「家でライチを栽培してみたい」と思ったことや「おいしい実を収穫するためには、何をすればよいのだろう」と考えたことはございませんか?
これからライチを栽培する方やライチの育て方に迷っている方に、温度や水の管理などの気をつけてほしいポイントをご紹介いたします。ぜひこの記事を参考に、採れたての新鮮なライチの実をご家庭で楽しんでいただければと思います。
ライチの育て方
ライチを育てるときは、まず苗を植えつける鉢と土を用意しましょう。地植えよりも鉢植えの方が日当たりの調節や樹高の管理もしやすいので、鉢植えで栽培することをおすすめします。ライチは水はけがよく、やや酸性寄りの土壌をこのみます。市販の園芸用土と鹿沼土を7対3で混ぜて作るとよいでしょう。
苗を植えたら、次は水やりと、実をしっかりつけてもらうための肥料のあたえ方を知りましょう。ライチの育て方で気になるのは、やはり結実をよくすることではないでしょか。水やりは土の表面が乾いていたら、多めに水をあたえるようにします。また、実がなる6月中旬から収穫する7月下旬までは、とくに意識して多めに水をあたえましょう。
肥料は実付きをよくするためにあたえるので、油かすなどの有機質肥料を生育期である3月下旬を始めに、6月下旬、9月下旬を目安としてあたえます。有機質肥料の匂いがどうしても苦手な方は、結実を促進する作用のあるリン酸を含んだ化成肥料をあたえることでも、収穫量の増加が期待できます。
また鉢植えで育てていれば、いずれ成長に合わせて植え替えの必要が出てきます。ライチの植え替えは年に1回、使用中の鉢よりひと回り大きいものを用意し、根張りのよい4月から5月におこないましょう。新鮮な土に入れ替えることで普段目に見えない根の健康状態を確認しつつ、より生育を促すことで実付きがよくなります。
ただしライチの根は細く弱いため、傷つけるとそれが原因で枯れてしまうこともあります。植え替えのときは、できるだけ根が抱えた土を崩さないよう、慎重におこなうとよいでしょう。
ライチの越冬は暖かいところで!
ライチの育て方でとくに注意したいのが、温度管理です。ライチは温暖な気候をこのむ反面、寒さには弱い果樹です。日本でも関東以北では自力で冬を超えるのは難しいとされています。
ライチの越冬は、鉢植えで育てていれば室内に入れて管理するのがもっとも簡単な方法でしょう。外気温が5度を下回る日が続くようになったら鉢を屋内に取り込む合図です。室内の温度は5度以上を目安に日当たりがよく、エアコンやヒーターの風が当たらない場所で育てます。寒い場所に放置すれば実付きが悪くなり、最悪の場合枯れてしまうかもしれません。
屋内であっても、適度に外気にさらすなどして冬が来ていることを果樹に教えてあげる必要があります。ずっと暖かい場所に置いておくと、春が来て外に出してもまだ冬が来ていないと勘違いし、新芽を出さずに休眠の準備を始めてしまう場合があるので注意しましょう。
冬の水やりは少し乾燥気味に維持します。春に向けて新しく伸びてくる芽が、成長過程で葉芽と花芽に分かれるのですが、乾燥気味に育てた方が、花芽への分化を促せます。土が乾いてから水をあたえるとよいでしょう。またこの時期は活動のおだやかな休眠期になるので、肥料は必要ありません。
ライチを収穫するタイミング
大きな問題もなくライチの育て方を間違えず順調に育てていけば、基本的におよそ7年から8年ほどで実がなるようになり、収穫できるまで果樹が大きくなります。収穫は7月下旬から8月下旬におこないます。このときにも、気をつけてほしいポイントがあります。
ライチの実は果樹から収穫すると1日で外側の色が茶褐色になり、鮮度が急激に落ちてしまいます。そのため、実の熟成は果樹になったままの状態でおこないます。日当たりのいい場所において実を熟成させれば、含まれる成分の影響で完熟に近づくにつれて、下の方から徐々にきれいな赤色に色づいてきます。
実が黄緑色から完全に赤く染まれば完熟の証拠なので、果樹から収穫しましょう。収穫後、ライチはすぐに鮮度が落ちてしまいますが、冷凍庫で保存することで数日程度であればある程度は味を保てます。流通するライチはほとんどが外国産の冷凍品なので、生で食べられるうちに味わうのがオススメです。
ライチの剪定は実を収穫してから
ライチの剪定は実を収穫した後の9月中旬から10月中旬にかけておこないます。ライチは成長するままに任せると、樹高が7~8メートルほどに大きく成長してしまいます。鉢植えで管理する場合、樹高は2メートル以内で抑えるように剪定しましょう。
ライチは実を収穫した枝を中心に樹高を抑えるイメージで剪定をします。花付きの悪くなった古い枝や、内側に伸びて日当たりや風通しを悪くするような枝があれば、同時に剪定しましょう。風通しや日当たりが悪いと病害虫の発生の原因になる場合があります。
その年に伸びた新しい枝は翌年に花芽をつけるので、誤って剪定しないようにしましょう。ライチは花付きに対して結実する量がかなり少ない果樹です。ライチの育て方で意識するのは日当たりや温度管理がほとんどですが、剪定も実の収穫の助けになりますし、怠ればその分手入れもしづらくなりますので注意しましょう。
まとめ
ライチは食用の実が有名な果樹で、家庭でも栽培できるものとして人気があります。一方で、ライチの育て方には多くの注意点があります。生育環境には温暖な場所をこのむため、日本でも北陸や東北などでは、寒さに気を配らなければなりません。
また、多くの実を収穫するためには日当たりや水やりの管理などにも気をつける必要があります。苦手な冬場はとくに適切な管理を心がけ、ご自宅で実が収穫できるようになるまで辛抱づよく管理するようにしましょう。
ライチは実が収穫できるまでに時間がかかる果樹です。「果樹が大きくなりすぎて剪定できない」という方は一度業者に相談するのもよいでしょう。
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