「気が付いたら洗濯機の下が濡れている」「洗濯機の近くがなんだか臭う」このような状況になって困っている方はいませんか?もしかすると、洗濯機で水漏れが発生しているかもしれません。
洗濯機で水漏れが発生したときは、まず水漏れの発生箇所を特定することが肝心です。洗濯機の水漏れはおもに6箇所で発生しますが、場所ごとに原因と対処法は違います。水漏れを直すには、その場所に合った適切な対処をしないといけないのです。
水漏れ場所の特定が困難であったり、水漏れ修理に不安を抱えていたりする場合はお気軽に生活110番までお電話ください。
目次
洗濯機の水漏れは6パターン!まずは水漏れ箇所を特定する
日頃から使用する洗濯機は水漏れが起きやすい電化製品です。洗濯機の水漏れは「水栓、ニップル、給水ホース、洗濯機本体、排水ホース、排水管」の6箇所で発生します。
水漏れを改善するためには、水漏れ場所を特定し、その場所にあった対処をすることが大切です。洗濯機で発生する水漏れを放置しておくと、床に水が染み込んで「床の腐敗」や集合住宅に住んでいる場合だと、「階下への浸水」が発生してしまうおそれがあります。
このような被害へと発展させないように洗濯機で水漏れが発生した際は迅速に対処するようにしましょう。
ただし、水漏れが見えない場所で発生している場合、すぐに原因が特定できないこともあります。以下の記事が水漏れの原因の特定に役立つはずです。
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洗濯機からの水漏れであると特定できたなら、洗濯機のどこから水が漏れているのか、さらに詳しく確認していきましょう。下図は洗濯機で水漏れが発生する箇所を表したものです。
【洗濯機上部の図】

【洗濯機下部の図】

以下で箇所ごとの水漏の発生原因と対処法を紹介していきます。
水栓で発生する水漏れ3つの原因と対処法
| 原因 | 対処法 |
| ハンドル部分のナットの緩み | ナットをしめ直す |
| ハンドル部分のパッキンの劣化 | パッキンを交換する |
| 水栓本体の故障 | 水栓を交換する |
洗濯機の水栓が濡れているときは、水栓で水漏れが発生している可能性が高いです。水栓の水漏れを引き起こす原因には「ハンドル部分のナットの緩み」「ハンドル部分のパッキンの劣化」「水栓本体の故障」という3つがあります。

「水栓本体の故障」以外の原因については、自力で修理することが可能です。それでは、以下で詳細を解説していきます。適切な対応を取り、早急に水漏れを解消させてください。
修理に取りかかる前に元栓をしめる
洗濯機の水栓で発生した水漏れを修理するときは、まず「元栓」をしめるようにしてください。元栓とは家全体の水の供給量を調節している栓であり、元栓をしめることで水漏れ修理中に水が噴き出す事故を防ぐことが可能です。ただ、元栓をしめている間は家で水を使うことができません。水を使う予定がある方は元栓をしめる前に用事を済ませておきましょう。
元栓は戸建て住宅の場合は、「量水器」や「止水栓メーター」と書かれたボックスの中にあります。おもに駐車場付近に設置されていることが多いです。集合住宅の場合は、玄関の近くのガスメーターと水道メーターが一緒に収納されている「メーターボックス」の中にあるでしょう。
どうしても元栓の場所がわからない場合は、大家さんや物件の管理者に問い合わせてみると元栓の場所を教えてもらえます。
原因1.ハンドル部分のナットの緩み
水栓のハンドル部分から水が垂れる場合は、まず「ハンドル部分のナットの緩み」が考えられます。ハンドル部分のナットの緩みで発生する水漏れは洗濯機を使用していなくても水が垂れ続けるので、すぐに対処するようにしましょう。
モンキーレンチを使ってハンドルのナットを一度外して、しめ直してみてください。水漏れの原因がナットの緩みにある場合は水漏れが解消されます。
原因2.ハンドル部分のパッキンの劣化
ナットをしめ直しても、水漏れが改善されない場合は、水栓内のパッキンの劣化が考えられます。パッキンとは、水栓などの内部に取り付けられており、水漏れを防止する役割があるゴム製の部品です。パッキンを交換することで、水漏れを解消することができます。ホームセンターやインターネットで新しいパッキンを購入して交換してみてください。
なお、パッキンにはサイズがあるため、ご自宅の洗濯機に対応しているパッキンのサイズをあらかじめ確認するようにしてください。もし、「サイズがわからない」という場合は既存のパッキンを持って販売店へいくとサイズ間違える心配がないので安心です。
以下がパッキンの交換方法になります。道具をそろえておこなってみてください。
【必要な道具】
・新しいパッキン
・ラジオペンチ
・モンキーレンチ
【交換手順】
1.元栓をしめる。
2.ラジオペンチでハンドルを固定している上部のピンを外す。
3.ハンドルを取り外す。
4.モンキーレンチでナットを外す。
5.中のパッキンを交換する。
6.ナットをしめて、ハンドルを取り付ける。
7.水漏れしていないか確認する。
8.異常がなければ交換完了。
原因3.水栓本体の故障
水栓と壁の間から水が漏れている場合は、水栓本体に異常が発生しています。この症状の水漏れを直すには、水栓を交換しなければいけません。
しかし、洗濯機の水栓を交換するには壁内の水道管の工事が必要になります。工事には専門的な技術が必要なので、自力でおこなうことは難しいでしょう。水栓と壁の間の水漏れが発生した際は、元栓をしめて業者に修理依頼することをおすすめします。
業者に修理を依頼するときに大切なことは「料金の相場を把握すること」です。以下の記事では、水漏れ箇所ごとの料金の相場について紹介しています。業者に修理を依頼しようとしている方はぜひ一度ご覧ください。
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ニップルで発生する水漏れ2つの原因と対処法
| 原因 | 対処法 |
| ニップルの接続不良 | ニップルをつけ直す |
| ニップルの劣化 | ニップルを交換する |
ニップルとは、水栓と給水ホースをつなぐ部品です。4箇所をネジで止めてある「4つネジ型のニップル」と給水ホースと一体になっている「一体型のニップル」があります。
洗濯機を使用しているときにニップルと給水ホースの間から水が漏れる症状が見られるときは、ニップルに異常が発生している可能性が高いです。ニップルの異常は「ニップルの接続不良」と「ニップルの劣化」のふたつがあげられます。どちらも自力で修理することが可能です。

原因1.ニップルの接続不良
まずは、ニップルをしっかりと接続し直してみましょう。4つネジ型のニップルはプラスドライバーで、一体型のニップルはモンキーレンチでナットをしめ直すことができます。しっかりと接続するために、どちらのニップルも一度外してから接続し直してみてください。
原因2.ニップルの劣化
ニップルを接続し直してみても水漏れが解消されない場合は、ニップルが劣化しています。水漏れを解消させるために新しいニップルに取り換えましょう。4つネジ型のニップルも一体型のニップルもホームセンターなどで購入することができます。家によって洗濯機の蛇口の形状は異なるため、ニップルはご自宅の蛇口に対応しているものを選ぶようにしてください。
それでは、それぞれのニップルの交換方法を紹介していきます。
★4つネジ型のニップルの交換
【必要な道具】
・新しい4つネジニップル
・プラスドライバー
【交換手順】
1.洗濯機の水栓の蛇口をしめる。
2.プラスドライバーでネジを外す。
3.給水ホースからニップルを取り外す。
4.新しいニップルを取り付ける。
5.水栓の蛇口をあける。
6.水漏れしていないか確認する。
7.水漏れしていなかったら終了。
★一体型のニップルの交換
【必要な道具】
・新しい一体型ニップル
・モンキーレンチ
【交換手順】
1.水栓の蛇口をしめる。
2.モンキーレンチを使って水栓とニップルをつないでいるナットを外す。
3.水栓に新しいニップルを取り付ける。
4.水栓の蛇口をあけて、水漏れしないか確認する。
5.水漏れしていなかったら交換完了。
給水ホースで発生する水漏れ2つの原因と対処法
| 原因 | 対処法 |
| 給水ホースのパッキンの劣化 | パッキンを交換する |
| 給水ホース自体の破損 | 給水ホースを交換する |
洗濯機の上部、給水ホース部分が濡れている場合は、給水ホースの異常で水漏れが発生しているかもしれません。給水ホースで発生する水漏れの原因は「給水ホースのパッキンの劣化」と「給水ホース自体の破損」です。どちらも簡単に修理することができますので、ぜひおこなってみてください。

原因1.給水ホースのパッキンの劣化
給水ホースと洗濯機のフタの部分が濡れている場合は、給水ホース内のパッキンが劣化している可能性があります。水漏れが発生している部分のパッキンを交換することで水漏れを解消させることが可能です。以下でパッキンの交換方法を紹介します。新しいパッキンを準備した後に交換に取りかかってみてください。
【必要な道具】
・新しいパッキン
【交換手順】
1.洗濯機本体から給水ホースを取り外す。
2.給水ホース内のパッキンを交換する。
3.給水ホースを洗濯機本体に接続する。
4.洗濯機を使用したときに水漏れしていないか確認する。
5.水漏れしていなければ交換終了。
原因2.給水ホース本体の破損
給水ホースの両端ではない部分からの水漏れ、もしくはパッキンを交換しても水漏れがおさまらない場合は、給水ホースの破損が考えられます。この症状を改善させるにはホース自体を交換する必要があります。
洗濯機の給水ホースにはサイズの指定がありません。そのため、パッキンなどとは違い対応しない部品を誤って購入してしまう心配は不要です。給水ホースはホームセンターやインターネットで購入することができます。
以下が交換方法です。手順どおりにおこなってみましょう。
【必要な道具】
・新しい給水ホース
・プラスドライバー(4つネジ型のニップルの場合)
・モンキーレンチ(一体型のニップルの場合)
【交換手順】
1.水栓の蛇口をしめる。
2.給水ホースからニップルを外す。(4つネジ型のニップルはプラスドライバーで、一体型のニップルはモンキーレンチで外す)
3.洗濯機本体から給水ホースを外す。
4.新しい給水ホースを取り付ける。
5.洗濯機を起動させてみて水漏れしないか確認する。
6.水漏れしていなかったら作業終了。
洗濯機本体で発生する水漏れ3つの原因と対処法
| 原因 | 対処法 |
| 洗剤ケースのつまり | 洗剤ケースを掃除する |
| ゴミ取りフィルターのつまり | ゴミ取りフィルターを掃除する |
| 洗濯機本体の故障 | 洗濯機を修理する |
「洗濯機本体が濡れている」「洗濯機の下だけ濡れている」という状態のときは、洗濯機本体で水漏れが発生しているかもしれません。洗濯機本体で発生する水漏れには「洗剤ケースのつまり」「ゴミ取りフィルターのつまり」「洗濯機本体の故障」の3つの原因があります。洗濯機本体の故障以外の水漏れは自力で直すことが可能です。

原因1.洗剤ケースのつまり
洗濯機の中には洗剤を入れる「洗剤ケース」が取り付けられています。この部分から水が垂れている場合は洗剤ケースに溜まった汚れが原因です。
洗濯機を使用し続けることで、洗剤の成分が洗剤ケース内で固まってしまい、洗濯槽に取り入れられる水をせき止めてしまうことがあります。結果的に逆流した水が洗剤ケースから垂れてくるという現象が発生するのです。
洗剤ケースからの水漏れは洗剤ケースを掃除することで改善されます。洗剤ケースを取り外して付着した汚れを歯ブラシで落としてください。
原因2.ゴミ取りフィルターのつまり
洗濯槽内にある「ゴミ取りフィルター」にゴミが溜まってしまうと、洗濯槽にゴミがつまってしまい、洗濯槽の水が正常に排出されなくなります。この状態になると洗濯槽の水の交換が上手くおこなわれず水があふれてしまう現象が発生してしまうのです。
洗濯槽を掃除して、ゴミ取りフィルターに溜まったゴミを捨てれば水漏れは改善されます。
原因3.洗濯機本体の故障
「洗剤ケース」と「ゴミ取りフィルター」の掃除をしても水漏れがおさまらない場合は、洗濯機本体が故障しているかもしれません。洗濯機本体の故障は、一度業者に見てもらうことをおすすめします。
洗濯機は電化製品です。無理に自力で直そうとすると、水漏れの悪化や漏電事故などを引き起こしてしまうかもしれません。洗濯機本体に異常が見られるときは必ず業者かメーカーの人に見てもらうようにしましょう。
排水ホースで発生する水漏れ2つの原因と対処法
| 原因 | 対処法 |
| 排水ホースの接続不良 | 排水ホースを接続し直す |
| 排水ホースの破損 | 排水ホースを交換する |
洗濯機から排水管をつなぐホースが濡れているときは、排水ホースに異常が発生しています。排水ホースで起こる水漏れは「排水ホースの接続不良」か「排水ホースの破損」が原因です。排水ホースからの水漏れはどちらが原因であっても簡単に直すことができます。

原因1.排水ホースの接続不良
排水ホースから水漏れが発生したときはまず、排水ホースの接続不良を疑いましょう。洗濯機は使い続けることにより、排水ホースの接続が緩くなってくることがあります。接続不良を起こした排水ホースは洗濯をするたびに水漏れを起こしてしまいます。
このケースの水漏れは排水ホースをつなぎ直すだけで改善することが可能です。なお、排水ホースは手で取り付け、取り外しができるものと、ネジで固定されているものがあります。ご自宅の排水ホースを確認して、ネジで固定されていればドライバーを用意して排水ホースをつなぎ直してみてください。
原因2.排水ホースの破損
排水ホースをつなぎ直しても水漏れが改善されない場合は、排水ホースの破損が考えられます。排水ホースを交換して水漏れを解消させましょう。排水ホースはホームセンターやインターネットで購入できます。排水ホースにはサイズが定められているので、洗濯機の差込口と同じサイズの排水ホースを購入するようにしてください。
サイズの合った排水ホースを購入できたら、さっそく交換に取りかかっていきましょう。
【必要な道具】
・新しい排水ホース
・ドライバー(排水ホースの接続部に応じて)
【交換手順】
1.排水ホースを洗濯機から取り外す。(ネジで固定されている場合はドライバーを使用する)
2.新しい排水ホースを洗濯機側に取り付ける。
3.排水ホースを※排水エルボに差し込む。(このとき新しい排水ホースが長い場合はカッターナイフで切って長さを調節する)(長いことを記載しておく?)
4.排水エルボを排水管に差し込む。
5.洗濯機を使用したときに水漏れが発生しないか確認する。
6.水漏れが発生していなければ作業完了。
排水管で発生する水漏れ3つの原因と対処法
洗濯機では排水管の不具合で水漏れが発生することがあります。排水管で発生する水漏れは、「※排水エルボの接続不良」「排水エルボの劣化」「排水管につまった汚れ」が原因です。ここからは排水管で発生する水漏れを原因ごとに見ていきます。
※排水エルボ:排水ホースと排水管をつなぐ部品。

原因1.排水エルボの接続不良
排水エルボが緩んで接続不良を起こしている場合、洗濯槽から排出された水が排水管に上手く流れずに水漏れしてしまうことがあります。排水管で水漏れが発生したときは、まず排水エルボがしっかりと接続されているか確認しましょう。
排水エルボが接続不良を起こしていたら、排水エルボを一度取り外して接続し直しましょう。ほとんどの排水エルボは排水管に差し込むだけの作りになっていますが、中にはネジで固定しているタイプもあります。排水エルボがネジで固定されている場合は、ドライバーを用意して排水エルボを接続し直すようにしてください。
原因2.排水エルボの劣化
排水エルボが劣化していると、排水管の隙間から水が漏れてしまうことがあります。排水エルボをつけ直してみても水漏れが改善されなければ、排水エルボが劣化して隙間が生じているのかもしれません。排水エルボが劣化している場合は、新しいものに交換することで水漏れを解消することができます。
排水エルボは洗濯機によって対応するものが異なります。部品交換に取りかかる前にご自宅の洗濯機に対応する排水エルボを確認するようにしてください。
原因3.排水管につまった汚れ
排水エルボに問題がなく、排水管から悪臭がする場合は、排水管につまった汚れが水漏れの原因かもしれません。排水管には皮脂や洗剤の成分が残った水が流れます。汚水が流れる排水管には、汚れが蓄積されやすいのです。汚れが蓄積された排水管からは悪臭が発生するだけでなく、水の排出を阻害して洗濯排水を逆流させてしまうこともあります。
排水管のつまりは「液体パイプクリーナー」で改善させることができます。以下で方法を紹介しますので、液体パイプクリーナーを用意して改善に取りかかってみてください。
【必要な道具】
・液体パイプクリーナー
【手順】
1.排水ホースと排水エルボを取り外す。
2.排水管に液体パイプクリーナーを流し込む。
3.一時間放置する。
4.排水管に水を流してつまりが除去されているか確認する。
5.水がしっかりと流れてつまりが解消されていれば完了。
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