コノテガシワは丸くかわいらしい形へと成長するため、庭木としても人気でしょう。また、耐寒性が強いため、冬であっても安心して育てることができるのが魅力ですよね。
そんな冬の時期でも、あまり心配のいらないように思えるコノテガシワですが、じつは剪定をおこなう際は、注意が必要になります。剪定方法や時期を誤ると、コノテガシワが枯れてしまうことにつながるのです。
この記事では、大切なコノテガシワを枯らしてしまわないように、適切なコノテガシワの剪定方法や時期などを解説していきます。コノテガシワの増やし方もあわせてご紹介しているので、もしよければ参考にしてください。
目次
コノテガシワの剪定は1年に1回程度でOK
コノテガシワは1年を通して葉をつける常緑樹です。成長を続けると、高さは15メートルにもなるため、かなり大きくなる植物でもあります。
そんなコノテガシワは、剪定をおこなわなくても比較的まとまった形へと成長をしやすいという特徴があります。そのため、剪定はこまめにおこなう必要はなく、1年に1回程度おこなえば十分でしょう。
しかし、コノテガシワの剪定が1年に1度でよいのは、まとまった形になりやすいという理由だけではありません。コノテガシワは、枝の先に葉がついてないと、枝の先まで十分に水分を流すことができないのです。
そのため、枝の先から葉を切り落としてしまう剪定をおこなうと、枯れてしまいます。コノテガシワ全体の形を整える剪定では、枝の先の葉を切り落としてしまうこともあるでしょう。
そのような剪定は、コノテガシワにダメージを与えしまうことにつながるため、こまめにおこなうのは避けたほうがよいのです。形を整えようとおこなった剪定で、コノテガシワを枯らしてしまうことを避けるためにも、剪定は1年に1度の回数でおこないましょう。
コノテシガワの剪定はこの時期にやろう
1年に1度おこなうコノテガシワの剪定ですが、いったいどの時期が適しているのでしょうか。強めに刈り込むコノテガシワの剪定に適している時期は、3月になります。3月はコノテガシワが芽をつける前の時期であるため、剪定後に葉をつけることが期待でき、枯れてしまう危険性も少なくなります。
そのため3月であれば全体の形を整えるための、強めの剪定がおこなえるでしょう。しかし、いくら芽をつける前の時期だからといって、大幅に刈り込んでしまうと枯れてしまう危険性があります。できれば、枝の先には葉が残っている状態になるように、剪定をおこないましょう。
また、風通しの悪い場所を少し整えるなど、軽剪定であれば年間を通しておこなうことができます。気になる箇所がある際は、その都度軽剪定をおこなうとよいでしょう。
コノテガシワには剪定以外にも気をつけるポイントが!
コノテガシワを美しく保つためにも、剪定は欠かすことができません。しかし、コノテガシワは剪定以外にも気をつけるポイントがあります。まずひとつめが、枯れ葉を取り除くことです。
コノテガシワは秋から冬にかけて、枯れ葉が溜まりやすくなります。枯れ葉を取り除かず、そのままにしてしまうと、害虫の住み家となり病気の原因にもなるのです。
注意すべき害虫としては、ミノムシなどのミノガ類があげられます。ミノガ類は、秋から冬にかけて植物の中で過ごし、暖かい時期に幼虫になると、葉を食い尽くしてしまうのです。害虫の発生や病気を防ぐためにも、秋から冬の時期は、こまめに枯れ葉を取り除きましょう。
ふたつめは、降雪のある冬に注意が必要すべきポイントです。コノテガシワは丸い形へと成長をするため、降雪があると、雪が積もりやすくなってしまいます。
そのまま雪が積もり続けると、倒木してしまう危険性がでてきてしまうでしょう。大切に育てているコノテガシワを守るためにも、雪が降る時期はできるだけ雪かきなどをおこなうことをおすすめします。
コノテガシワは増やせる!さし木と植えつけのやり方について
コノテガシワを育てていると、もう少し増やしたいと思うこともあるでしょう。コノテガシワを増やす方法は、おもにふたつあります。まずひとつめが、「さし木」という方法です。
さし木では、成木から切った枝をほかの場所に埋めることで、植物を増やすことができます。コノテガシワはさし木をおこなうことが可能なため、手っ取り早く増やす方法としては有効でしょう。
コノテガシワをさし木で増やす際は、まず枝の先を10センチほど切り取ります。このときに切り取る枝は、できるだけ日の光がよく当たっている、元気な部分を選ぶようにしましょう。
そして、切り取った枝は2時間から3時間ほど水につけ、水分を蓄えさせます。枝についている葉が多い場合は、少し減らすとよいでしょう。葉が多いと水分が蒸散しやすくなり、枝に十分な水が蓄えられなくなってしまうからです。
枝によく水が行き渡ったら、植木鉢にさしましょう。さし木の枝をよく成長させるためには、明るい場所で、湿度を保っておくことが大切です。また、根の成長を確認するために、挿した枝を引き抜くことは、根の傷みにつながるのでやめましょう。根の確認は、植木鉢の底からおこなうことをおすすめします。
コノテガシワを増やすふたつめの方法が、「植えつけ」です。植えつけとは、その名の通り植物の苗を購入し、土に植えて増やすという方法になります。コノテガシワの植えつけは、冬と6月ごろの時期が適しています。
さし木と植えつけともに、コノテガシワをより成長させるためにも、十分な水やりと肥料を与えるようにしましょう。また、増やしたコノテガシワも剪定をきちんとおこなうことで、美しく健康で美しく育てることができます。
まとめ
コノテガシワの剪定は、1年に1度、3月ごろの時期におこなうのが適しています。3月以外であっても、少し枝先を整えるなどの軽剪定であれば、年間を通しておこなうことが可能です。
また、コノテガシワは剪定以外にも気を付けるポイントがあります。秋や冬は、害虫発生や病気を防ぐためにも、枯れ葉を取り除き、雪が降る時期には除雪をおこないましょう。
コノテガシワを増やしたい場合は、さし木や植えつけをおこなうことをおすすめします。増やしたコノテガシワも、しっかりと剪定をおこない、健康的で美しく成長させましょう。ご自身で剪定をおこなうのに不安があるかたは、業者に依頼をしてみるとよいかもしれません。
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