水道からガタガタ音がする!振動の原因と対処法についてご紹介します

2021.4.30

水道からガタガタ音がする!振動の原因と対処法についてご紹介します

水道を使っているときに、普段は聞かない奇妙な音を耳にした人もいるでしょう。水道から出てくる音は、水道に何らかの異常が出ているサインです。放置しておくと、水道に不具合が出る危険もあります。

そこで、今回は水道から音がブーンと出たときの原因と、対処法についてご紹介します。水道の異音にもさまざまな種類があるため、音の正体を判別するポイントも一緒にご説明します。水道から出る音について理解することで、対処に役立てられるでしょう。

音の種類から見る、水道からの異音の正体

水道から異音が出たときには、それぞれの音ごとに原因があると考えられます。音ごとに違う原因を知ることで、対処や予防に繋げることができるでしょう。そこで、以下では水道からの異音の種類と、その原因についてご紹介します。

「ブーン」「ガタガタ」といった振動音

水道から音が「ブーン」「ガタガタ」と鳴っているときは、蛇口の「パッキン」というゴム製の部品が劣化しているおそれがあります。蛇口に内蔵されているパッキンは、使用年数を重ねるにつれて劣化するため、徐々にパッキンを挟む金属部品が摩擦するようになるのです。摩擦が大きくなると、「ブーン」「ガタガタ」という音になります。

「ドン」といった衝撃音

水道や床、壁から叩きつけるような音がしたときは、「ウォーターハンマー」という現象のおそれがあります。ウォーターハンマーとは、急に水を止めたときにおこる現象です。放っておくとパイプの破損になるため、音が鳴ったら早めに対処をしましょう。

「ゴボゴボ」といった泡の音

「ゴボゴボ」という音は、おもに断水後に起こりがちです。断水中は水道管のなかに空気が生じることがあり、水を使用したときにはじけて音になります。短時間だけ音がするなら問題はないとされていますが、長時間音がする場合は、パイプの破損につながるため要注意です。

「ブーン」「ガタガタ」という音はどのように解消すればいいの?

水道から音が「ブーン」「ガタガタ」と鳴っているときは、基本的にはコマパッキンの交換で解決できます。コマパッキンとは、蛇口に内蔵されているゴム製のリングに、コマの取手に似た金属製のつまみがついた部品です。

コマパッキンは金属の部品をつなぐ接続部品ですが、時間を重ねるごとに劣化し、ボロボロになります。コマパッキンが劣化すると、金属部品同士がすり合うようになり、水が出た振動で音を立てるのです。そのため、音が出たときは、次で説明する方法でパッキンの交換をしましょう。

水道からガタガタ音がする!振動の原因と対処法についてご紹介します

パッキンの交換手順

パッキンの交換では、まず新品のコマパッキンと、モンキーレンチを用意しましょう。近くに止水栓があればドライバーで栓をひねるため、用意しておきます。道具の準備ができたら、次は交換作業です。以下では交換手順をご説明するので、よろしければ参考にしてみてください。

1.ドライバーで止水栓を閉める
2. 止水栓がなければ、元栓を閉めて水を止める
3. ハンドルの下にあるネジをモンキーレンチで外す
4. 内部に入っているコマパッキンを外す
5. 新品に取り替える
6. 元通りに組み立て直す
7.止水栓を開く

止水栓を開いたら、いちど水を出してみて、音が出ないかを確認してみましょう。音が出なければ、作業は完了です。

音が大きい場合は共振している可能性も

水道からガタガタと大きな音がするときは、「共振(きょうしん)」のおそれもあります。共振とは、水を流した際に生じる振動が、部品とこすれ合ううちに大きくなる現象です。共振が起こったときには、蛇口のハンドルや吐水口の接続部分についている「ナット」というネジをしめましょう。

共振している場合の解消法

共振している場合は、まず水が漏れないように、止水栓や元栓を閉めます。次に、モンキーレンチなどで蛇口のナットをしめつけましょう。

作業後に水を流してみて、音がしなければ完了です。もし、音がした場合は、先ほどご説明したパッキン交換をおこなってみることをおすすめします。

水道からガタガタ音がする!振動の原因と対処法についてご紹介します

蛇口を閉めるときの「ドン」という音の解消法は

水道管で強い振動や音がするときは、水が栓にぶつかっているおそれがあります。放っておくと水漏れにもつながるため、原因と対処法を知っておきましょう。

ウォーターハンマー現象とはどういうもの?

ウォーターハンマー現象とは、水道管内に流れていた水が急に止められることで、強い衝撃音が出ることをさします。とくに、水道管を流れる水の勢いが強いと、止水したとき栓にぶつかる威力も強く、ひどい場合は破損につながるのです。

ウォーターハンマー現象を放置すると

ウォーターハンマー現象を放置してしまうと、水がぶつかった衝撃で、水道管にひびが入るおそれがあります。ひびが入ると水が漏れるため、カビが生えたり、壁にシミができたりするなどの被害が出るのです。そのため、被害が大きくなる前に対処しましょう。

水道元栓の水量を調整してみよう

ウォーターハンマーを解消するには、元栓を少し閉めてみる方法が有効です。ウォーターハンマー現象は水の勢いがあるほど、強い衝撃が加わります。そのため、元栓を少しだけ閉めて、勢いを弱めることで解消できるでしょう。

また、水栓を開け閉めするとき、ゆっくりとハンドルを動かす手もあります。ゆっくりと栓を閉めていくことで、水の勢いを殺しながら、止水することができるでしょう。

それでも不安なら、業者に頼んで水撃防止器(すいげきぼうしき)を取りつけてもらうのもおすすめです。水撃防止器とは、栓を閉めたときに、水がぶつかる衝撃をおさえられる道具をさします。DIYでも設置可能ですが、失敗のリスクもあるため、業者に任せた方が安心といえるでしょう。

水道からガタガタ音がする!振動の原因と対処法についてご紹介します

「ゴボゴボ」という音は放置しても問題ない?

水道からゴボゴボと音がしたときは、パイプ内に気泡ができていることが多いです。水道から音が「ブーン」「ドン」と鳴ったときとは違い、放っておいても問題はないとされています。

しかし、長期間音が続いたり、特定の場所から音が出ていたりする場合は、故障のおそれがあります。そこで、以下では「ゴボゴボ」と音がしたときの原因と対処法をご紹介します。

断水直後に聞こえる場合

断水直後に聞こえる場合は、パイプ内に溜まった気泡がはじけています。断水中は水のなかで空気が入ることがあるため、水を使用したときにはじけて音が出るのです。そのため、数分間水を出しっぱなしにしておくと、気泡を含んだ白い水が出てきます。音を解消するなら、水が白から透明になるまで待ってみましょう。

管の分岐部分から聞こえる場合

パイプが枝分かれしている部分で音がしたときは、キャビテーションという現象が起こっている危険があります。キャビテーションとは、水の流れのなかで水蒸気が発生する現象です。

キャビテーションにより発生した水蒸気は、パイプにダメージを与えることも多くあります。結果的に破損する危険もあるため、早めに業者を呼んで対処しましょう。

通常の配管で聞こえる場合は要注意!

断水直後でもなく、管が枝分かれしてもいないパイプから、ゴボゴボと音がする場合は、破損部から空気が入っているおそれがあります。もしくは、水道管の接続部分が外れて空気が入っている危険もあるため、業者に調査してもらいましょう。外れた部分から水漏れが起こっているかもしれません。

水道からガタガタ音がする!振動の原因と対処法についてご紹介します

まとめ

水道から振動や音が感じられた場合は、蛇口に内蔵されている部品の劣化や、水の勢いが強すぎるなどの原因が考えられます。内蔵されている部品が劣化しているときは「ブーン」「ガタガタ」という音が出るのです。そのため、パッキンを交換して解消できるでしょう。

「ドン」と音がしたときは、ウォーターハンマー現象といって、勢いの強い水が栓に叩きつけられる現象が原因です。何度も続くと水道管が損傷を受ける危険もあるため、元栓を閉めて水の勢いを弱めておきましょう。

「ゴボゴボ」という音がしたとき、断水後なら問題ありませんが、通常のパイプから鳴っている場合は、水道管が破損しているおそれがあります。放っておくと水漏れにつながるため、業者に調査および修理を依頼しましょう。


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