バラは美しい花を咲かせて多くの人に好まれる植物です。しかし病気や害虫に弱く、育てるのが大変だともいわれています。
バラをきれいに咲かせるためにバラの害虫駆除は欠かせません。バラを育てたときにすぐに害虫だと気づいて対処できるようにどのような害虫がバラを襲っているのかを見ていきましょう。後半では害虫対策の方法を紹介していきます。
目次
バラに害虫が発生する原因は?
バラに発生する害虫の多くは、樹液や木部を食べて成長するために集まるようです。産卵場所として選ぶ昆虫もおり、その際には幹や葉が傷つけられてバラが弱ってしまいます。また、バラ自体が弱っていると害虫たちも栄養を取りやすいためか寄ってきやすくなるようです。きれいな花を観賞するためにはバラの害虫駆除は欠かせませんね。
バラに発生する害虫の種類は何がある?
バラにはたくさんの種類の害虫が発生するおそれがあります。バラの異変に気付いてすぐ対処できるように代表的な例を見ていきましょう。
アブラムシ
野菜苗や果樹苗などあらゆる植物に発生する害虫です。若い葉の裏やつぼみに集まって樹液を吸うことで植物の葉などが傷んだり、生長が阻害されたりすることがあります。
排せつ物が「すす病」の原因になったり、ウイルスを運んでくるうえ短期間で増えるので放っておけません。
チュウレンジバチの幼虫
成虫が幹に産卵します。産卵跡は縦に裂けてしまい修復のため盛り上がるので見栄えが悪いです。幼虫が生まれると若い葉をあっという間に食い荒らしてしまいます。
スリップス
体長2~3mmの黒や黄の虫で花弁やつぼみ、新芽、葉などから樹液を吸います。花弁の樹液を吸われるとシミができて見栄えが悪くなり、ひどいときには開花できなくなるでしょう。
バラゾウムシ
3~5mmほどの大きさで口が象の鼻のように長いです。つぼみや小さな新芽に産卵し、産卵場所より先を黒く焦げたように枯れさせてしまいます。
ハダニ
肉眼ではほとんど見えないサイズで葉裏などから樹液を吸います。吸われた部分には白い斑点が現れて、症状がひどいと葉が黄色くなったり白っぽくなったりして落葉してしまうでしょう。
カミキリムシ
成虫が幹などに傷をつけて産卵し、孵化した幼虫は1~2年間かけてバラの幹などを食べながら成長します。内部を食べていくため空洞になります。株もとに木くずがある場合はカミキリムシを疑いましょう。成虫は幹の皮新芽を食べてその先を枯らします。
コガネムシ
10~15mmほどの大きさでつぼみや花弁、葉や茎など至るところを食べます。幼虫は根をかじり枯らしてしまうことがあるようです。
カイガラムシ
幹や枝についた少し膨らんだ白い貝殻のような姿です。枝や茎から樹液を吸い、葉や株を弱らせてひどいときには枯らしてしまいます。
ヨトウムシ
地味な色で斑紋のある芋虫です。小さいうちは昼間にも動き回りますが、大きくなると地中や葉裏に潜んで夜間に活動します。
バラの害虫駆除をするためにどのような敵がいるのかを見てきました。小さくて取ることが難しいものや隠れているものなどもいますが地道に駆除をしましょう。
バラの花?茎・葉?害虫が発生しやすい場所
バラにつく害虫はいろいろ存在しており、種類によって食べる場所は異なります。しかし新芽や若い葉などの柔らかい部分は比較的食べられやすいようです。隠れているのは葉裏や土中が多いですが、幹の中に住み静かに弱らせるカミキリムシなどもいます。新芽など新しく育つ部分が狙われやすいので、放っておくとあっという間に弱ってしまいます。早めにバラの害虫駆除をしなくてはいけません。
バラに害虫が発生しやすい時期ってある?
バラに害虫が発生しやすいのは、害虫が活動しやすい時期です。具体的には暑くなり始めた5月から寒くなる前の10月ごろが比較的多いです。
虫ですから冬になると活動が弱まったり、死んでしまったあと次の世代が卵状態で越冬したりします。冬になり活動が弱くなったからといってもバラの害虫駆除でできることはあります。土の改善や虫よけを用意しておくことで、次の時期のバラが元気に咲くことでしょう。
バラの害虫駆除対策
きれいな花を咲かせてもらうためにもバラの害虫駆除は徹底したいですよね。バラに害虫が発生してしまっているときは、そこにいる害虫を退治して、新たに寄ってこないようにしなければなりません。
害虫を退治するにはスプレータイプの害虫駆除剤を撒きましょう。このほかにもアブラムシなどに牛乳や洗剤を適度に薄めたものをかけると窒息するといわれています。
防虫対策には忌避剤を用いましょう。新たな虫がつきにくくなります。ペットや小さなお子さんがいて心配な場合は、木酢液や竹酢液を適度に薄めてスプレーすることでも効果があります。ただし効果は長続きしないので、1~2週間に1度ほどのペースで定期的にスプレーしましょう。
バラに害虫が発生しないための普段からできるお手入れ方法
一般に害虫や病気は弱ったバラからかかりやすくなります。そのため丈夫に育てることでバラの害虫駆除を行わなくても済むようにしましょう。
【害虫に負けなくするには】
風通しがよく、適切な日当たりの場所で育てること
風通しが悪いと湿気が溜まりやすく害虫に巣を作られやすくなります。場所はよくても密集させて育てると、結果的に風通しはよくなりません。
土壌を清潔に保つこと
落ちた葉や花びらをこまめに拾い雑草を抜くことで虫が寄り付きにくくなります。ココヤシチップなどで土の表面を覆い保護することを『マルチング』といいます。マルチングは乾燥や土中の急激な温度変化を防ぎ雑草も生えにくくなります。
生態のバランスを保つこと
薬剤を使用しすぎると、害虫だけでなく植物に有益な虫や菌も殺してしまいます。
【丈夫に育てるには】
水をやり過ぎない
根は水を求めて伸びていくため、水がたくさんあるとしっかりと根が張りません。
日光を十分に浴びせる
日光を使って栄養を作り出しますから、十分に日が当たらないと弱ってしまします。
肥料をやり過ぎない
肥料をやり過ぎるとたくさん茂ったとしても脆弱になり抵抗力も低くなります。芽や葉が伸びる時期以外は控えめにしましょう。
これらのお手入れは、こまめにバラの様子を観察して適切に栄養を与えなければなりません。大変かもしれませんが苦労したあとに咲いたバラはきっと美しいでしょう。
まとめ
バラにつく害虫にはたくさんの種類がいますが、発生時期はおおよそまとまっています。しかしその時期にだけバラの害虫駆除をすればよいわけではありません。害虫が発生しない時期でも毎日のお手入れを心がけましょう。熱心な世話がバラを丈夫に育てることで、夏場など害虫の多い時期に入っても負けない強さをつけましょう。
害虫が発生してしまったときには早めに駆除をしましょう。放置してしまうとバラがどんどん弱ってしまい、最悪の場合には枯れてしまいます。いくつかの駆除を試してみてもうまく害虫が減らない場合には害虫駆除業者に依頼してみましょう。プロの持つ経験から適切な駆除を行ってくれるでしょう。
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