
トイレ詰まりにパイプユニッシュを使おう、という方は多いかと思います。しかし、パイプユニッシュはトイレの詰まりには適していない、という事実はあまり知られていません。トイレ詰まりには、しっかり適した方法で対処をしましょう。
このコラムでは、パイプユニッシュを使わずにトイレ詰まりを解消する方法やトイレ詰まりの解消を自分でおこなう際の注意点などをご紹介しています。自分でトイレ詰まりを解消できないときは、業者に依頼することも検討しましょう。

目次
パイプユニッシュはトイレ詰まりに効果は期待できないと記載されている点に注意!
キッチンや洗面所にある排水口には、ドロドロとした汚れがついています。その汚れは、髪の毛に皮脂や石けんのカスがくっついたものです。これを溶かしてきれいにする洗浄剤がパイプユニッシュです。
一方、トイレの詰まりは、大量のトイレットペーパーや排泄物が原因で起こります。パイプユニッシュは皮脂や石けんのカスを溶かすことはできますが、トイレットペーパーや排泄物を溶かす効果は期待できないのです。
そのことから、パイプユニッシュの本体には【トイレ詰まりには効果が期待できません】と記載されているのです。
パイプユニッシュはトイレ詰まりの解消よりもトイレの汚れを解消するために用いるのが基本
前の章で述べたように、トイレ詰まりをパイプユニッシュで解消する効果は期待できません。しかし、パイプユニッシュは普段のトイレ掃除のサポートに役立ちます。
トイレは排泄物などの影響で、黒ずみができて汚れます。その汚れは、ブラシでこするだけではなかなか落ちません。
パイプユニッシュは塩素系アルカリ性のため、そんな黒ずみなどの汚れへの効果が期待できます。とはいえ、これは本来の使い方ではありません。あくまで応急処置的なものとして、認識しておきましょう。
パイプユニッシュを使わずトイレ詰まりを解消する方法
先述しましたように、パイプユニッシュにトイレ詰まりを解消する効果は期待できません。しかし、パイプユニッシュを使わなくても、トイレ詰まりを解消する方法はあります。
ここでは、パイプユニッシュを使わずにトイレ詰まりを解消する方法を6つご紹介します。では、順にみていきましょう。
ラバーカップ
ラバーカップはホームセンターやネットで購入することができます。購入代金は、約500円~約千円ですので、経済的に大きな負担にはならないでしょう。
便器の水の飛び散りを防ぐために、まず大きな透明のビニール袋をひらき、真ん中に穴をあけましょう。その穴にラバーカップを通し、以下の手順でトイレ詰まりを解消します。
1.ラバーカップのカップ部分だけが水につかるように、便器の水量を調整する。
2.カップ部分が排水口と平行になるように、密着させる。
3.ラバーカップを排水口にゆっくり押し込んで、カップをへこませる。
4.ラバーカップが便器から外れないくらいの力加減で、へこんだカップを勢いよく引く。
手順3と4を繰り返しましょう。トイレ詰まりが解消されると、ゴポゴポという音がして、水が流れていきます。
お湯・重曹・クエン酸
お湯・重曹・クエン酸を使ってトイレ詰まりを解消する手順は、次の通りです。
1.まず、便器の汚水をできるだけバケツなどでくみ出して減らす。
※便器の水量を減らしておかないと、お湯を注いだときに水があふれるからです。
2.カップ(100ml)の4分の1ほどまでいれた重曹を便器の水にいれる。
3.クエン酸はカップ(100ml)の2分の1くらいいれる。
4.最後に便器の半分ほど、お湯をいれる。
5.お湯をいれてから約1時間経過後に、バケツの水を少しずつ流す。
手順4のお湯の温度に注意しましょう。お湯の温度が高すぎると、陶器である便器にひびがはいる可能性があります。約45度を目安にするとよいでしょう。
水圧の力を利用
水圧の力でトイレ詰まりを解消する場合、次の順番で作業しましょう。
1.バケツを用意する。バケツがなければ、便器に水を大量に流せるものでよい。
2.便器の水をくみだして、できるだけ減らす。
3.バケツに数リットルの水をいれる。
4.水を排水口に流す。
水を排水口に流すときは、勢いをつけることがポイントです。少し高い位置から流すようにすると、うまく強い水流になってよいでしょう。
食器用洗剤
生活にも身近な食器用洗剤をうまく使えば、トイレの詰まりにも効果的です。まずは、以下のものを準備しましょう。
・食器用洗剤(約100CC)
・お湯(便器の約半分ほどあればOK)
※熱湯を使うと便器が割れてしまうなどのトラブルになるおそれがあります。40~45度程度の、ぬるいお湯にしておきましょう。
これらの準備ができたら、下記の手順で作業していきます。
1.まずはお湯をいれたときあふれない程度に水をくみ出す。
2.食器用洗剤を便器にいれ、次いでお湯を時間をかけて流し込む。
3.約 20分待って、水が減っていたらもう一度、お湯を注ぐ。
4.水が流れるのを確認できたら、作業完了。
真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーとは、吸引カップにポンプがついたものです。真空式パイプクリーナーを使った手順を以下に示しましたので、ご覧ください。
1.吸引カップが水にひたるくらいに、便器内の水量を調整する。
2.空中でパイプクリーナーのハンドルを押してから、便器の水のなかにいれる。
3.カップを排水口に密着させた後、ハンドルを一気に引く。
トイレの詰まりが解消されるまで、手順2と3を繰り返します。その際、ハンドルは水の外でゆっくり押しましょう。水のなかで押すと水がはねて、便器の外が汚れるからです。
ハンガー
まずは、柔らかめの針金ハンガーと、ペンチを用意しましょう。固いと形が変わりにくいため、便器の奥まで突っ込むことができないからです。用意ができたら、次の手順で作業をおこないます。
1.針金ハンガーの引っかける部分をペンチで切り、棒状に伸ばす。
2.先端を丸めて輪っかにする。
3.輪っかの部分を排水口の奥まで突っ込んで動かし、詰まりを削る。
4.水が流れだし水位が下がったら、バケツなどにはいった水を便器にゆっくり流す。
5.水が流れだすのを確認したら、作業完了。
トイレ詰まりの解消を1人でおこなう際の注意点
前の章でご紹介した方法であれば、自分でトイレ詰まりを解消することができます。その際、注意しなければならないことが3つあります。
ここではトイレ詰まりの解消を自分でおこなうときに守るべき3つの注意点をご紹介します。ぜひ、トイレ詰まりを解消するときの参考にしてください。
水浸しにしないこと
水やお湯を注いでトイレ詰まりを解消する方法の場合、便器の汚水をバケツなどでくみ出しましょう。水位を下げずに水やお湯を注いでしまうと、便器から汚水が床にあふれてしまいます。
すると、汚水をタオルなどでふきとるなど、後始末が面倒です。汚水が床にしみを作る原因にもなります。2階のトイレの床が水浸しになった場合は、1階まで水が漏れてくるおそれもあるので、慎重に作業をしましょう。
トイレを壊さないこと
先ほども少しふれましたが、熱湯を使ってトイレ詰まりを解消する場合、お湯の温度に注意しましょう。便器は基本的に陶器でできているため、お湯の温度が高すぎると割れる可能性があります。
便器が割れた場合、割れ目から水が漏れ、床が汚水で汚れるおそれがあります。また、便器を交換しなければならなくなり、そのための費用もかかってしまうでしょう。
マンションなどの場合は管理会社への連絡が大事
マンションなどの集合住宅でトイレがつまったら、自分で詰まりを解消しようとする前に、まずは管理会社に相談しましょう。費用負担・火災保険の適用・依頼する業者などの規約が決められている場合があるからです。
詰まりを解消できずに、自分で修理業者を依頼してしまうと、誰が費用負担するのかトラブルになるおそれがあります。
トイレ詰まりを解消するためには業者への依頼も重要
自分でトイレ詰まりを解消することができない場合、業者に依頼しようと考えるのではないでしょうか。とはいえ、「業者をどのようにして選べばよいのかわからない」という方もなかにはいらっしゃるでしょう。
ここでは、業者を選ぶときの4つのポイントをご紹介します。では順にみていきましょう。
料金をチェック
トイレ詰まりの料金は、作業に手間がかかる程度によって変動することが多いです。費用相場の目安は以下になります。
・トイレットペーパーの詰まり:約5,000円~約1万円
トイレットペーパーを溶かす薬剤を使用すれば、通常詰まりを解消できます。そのため、作業にたいした手間がかからないことが多いです。
・スマートフォンやキーホルダーなど:約3万円
スマートフォンやキーホルダーなどは便器の脱着作業が必要になるため、高額になります。
・高圧洗浄:約5万円
専用の機械を使うなどの理由で、費用は5万円以上かかることもあります。
業者のサービス内容をチェック
業者によって、サービスの内容は異なります。症状に応じて高圧洗浄機を使う業者もあれば、別の機材を使う業者もいます。これらはサイトや実績をみてサービス内容をチェックすることで、業者がどこまでトイレトラブルに対応してくれるのかがわかるでしょう。
アフターフォローが充実しているかどうかも確認すべきポイントです。施工に問題があり、トイレにトラブルが発生しても面倒をみてくれる業者に依頼するとよいでしょう。
実際に問い合わせて依頼するかどうかを判断
サイトや広告などをみているだけでは、どのような業者かわかりません。実際に電話で問い合わせてみると、その対応でどのような業者か大体判断することができます。問い合わせたときの電話の対応が以下のような場合、その業者は避けた方がよいかもしれません。
・電話の対応が横柄な態度である。
・依頼してから施工日までの日数がかかりすぎる。
・質問しても解答があいまいだったり、間違えていたりする。
口コミ内容も依頼するかどうかの大事な指標
依頼しようと考えている業者についてインターネットで検索し、口コミも読んでみましょう。口コミに書いてある内容を信頼しすぎるのはいけませんが、業者に関する情報としてある程度参考になります。
口コミをみて、どのような施工をしたのか、スタッフの対応がどうだったのかなどをチェックし、評判がよいようであれば依頼してもよいでしょう。
まとめ
トイレ詰まりはパイプユニッシュで解消することはできませんが、トイレ掃除の時間を短縮するために役立つことはあります。また、パイプユニッシュを使わなくてもラバーカップや水圧などトイレ詰まりを解消する方法はありますので、試してみてください。
それらの方法で解消できないときは、業者に依頼することをおすすめします。どの業者に依頼してよいかわからないときは、ぜひ生活110番をご利用ください。ご依頼いただければ、お近くのプロの業者をすぐにご紹介いたします。
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