまま放置しておくと、庭木が腐食したり、害虫被害がでたりするかもしれません。庭木を健康に保つためにも、切り口に癒合剤と呼ばれる木の傷口の治癒を早める薬剤を塗るとよいでしょう。
切り落とす枝と切る場所
実際に剪定の作業に取りかかる際に、どの枝を切らないといけないのか、切る場所をどうするかを考えましょう。剪定で取り除かないといけない枝は決まっています。
庭木を育てていく際に、成長の邪魔になってしまう枝や景観を損ねてしまう枝を「忌み枝」といいます。剪定ではこの忌み枝を取り除きましょう。例としては、枝から真上に伸びた徒長枝、枝同士が絡み合っているからみ枝、枝から下に向かって伸びている下がり枝などがあります。忌み枝は他にも多くの種類があり、どれも切り落さなければいけません。
枝を切る際に、枝の根元から切るのか、枝の途中から切るのかという2種類があります。根元から切る際は、切り残しがないように分かれ目のすぐ上で切りましょう。枝の途中から切る際は、外に向いている芽のすぐ上で切るようにして、バランスよく発芽するように調整します。
剪定をする時期は木によって違う
剪定の作業に取り掛かるまえに、まず自分の育てている庭木はいつ剪定をしないといけないのかを事前に知っておくと、スムーズに作業に取り掛かることができます。庭木に合った時期に剪定することで、庭木を健康に保つことができるでしょう。
花や実をつけたい木
花をつける木は花を咲かせた直後に、実をつけたい木は実がなっていない12~2月ごろに剪定するのが基本です。花や実をつけるために、木はたくさんの養分を送っています。そのため、花や実をつける直前に剪定をしてしまうといつも以上に木が傷つくおそれがあります。木が休んでいるタイミングで剪定をするとよいでしょう。
常緑樹
常緑樹は、新芽が生えてくる4~6月ごろに剪定するとよいといわれています。そうすることで、バランスよく木を成長させることができるのです。寒さに弱い木が多いので、冬の剪定は控えた方がよいでしょう。
落葉樹
落葉樹は、基本的に葉が落ち切った後の12~2月ごろに剪定するとよいでしょう。活発に活動している春から真夏にかけては剪定を避けた方がよいといわれています。10月頃からは木の成長が比較的落ち着いている時期なので、樹形を整えるなどの軽い剪定ならしてもよいでしょう。
松
松は10~1月の晩秋に剪定するのが基本的といわれています。寒い冬の時期に剪定をするとかえって傷んでしまうので、冬になるまえに剪定を済ませておきましょう。
剪定の時期はそれぞれの木ごとで異なってきます。自分の育てている庭木はいつ剪定するとよいのかを事前にしっかり調べてから、剪定の作業をするようにしましょう。
剪定に必要な道具
実際に剪定の作業をするときに、さまざまな道具が必要になってきます。剪定の作業に入るまえに準備をしておきましょう。
剪定には、剪定はさみ、剪定のこぎり、脚立、軍手、掃除道具などが剪定の作業には必要になってきます。剪定はさみは、小さな枝から太い枝までオールマイティに剪定をこなす道具です。剪定のこぎりは、剪定はさみでは切れないような、太い枝に対応しています。脚立は、高い枝を切るときに使います。
また、庭木が自分の背丈より大きいときは、高枝切りばさみや高枝のこぎりを用意しておくと便利かもしれません。高枝切りばさみや高枝のこぎりは、脚立を用意しなくても背の高い木を剪定することができます。
剪定道具は、ホームセンターなどで購入することができます。実際に見て触り、自分の力具合や手の大きさを考慮して、道具をそろえるとよいでしょう。予算を考えながら、道具をそろえていき、剪定する環境を整えましょう。
剪定を依頼するときの料金
慣れていない剪定の作業を自分ひとりでするのは、不安に感じるかもしれません。その際は業者に依頼をするのもひとつの手でしょう。
業者に依頼するときの料金設定は、日当制・時給制、単価制の2通りあるといわれています。日当制・時給制では職人1人当たりの費用が必要になります。日当制が約20,000~30,000円、時給制が約2,000~3,000円前後、というのが相場になっているようです。
単価制では、自分の庭木の大きさや高さによって料金が変動していきます。そのため相場が約1,000~20,000円と料金に幅があります。業者によって料金が異なりますので、事前に、料金がいくらぐらいになるのか問い合わせて複数の業者から見積りをとるとよいでしょう。
まとめ
剪定の作業は手順を踏んでいけば、自分でも剪定をすることができます。切らないといけない枝は決まっているので、剪定をするときは自分の庭木を観察して、どの枝を切るのかを決めておくとよいかもしれません。また、剪定をするときはそれぞれの木ごとで適切な時期があるので事前に確認しておきましょう。
しかし、はじめて剪定をしようとすると、この枝を本当に切ってよいのかと不安になってくるかもしれません。大切に育てている庭木を健康に保つためにも、業者と相談することをおすすめします。また、価格設定が業者によってバラバラなので相見積りをとって、納得のいった会社を選びましょう。
剪定を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。
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