これからお庭に新しく木を植えてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。木を植えることで、お庭が華やかになり気持ちも晴れやかになりますよね。そんな方には、ぜひヒトツバタゴをおすすめします。
ヒトツバタゴには、数多くの魅力があります。その魅力を知れば、ヒトツバタゴを育てたくなるかもしれません。そこで本コラムでは、ヒトツバタゴの魅力や育てかたのポイントをご紹介します。
目次
ナンジャモンジャと呼ばれることも!ヒトツバタゴの特徴とは
ヒトツバタゴはモクセイ科に属する樹木で、非常にゆっくりと生育します。長い時間をかけて大きくなり、最終的には15m~30mほどにもなる高木です。この高木のヒトツバタゴに花が咲くと見事な景観となります。
ヒトツバタゴがもっとも魅力的な姿を見せてくれるのは、開花時期である5月です。深く4つに裂けた真っ白な花が、樹木全体をおおいます。時期は5月ですが、木がまるで雪におおわれているかのような美しい姿になるのです。この花は見た目だけでなく匂いも楽しむことができ、ほのかに甘い香りを漂わせます。
真っ白な花が散ったあとにもまだ楽しみがあります。10月ごろになると、直径1cmほどの黒くきれいな実をつけてくれるのです。このように、時期によって見せる姿を変えてくれるところがヒトツバタゴの魅力ではないでしょうか。
そんな魅力たっぷりのヒトツバタゴは、アジアを中心に自生しています。おもな自生地は、朝鮮半島、台湾、中国、日本です。ただし、日本であればどこにでも自生しているというわけではありません。
じつは、ヒトツバタゴの日本の自生地はたったの2ヶ所しかなく、いずれの自生地も国の天然記念物に指定されているのです。1ヶ所は木曽川流域(愛知・岐阜)、もう1ヶ所は長崎県対馬市にヒトツバタゴは自生しています。そんな貴重な自生地は、現在、保護活動が進められているのです。
また、ヒトツバタゴは「ナンジャモンジャ」と呼ばれることがあります。この名称は、ヒトツバタゴ独自に名付けられたものではなく、その土地には珍しく発見されたときに誰も名前がわからない大木につけられる総称です。特定の樹種を示すわけではないので注意しておきましょう。
家でヒトツバタゴを育ててみよう
日本のヒトツバタゴの自生地は非常に限られています。しかしヒトツバタゴは耐寒性があることが特徴で、じつはご家庭でも育てることのできる植物なのです。ポイントをしっかりとおさえておけば、ご自宅でも育てることができるでしょう。
栽培する場所
ヒトツバタゴは、日当たりのよい場所を好みます。また先ほどお伝えしたとおり、樹高が15m~30mほどにもなるため植える場所には気をつけておきたいところです。
ヒトツバタゴは縦だけでなく横にも大きく広がるため、となりの家に枯れ葉が落ちてしまったり、近くの電信柱に木が引っかかったりしてしまうおそれがあります。このように、あらかじめいろいろなパターンを想定しておくことで後のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
水やり
お庭でヒトツバタゴを育てている場合、水やりは降雨だけで十分です。そのため、基本的には水をあげる必要はありません。ただし、夏場は気をつけましょう。夏は日差しが強いため、土が乾燥しやすく水切れをおこしやすくなるからです。この時期だけは土が乾いていないかこまめに確認して、土が乾いていたらたっぷりと水をあげるようにしましょう。
また、1週間以上雨が降らなかったときも土が乾燥してしまっている場合があります。このときも同様に土の状態を確認し、乾いている場合は水をあたえるようにしましょう。
肥料
生育の遅いヒトツバタゴに少しでも早く成長してもらうために肥料をあたえるようにしましょう。1月ごろに緩効性の有機肥料をあたえます。
花を咲かせるための剪定のポイント
ヒトツバタゴにきれいな花を咲かせてもらうためには、剪定が欠かせません。また、剪定をして樹木全体の風とおしをよくしておくことで、病害虫の発生を予防することもできるのです。ここでは、植物の栽培において大切な役割をもっている剪定のやりかたをお伝えします。
剪定の方法や時期
ヒトツバタゴはたくさんの葉をつけるため、枝に葉がついたままだと作業がしづらいです。そのため、枯れ葉がすべて落ちた冬の時期に剪定をおこなうようにしましょう。枝の量が多い部分や、樹形を乱す枝を中心に間引く程度に剪定します。
ただし、ここで1つ気をつけたいことがあります。じつはヒトツバタゴは冬に花芽をつけるため、慎重に剪定をおこなわないと花芽をつけた枝まで切り落としてしまうおそれがあるのです。花芽をつけた枝を切り落としてしまうと、開花時期になっても花が咲かなくなってしまうおそれがあります。剪定をするときは慎重におこなうようにしましょう。
また、花芽をつけた枝を切り落としてしまうのではないかと不安な方は、冬ではなく花が咲き終わる5月下旬ごろに剪定をおこなってもよいかもしれません。この時期は、枝に葉がついているため剪定はおこないづらいですが、花芽を切り落としてしまうおそれはなくなります。
剪定以外の理由で花が咲かないことも
ヒトツバタゴの花が咲かない原因は、ほかにも考えられます。じつは、ヒトツバタゴは成長がとても遅く、幼木の期間が長いです。そのため、なかには10年たっても花を咲かせないヒトツバタゴもあるのです。育てはじめて10年未満のヒトツバタゴはまだ幼木であるため、花を咲かせてくれるまで気長に待ってあげましょう。
花を見たいならアメリカヒトツバタゴを育てる手もある
上記を読んで、花を咲かせてもらうために10年も待ちたくないと思われた方もいるのではないでしょうか。そういった方には、アメリカヒトツバタゴをおすすめします。
アメリカヒトツバタゴはその名のとおり、アメリカ原産のヒトツバタゴです。樹高は最大でも10m程度にしかならず、ヒトツバタゴを一回り小さくしたような見た目をしています。花の色や形は、ほとんどヒトツバタゴと変わりません。この木であれば、幼木のころから花を咲かせてくれるため開花するまで10年も待つ必要がないですよ。
ヒトツバタゴを増やしてみよう
お庭でヒトツバタゴを何本かに増やしていきたいと思う方もいるのではないでしょうか。ここでは、ヒトツバタゴの増やし方について説明をします。ぜひヒトツバタゴを増やして、雄大な景観をご自身で作り出してみてはいかがでしょうか。
種まきで増やす方法
秋に実る、ヒトツバタゴの「黒い実のなかの種」をまく方法です。まず実を割って種を採取しましょう。あとは、その種を土にまくだけです。発芽させる確率をあげるコツとして、採種した種が乾燥するまえに土にまくようにしましょう。
挿し木で増やす方法
挿し木でもヒトツバタゴを簡単に増やすことができます。挿し木とは、植物の一部を切りとってそれを発根させて増やすことです。
挿し木の具体的な手順としてまず、枝の長さが15cm程度になるように切りましょう。切った枝の先端の葉を4枚~6枚残し、切り口を3時間ほど水に浸します。ここまで用意ができたらあとは簡単です。用意した枝を、挿し木用の土に挿していきます。土が乾燥しないように日陰で育てるようにし、水をたくさんあげることがコツです。
まとめ
ヒトツバタゴは、5月になるとまるで木に雪が積もったかのように、たくさんの真っ白な花を咲かせてくれます。あたり一面が見事な景観となり、花からは、ほのかに甘い香りが漂うのです。
そんなヒトツバタゴは、生育が遅くあまり手がかからないためご家庭でも簡単に育てることができます。日当たりがよい場所に植えて、土の表面が乾いていたら水をあげるようにしましょう。
ヒトツバタゴを育てるうえでもっとも気をつけておきたいポイントは、剪定です。ヒトツバタゴの見た目を整えたり、病害虫を予防したりするには剪定が欠かせません。しかし、このとき新芽をつけた枝まで切り落としてしまうと、ヒトツバタゴが花を咲かせなくなってしまうため注意が必要です。
正しく剪定をして、ヒトツバタゴにきれいな花を咲かせてもらいたい方は、一度プロに相談してみてもよいかもしれません。
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