トイレがつまったら、スッポンをまず使えばよいというイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。実は、原因によってスッポンで解決できるものと、解決できないものがあるのです。原因によってはつまりを悪化させてしまうおそれもあります。何がつまっているのかを確認してからスッポンの使用をしましょう。
スッポンの使用が有効なつまりの原因は、紙類や排泄物など普段トイレに流すものです。異物のつまりの場合には、自分で対処することが難しいため、業者に依頼するようにしましょう。
このコラムでは、スッポンの正しい使い方を解説しています。また、トイレつまり対策もご紹介していますので、トイレつまりを適切に対処できるようになります。
目次
トイレがつまったらまずスッポン!は間違い
トイレがつまったときはスッポンでどんなつまりも解決できる気がしてしまいますが、それは間違いです。トイレつまりの原因によってはスッポンで解消できないため、はじめにスッポンで解決できるのか見極めましょう。
スッポンで解決できるつまり原因
・トイレットペーパー
・トイレに流せるお掃除シート
・排泄物
これらのものが大量であったり、どこかに引っかかったりするとつまりが起きてしまいます。普段からトイレに流しているもののつまりはスッポンで解決しましょう。

スッポンで解決できないつまり原因
・異物(スマートフォン・おもちゃなど)
・水に溶けないお掃除シート
・生理用品やオムツ
これらの原因を自分で解決しようとしてスッポンを使用すると、排管の奥に流れてしまってつまりがひどくなることもあり得ます。そうなると修理費用がかさんでしまいますので、スッポンで解決できないつまりは業者に任せましょう。
原因がわからないときは業者に依頼しよう
原因がわからない場合やスッポンで解決できない原因のつまり・自分で対処しても解決しないときには、業者に依頼して修理してもらいましょう。修理費用の相場をまとめましたので、参考にしてみてください。
トイレのつまりが比較的軽度で浅い場所にあった場合には、業者に依頼すると5,000~8,000円ほどの修理費用が相場となります。この場合には、圧力ポンプといってラバーカップの何倍もの圧力の出る道具や薬剤を使います。
圧力ポンプを使っても解決しない場合には、トーラーという道具を使用しての修理となります。この場合には、8,000~18,000円ほどの費用が相場となります。トーラーとはワイヤーの先にブラシがついており、配管内を掃除してつまりを解消する役割をします。
排管そのものに汚れが蓄積されている状態の場合、高圧洗浄機を使用して排管内をキレイに掃除します。トーラーよりも掃除の能力が高いため、固くこびりついた汚れも落としながらつまりを解消できます。
費用は15,000~40,000円ほどです。掃除する範囲によっても変わってきます。これでもつまりが解消できないようなら、排管の交換となります。
修理費用のほかには、作業費(基本料金)や出張費がかかる業者もあります。依頼の前にはしっかり説明を聞き、見積りを取ることが大切です。どこの業者に依頼すればよいのかわからないときには、弊社にお任せください。お近くの適した業者をご紹介します。
豆知識:スッポンには洋式用と和式用の2種類がある
スッポンといえば、ラバーカップとも呼ばれており、長い柄の先に黒いお椀型のゴムカップがついていることが特徴的です。スッポンには、よく見ると2種類あります。お椀が広がったままになっているのが「和式」、お椀の開いた部分に出っ張りがあるのが「洋式」です。
トイレにあった形のスッポンでないと、思うように使用できないことがあります。ご自宅のトイレは洋式が多いかと思いますので、お椀に出っ張りがついている「洋式用」を購入するようにしましょう。
スッポンの正しい使い方とコツ【つまり解消までの流れ】
スッポンは、正しい使い方をしなければ十分な効果は得られません。ここでは、正しい使い方をご紹介しますので、実践してみてください。
スッポンを使用する際に、便器の汚水が飛散することがありますので、床や壁に新聞紙やビニールシートなどを敷き、汚れないようにカバーしてください。また、水が漏れることのないように止水栓を閉めておくと安心です。
1.スッポンをトイレの排水口に置く
スッポンを便器の排水口に置きます。このときに、カップが完全に水に浸るようにしてください。カップが水から出ている場合には水を足し、カップより水位が高すぎるときには水跳ねを防ぐためにバケツなどに汚水を移しておくとスムーズです。
2.スッポンを排水口部分に密着させて「引く」のがコツ!
スッポンを水平にゆっくり押し込み、カップがへこむようにします。次に、勢いよく引っ張ってください。スッポンの使用でポイントとなるのは引くときです。勢いよく引き上げます。

3.つまっていたものを取り除く
複数回おこない、つまっていたものを引き出せたら、ゴム手袋を用いて取り除きます。また流してしまうと再びつまりの原因となってしまいますので、そのまま流さないようにしてください。
4.ゆっくり水を流す
つまりが解消したらバケツに水を入れ、高い位置から水を流します。無事に流れたら止水栓を開き、洗浄ハンドルで流して完了です。
使い終わったスッポンのお手入れ方法
使用後のスッポンは、そのまま保管してしまうと不衛生です。虫がわく原因にもなりますので、水でしっかり洗い、日光のもとに干しておきましょう。洗剤などを使用するとカップの部分が劣化してしまうおそれがありますので、水洗いが適切です。
トイレのつまりを起こさないための対策方法4選
トイレのつまりを日常的に防ぐための方法を、4つご紹介します。トイレは毎日使いますので、積み重ねが大切です。これらのことに気を付けて、トイレのつまりをなくしましょう。
洗浄ハンドルの大と小の使い分け
ご家庭のトイレの洗浄ハンドルには、「大」と「小」がある場合が多いのではないでしょうか。大便用なら「大」、小便用なら「小」と、それぞれに適した水量が流れるようになっていますので、しっかり使い分けをおこないましょう。

こまめに水を流す
排泄物とトイレットペーパーをそれぞれ1回ずつ流すことで、1度に流す量を調整する方法です。トイレットペーパーをたくさん使ったときには、複数回に分けて流すというような使い方をしてみましょう。
「流せる」を流さない
「トイレに流せるお掃除シート」「トイレに流せるおしり拭き」「トイレに流せるティッシュ」などさまざまな流せるトイレットペーパー以外にものがあります。しかし、これらはトイレットペーパーに比べて水に溶けにくいものが多いです。そして、厚手であることから排管に引っかかりやすく、つまりの原因となることもあります。ゴミ箱に捨てられるものは、トイレに流さず捨てましょう。
トイレの中に装飾品を置かない
トイレの中に、小物やミニチュアなどを置いて楽しまれる方もいらっしゃるかと思います。装飾品は癒しとなりますが、トイレつまりという観点からみると危険です。
トイレ掃除など、何かの拍子でトイレの中に落としてしまうおそれがあるのです。トイレのつまり対策としては、できるだけすっきりしたインテリアを心掛けることをおすすめします。
まとめ
トイレがつまった場合、スッポンをやみくもに使えばよいということではありません。トイレのつまりの中でも「排泄物」「トイレットペーパー」「トイレに流せる掃除シート」などがつまったときに限ります。ほかの異物がつまったときに使用すると状態の悪化となる場合がありますので、ご注意ください。
トイレつまりを自分で解決するためにスッポンを利用する際には、「引っ張る」ことがポイントとなります。押し出すとつまったものが奥に入ってしまうため、勢いよく引っ張ることでつまりを引き出して解消させましょう。
異物がつまった場合やスッポンを使ってもつまりが解消されなかったときには、業者に依頼しましょう。状況にあったさまざまな方法でつまりを解消してくれます。業者をお探しでしたら、弊社にもご相談ください。弊社は、24時間お電話相談を受け付けています。
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