
アウトドアが楽しい季節がやってきました。活発に外で活動したくなる季節には、山も賑やかになりますね。新鮮な景色や環境に触れることで、気持ちも身体もリフレッシュできますね。しかしいつもは足を踏み入れない場所だからこそ、楽しい部分だけでなく山の危険生物にも目を向けることを忘れないようにしたいものです。万が一のトラブルも、事前に少しの知識を持っているだけで落ち着いて対処できるものです。いい思い出を残しましょう。
目次
山の危険動物7選
(1)クマ
【北海道】ヒグマ
北海道にはヒグマが生息しています。遭遇した時の危険度は最も高い、山の危険生物でしょう。ヒグマは雑食で何でも食べますが、肉食を好む傾向があり人間が食い殺される事例があります。大きなヒグマは3m近くにもなり、日本国内の陸地では哺乳類の中で最も大きいといえます。
【本州】ツキノワグマ
本州で目撃例が多いのはツキノワグマです。雑食なので何でも食べますが、主食は植物のようです。それも多少は関係があるのか、人間に遭遇すると逃げることが多いようですが、子育ての時期は大変危険です。小熊を守るために襲ってくることが多くなります。
(2)ヘビ
草むらに潜んでいるため、攻撃されるまで気が付きにくいヘビは、クマに並んで警戒すべき山の危険生物の1つです。
【本州】ヤマカガシ
中型の毒蛇ですが、牙に持っている毒には特効薬がないので非常に危険です。ただし毒牙は短いので厚手の服の上から噛まれた場合には、体内まで毒が届かないこともあるようです。
【日本全土】マムシ
日本全土で姿を見せるヘビはマムシです。攻撃的な個体が多いので、見かけたら絶対に近づいてはいけません。毒が非常に強力で、噛まれると死亡することもあります。
【沖縄】ハブ
主に沖縄に生息しており、離島ではよく見られるヘビです。大型で2m以上にも成長することがある大型の毒蛇ですが、ハブの毒の血清があるため、ハブに噛まれたことによる死亡例は近年減ってきています。
(3)ニホンザル
基本的には人間に近づいてこないようですが、近づいたり声を上げたりして刺激してしまうと危険です。非常に知能が高く、ほとんど群れで行動しているので怒らせないよう、見つけたら静かに距離を取りましょう。引っ掛かれたり、噛まれたりする可能性があります。
(4)イノシシ
ニホンイノシシによる被害は関西方面で多いようです。下あごには大きな牙があり、体重は180㎏にもなります。体長も最大で1.8mになるため、突進されるとその破壊力は絶大です。基本的には人間を怖がって近づいては来ませんが、意外にもイノシシの知能は高く、人里に下りてエサを取るような個体は人間を怖がらないので注意が必要です。
山の危険な虫7選
遭遇率の高さでは、山の危険生物は動物よりも虫かもしれません。注意した方がいい虫を紹介します。
(1)ハチ
スズメバチやアシナガバチは山に生息しています。スズメバチは、攻撃性が高く毒も強いので十分に注意をする必要があります。あまり人が歩いた形跡のない場所は通らないようにしましょう。スズメバチの巣を見落として近づいてしまえば一斉に攻撃してきます。
アシナガバチは、スズメバチに比べると性格も穏やかなので刺してくることが少なく、毒もそんなに強くありません。しかし、どちらのハチもアナフィラキシーショックによる死亡例があるので注意が必要です。
(2)マダニ
マダニの脅威がメディアでも多く取り上げられるようになってきました。マダニそのものは毒を持っていませんが、病原体を媒介するので注意が必要なのです。野生動物につき、動物の死骸にも群がります。そのため危険な病原体を持っていることがあり、マダニによって媒介されることで死につながることもあるのです。
また、マダニの怖さについては「SFTSだけじゃない!マダニによる感染症被害とマダニ対策の方法について」でも詳しくご紹介しています。
(3)アブ・ブヨ
暖かい季節は、アブやブヨにも注意が必要です。ブヨは刺されたときには強い痛みが走り、後に強い痒みが伴います。またアブは吸血しますので、木陰で休む際には気をつけましょう。ただアブは真夏の日中はあまり活動的ではありませんので、吸血される可能性はあまり高くないかもしれません。早朝や日没前の気温が下がった時にはご注意ください。
またアブとハチの見分け方などは「たまに見かける「黒い蜂」は怖くない?蜂とそっくり!アブには要注意」をご参考ください。
(4)ムカデ
強靭な顎で触れたものを手当たり次第に噛みつく傾向があります。毒はわずかで、命に直接関わるようなものではありませんが、稀にアナフィラキシーショックを起こす可能性はあるようです。
(5)ヒル
日本では、本州から四国・九州にヤマビルが生息しており、大型動物が近づくと草などから飛びつきます。
衣服や靴下を身に着けていても潜り込んでくることがありますが、ヒルジンという麻酔成分のために血を吸われていることにほぼ気づかず、また傷の治りが遅いのも特徴です。
山の危険な植物8選
植物は動物のようには動きませんが、山の危険生物の1つです。
触るとかぶれる植物
(1)ウルシ
ツタウルシとヤマウルシに注意が必要です。ツタウルシは、他の樹木に絡みつくようにはい上がって生息しています。木に巻き付いている植物は触れない方がいいでしょう。
また、ヤマウルシは山地でいたるところに生息している植物です。葉はほかの植物と同じように緑色ですが、茎の部分が赤いのが特徴といえるでしょう。赤い茎の植物には触らないようにしましょう。
(2)ヌルデ・ハゼ
どちらの植物も、ウルシほど強い成分はないものの触るとかぶれる可能性があります。
毛の部分が危ない!刺激性物質のある植物
ムカゴイラクサ・ミヤマイラクサ
イラクサは、茎や葉にトゲのような毛を生やしています。その中には、蕁麻疹を起こす可能性のある化学物質ヒスタミンが入っているために、毛に触れてしまうと激しい痛みを伴い、赤くはれ上がってしまうことがあります。細かいトゲのような毛が複数刺さると抜きにくいため、注意が必要です。
トゲに注意!切り傷につながる植物
(1)イバラ
日本全土で野山に多く生息しています。枝や幹に固いトゲがあるので、引っ掛かると切り傷につながることがあります。
(2)ススキ
日本のどこにでも見かけるススキが危険というのは意外に思われるかもしれません。葉が細長くて堅いというだけでなく、その縁がギザギザとして鋭いのでむやみに触ると切り傷のようになることがあります。
まとめ
山の危険生物はこの他にもたくさんいますが、街がわたしたち人間の住処であるように、山は動物の住処です。不用意に近づいて攻撃されることのないようにしましょう。また虫や植物による怪我の多くは、厚手の長袖や長ズボンを着用するなど、素肌が露出しないような服装を心がけることで減らすことができるものです。また知らない植物には触らないようにすることは、ケガへ予防となるだけでなく山の環境を守るうえでも大切なことです。
触れあってはいけない危険生物には十分な注意を払いつつ、せっかくの山のレジャーを思う存分楽しんでください!
ちなみに本稿でご紹介したハチ・ムカデ・ダニに生活圏で悩まされているという方は、相談も受け付けております。
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