
最近では、シンボルツリーといって住宅にも大きな木を植えられることが多くなってきました。しかし、庭木の手入れは大変であり、ご高齢になって手入れができないため処分をお考えのかたもいらっしゃるのではないでしょうか?花は水をあげなくなったら自然と枯れて処分もできますが、根を張った木は水がないからといって枯れません。薬剤を使用するといっても、どんな薬剤を使用していいのか迷ってしまう方もいるかと思います。そこで、今回は簡単な木の枯らし方をご紹介します。
目次
木を枯らして伐採を楽にする
木を伐採する際に、一度木を枯らすことで作業が楽になる場合があります。例えば、水分を含んだ粘土をノコギリで切るのと、乾燥した発砲スチロールをノコギリで切るのでは切れ味が違うと思います。
木を伐採する時も、生きた木は水分を多く含んでおり切りにくいと思われ、枯らした後の水分の通わない木の方が切れやすいでしょう。
また、枯れた木は葉の量がすくなくなっており、切り倒す時の重さも軽減されます。
薬剤で枯らす方法
ホームセンターなどで販売されている除草剤を使用して木を枯らす方法です。
その方法にも3つのパターンがあるのでご紹介しましょう。
①散布する
薬剤には液体タイプと顆粒タイプがありますが、どちらでも散布可能です。
顆粒タイプの場合は、地面に振り掛けるだけと作業が楽であるメリットがあります。そして、一度振り掛けると粒が徐々に浸透することで効果が出てくるので、効果が長持ちします。しかしデメリットとして、周囲に他の植物や農作物があるとそれらまで枯れてしまうおそれもあるでしょう。
【液体タイプの薬剤の使用方法】
1.薬剤の液体が流れて効果が弱まらないように、雨が降っていない日を選びます。かつ液体が風に飛ばされない、風の弱い天気がよい日が作業に適しているといえるでしょう。
2.薬剤を適量の水道水で薄めます。農業用水などで薄めると不純物が入っている可能性があるので、きれいな水道水で薄めましょう。
3.木の根元に液体を散布します。
【顆粒タイプの薬剤の使用方法】
1.薬剤を使用する日は激しい雨が降っていると顆粒が染み込む前に流れてしまう可能性があるので控え、風に飛ばされない風の弱い日に作業を行います。
2.木の生えている地面に均等に振り掛けていきます。顆粒が乾燥してしまわないよう、朝や夕方など直射日光が当たらない時間帯がおすすめです。
3.表面が乾いているようなら、軽く水をかけると効果があります。適度に湿度がある日や雨の降る前日などに作業すると水をかける必要もなく効果も上げることができるでしょう。
②塗布する
木の高さが高い場合や、直接散布できない場合には塗布します。
1.木をまず伐採します。
2.切り口にペンキを塗るようにして薬剤を塗ります。切った後数日たったものは、再度切ってから塗る必要があるでしょう。
3.ビニール袋を被せて、乾燥しないようにヒモで留めます。枯れずに新芽が出てきた場合は、再度行ってみるとよいでしょう。
③注入する
竹などの幹が空洞になっていたり、あまり幹が太くなっていたりしない木を枯らす場合に行います。
1.幹に電動ドリルでやや斜め下向きに穴を開けます。幹を突き抜けないように開け、数か所から十数か所程度開けます。
2.穴の中に薬剤をスポイトなどで注入しましょう。
3.穴をビニールテープなどで塞いでおきます。1週間ほど、枯れるまで放置します。
『巻き枯らし』の方法
巻き枯らしとは、木の養分が流れる幹の表皮を一周、幅約20~30センチメートルめくって養分を断つことで木を枯らす方法です。枯れるまでには、約半年~1年かかり、常緑樹の場合は、葉が落ちるまで1年~2年かかる場合があります。
低い位置で幹をめくると根まで枯れることがありますが、ある程度高いところをめくると新芽が生えて根は枯れない場合があります。
4月~8月頃は木が水分をたくさん含んでいるので、この時期に作業を行うと表側をめくりやすいといえます。
作業に必要な機材をご紹介し、作業工程も詳しくみていきましょう。
作業に必要な機材
・ノコギリやチェンソーなど木を切る道具
・木の幹をめくるための両手ハンマーやマイナスドライバー
・チェンソーを使用する際には、防護服を着用
作業工程
①表皮をめくるために、のこぎりやチェンソーで切り込みを入れます。深さは約1センチメートル。幅20~30センチメートルに上下に木の一回り切り込みます。
②縦の切り込みを入れます。表皮をめくるために開始の場所に切り込みましょう。
③表皮をめくります。一部めくり始めたら、軍手をした手を入れてめくりましょう。
④そのまま一周めくって終了です。
木の根の処分方法
木を伐採したり、木を枯らすと出てくる木の幹や葉・根などの処分方法をご紹介します。
主に、木の幹や葉・根などは、燃えるごみの袋に入れて捨てます。しっかり、口を閉められるように小さく切ってから捨てましょう。枝などは袋に入れるより、ビニールひもで縛って出す場合もあります。また、丸太などは重さもあるため地域によっては重さ制限のあるところもあるかもしれません。
自治体によって方法が異なる場合も多く、一度確認するとよいでしょう。
もし、木の伐採などを業者に依頼した時には処分も行ってくれるでしょう。追加料金がかかる場合があるので、しっかり事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は木の枯らす方法についてご紹介しました。薬剤を使用して枯らす方法は、自分でも簡単に行えるでしょう。しかし、背の高い木や大きくなりすぎた木などの枯らし方にお困りになるかもしれません。そんな時には、当サイトをご利用ください。きっと役立つ情報があるかと思います。
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